【上越市】おすすめ見学スポット。日本のワインの歴史を物語る老舗ワイナリー「岩の原葡萄園」へ。
こんにちは、上越市に移住して古民家暮らしを楽しむライター hare(ハレ)です。
今回も、上越市内で見つけたさまざまな情報をお届けします!
岩の原葡萄園
今回は、上越市にある老舗ワイナリー「岩の原葡萄園」に行ってきました。
岩の原葡萄園は、日本のワインぶどうの父と呼ばれる「川上善兵衛」が明治23年に開設した歴史あるワイナリーです。
上越市の観光スポットとしても人気で、園内は誰でも自由に見学することができます。
第一号石蔵
明治28年建造の第一号石蔵は、現存する日本最古の貯蔵庫として国登録有形文化財に登録されています。
当時は、山からの湧き水で冷やされた空気を利用して温度管理していたそう。入口右手には、冷気隧道の跡も残っています。
第二号石蔵
明治31年建造の第二号石蔵は、上越市の指定文化財に登録されています。
当時の雰囲気をそのままに感じる重い鉄扉を開いて中に入ります。
現在も樽熟成庫として使用されており、ひんやりとした空気の中にワイン樽がずらりと並んでいます。
ワインの香りがほんのりと漂い、まるでタイムスリップしたような空気感を楽しむことができます。
当時使用されていた雪室への通路も残っています。
雪室
雪室は、冬に積もった雪を貯蔵しており、今も第二号石蔵の温度管理に役立てているそう。
4月〜10月の限定公開とのことでさっそく庫内に入ってみると、想像以上に多い雪の量と温度に驚きます。
外気温は30度近くありましたが、庫内はなんと10度以下!
レストランで使用される雪室野菜も熟成されていました。
葡萄畑
頚城平野を一望できる丘の上に葡萄畑が広がっています。
今回は、特別に「ワイナリーレストラン 金石の音」シェフの湯沢さんに案内していただきました。
川上善兵衛が生んだ日本赤ワインの代表品種であるマスカット・ベーリーAをはじめ、ローズ・シオタ―など品種別に植えられた葡萄が完熟しており、収穫している様子が見られました。
今夏の少雨・猛暑は、ワインづくりの葡萄にとっては最適な環境だったようです。
ワインショップ
川上善兵衛記念館の1階には、岩の原葡萄園の全商品が販売されているほか、ワインの試飲も数種類楽しめるワインショップがあります。
さらに、この時期だけ味わえるワイナリー限定ワイン「ペルレ」も提供しています。
「ペルレ」とは、発酵途中でワインになる段階の「赤ちゃんワイン」です。アルコール度数が1〜2度と低く、まるでジュースのような甘さとのこと!
この味を求めて収穫・醸造期に合わせて来館する方も多いそうです。
今回は車の運転があるため、残念ながら試飲することはできませんでしたが、気になる方はぜひ試飲してみてくださいね♪
川上善兵衛記念館
2階には、ワインづくりの歴史を学べる「川上善兵衛記念館」があります。
創業者である川上善兵衛が取り組んだぶどうの品種交雑など、現存するさまざまな資料を見ることができます。
川上善兵衛の人となりや功績を知り、改めて岩の原ワインの魅力を感じました。
ワイナリーレストラン 金石の音
地元産の食材を大切にしたフレンチのコース料理とともにワインが楽しめる「ワイナリーレストラン 金石の音」が併設しています。
岩の原葡萄園の見学を楽しんだ後は、岩の原ワインと上越の美食を堪能するのもおすすめですよ。
皆さんもぜひ、岩の原葡萄園へお出かけしてみてはいかがでしょうか?
●岩の原葡萄園
〒943-0412 新潟県上越市北方1223番地
・営業時間:9:30~16:30(ワイナリー見学)
・定休日:1月、2月の日曜日・年末年始及び3月の特定日 詳しくは店舗にご確認ください。