【夫婦あるある】妻の「勝手にして」で、本当に勝手にしちゃダメ!すれちがいを解決する魔法の言葉とは⁈
夫婦で意見が違うとき、普通に話し合いをしていたはずなのに、「もういい、勝手にして!」と妻から言い放たれたこと、ありませんか?
「そうか、じゃあ勝手にしていいんだな」と思って、自分の思うように行動したら、妻の逆鱗に触れたり、しばらく口をきいてもらえなくなったり…
夫からしたら、「理不尽すぎないか⁈」と思っちゃいますよね。
実は、この「すれちがい」、男性脳と女性脳が会話に使う「通信線」の違いから発生するんです。
脳科学・AI研究者の黒川伊保子さんは、著書「妻のトリセツ」で、以下のように解説しています。
男性脳は基本的に「事実の通信線」のみ。
「それ、間違ってる」といきなり結論を出してしまう傾向があります。
男性に悪気がなくても、女性は「心の通信線」をわざと絶たれたと感じて、傷ついたり、憤ったりするワケです。
妻が会話の途中で「もういい、勝手にして!」と言うに至るまでに、夫は悪気なく「心の通信線」をバシバシ断ち続けて、無自覚に妻を傷つけていた可能性があります。
そのように傷ついた妻が、夫に言う定番のセリフがこちら↓
「勝手にすれば」「自分でやるからいい」「みんな私が悪いんだよね」「別れる」
このセリフ、実は本音とは裏腹で、男性脳の予想を超えた意味を含んでいることがあるんです。
「妻のトリセツ」では、そんな妻の言葉が翻訳されていますよ。
言葉の意味をそのまま受け止めてしまったら、大変なことになりそうですね(汗)
女性は「心の通信線」を断たれたと感じると、存在そのものを否定されたような気持ちになります。
そのショックは、男性の想像をはるかに超えて大きいんですよ。
「今まで『心の通信線』ばっさり切りまくってたー!だけど俺たち男には『事実の通信線』しかないんだよ。どうしたらいいのさ?」って思いますよね。
逆に言えば、「心の通信線」に気づきさえすれば、深刻な男女のミゾを埋めることだってできるんです。
そのために、夫が知っておくべき黄金ルールは、「事実を肯定するときも否定するときも、その前に、妻の心根は肯定する」、たったこれだけ。
「具体的にどうしたらいいか、わからない!」という夫の叫びが聞こえてきそうです。
そんなときは魔法の言葉「君の気持ちはわかる」を使いましょう。
「君の気持ち、わかるよ」
この魔法の言葉、黒川伊保子さんは「もちろん、本当にはわからなくていい(だってわからないんだから)」と言い放っています。
妻が理不尽なことを言って夫をなじるのは、心の通信線を開通させようとする切ない努力(本人は無自覚ですが…)。
いくら夫が「正しい事実」を言い聞かせても、妻は永遠に納得しません。
だったら、「君の気持ち、わかるよ」と妻の心根を肯定する黄金ルールを、だまされたと思って採用してみてはいかがでしょうか?
「妻のトリセツ」どんな本?
「妻のトリセツ」は、脳科学の立場から、女性脳の仕組みを前提に、妻の不機嫌や怒りの理由を解説し、夫側からの対策をまとめてくれている、めちゃくちゃ親切な本です。
ほとんどの男性が知らない、世にも恐ろしい結婚の真実に、どう対処したらいいかを知っておくと、家庭の平和を守ることが格段に楽になると思いますよ。
私は妻の立場で「妻のトリセツ」を読み、自分がどんなことに傷ついているのかをきちんと理解できたおかげで、以前より感情のコントロールが上手になりました。
母の私がイライラすると、子どものイヤイヤも増えるので、これは大きな収穫。
できることなら、いつまでも夫婦円満でいたいですよね。
妻の理不尽な不機嫌に困っている夫、自分がどうしてイライラするのかわからなくて悩んでいる妻、両方にオススメできる1冊です。
【参考文献】「妻のトリセツ」
黒川伊保子・編著 講談社
最後まで読んでいただき、ありがとうございます
穏やかな家庭生活を願う夫婦の気持ちが、少しでも軽くなったなら幸いです。