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【子育て】子どもがいじめられないために親にできることは⁈論破王ひろゆきさんの提案に半分納得だけど…

はるママ読書家

『2ちゃんねる』元管理人で、論破王とも呼ばれているひろゆきさん。

「いじめをなくそう」と声高に叫ぶ人を見るにつけ思うのは、願望と現実の違いを理解していない人が多いな、ということだそうです。

本当にいじめをなくせるならば、1000年前に撲滅していると思います。そう考えると、いじめは人間が集団で生活している以上必ず起きる問題で、いじめをなくすのは無理なのです。

著書「僕が親ならこう育てるね」の中で、このように綴っています。


これには私も同感です。

以前に中野信子さんの著書『ヒトは「いじめ」をやめられない』を読んだのですが、この書籍でも、いじめをなくすのは無理だと語られています。

こちらの記事で詳しく紹介していますので、気になる方は合わせてご覧ください↓
【子育てママに知ってほしい】いじめが起こる驚きの理由とは⁈事実を知って、子どもを守りたい!

中野先生の著書では、いじめられる側の立場で戦わずに逃げるべきという考え方が多く綴られている印象ですが、ひろゆきさんの発想はまた一味違いました。

人類から悪い人をなくすのは無理だから、「いじめをする人が悪い」や「いじめられるほうが悪い」なんて議論して、「どっちが悪い」の原因追求をしても、根本解決が難しいと思うと言うのです。

それを言われたらぐうの音も出ませんよね。

悪いことをする人が1人もいない世の中を実現するなんて不可能に感じられます。

「いじめをなくす」ってそのくらい無理難題。

「だったら我が子が心配でしょうがない親たちはどうしたらいいの?何かできることはないの⁈」って思いますよね。

ならば、いじめ問題で言えることは、「いじめをなくす」という解決ではなく、「いじめを回避する」方法を考えることだと思うのです。


今まで私が考えていた「いじめの回避」は、いじめられたら戦わずに逃げて、転校するなどの対応を取ることだったのですが、ひろゆきさんは「いじめを回避する」方法として「いじめのコストを上げること」を提案しています。


なるほど、言われてみれば確かに。

目から鱗でした。

人間は何か違いがあると排除しようとしたり、排除することで仲間意識を強くしたり、ということをやりがち。

これは人間の習性でどうしようもないことなので、排除の対象になりそうなら「こいつを排除しようとするのは損だ」相手に思わせることでいじめを回避します。

ここで実例や、ひろゆきさんが考える具体例などを明確に示してくれたら説得力が増すし、子どもを育てる親としては、さらに心強く感じるのですが…。それがないのが少し残念ではあります。


1つの手として、「物理的に肉体を強くすること」が挙げられてはいます。

子どもの場合、コミュニティ全体の損や利益、自分が受けるデメリットを論理的に理解するのが難しいから、筋トレをしたり、格闘技を習ったりするのが現実的な正解だと思う、とひろゆきさん。

確かに男の子なら、明らかに自分よりケンカが強そうな相手を、いじめようとは思わないのかもしれません。

現在5歳の息子には、小学生から空手を習わせてみようかと考えています。


だけど、女の子の場合はどうなのかしら…?

半分納得だけど、娘を育てる母親としては、疑問と不安が残ります。

ちなみに「僕が親ならこう育てるね」の中で、いじめ問題について直接的な言及をしているのは、『学校のいじめは「解決」ではなく、「回避」を目指す』というトピックのたった5ページ。


論破王がいじめについて無制限に話し出したら、言いたいことはいくらでもあるのではないかしら?と思います。

この本の中には、「なるほど確かにその発想はなかった!読んで良かった」と思える内容が他にもたくさんあるのですが、もういっそのこと、「学校のいじめにテーマを絞った本を1冊出してくれないかなぁ?」なんて期待しちゃう親心です。

【参考文献】「僕が親ならこう育てるね」
ひろゆき(西村博之)・著  扶桑社

最後まで読んでいただきありがとうございます。

いつも子育てお疲れ様です。ママたちの気持ちが少しでも軽くなったのなら幸いです。

読書家

7歳娘と5歳息子の子育ての傍ら、趣味で年間100冊以上の本を読んでいます。今まで、読書によって救われたことが何度もありました。小さな気づきが、人生を大きく変えることってありますよね。私の「読書からの学び」を綴った記事が、あなたのお役に立つのなら、幸いです。この出会いに感謝しています。

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