「大きくなったら何になりたい?」という質問が残酷なワケ…。一瞬で人生を豊かにする問いかけとは⁈
こんにちは、読書家のはるママです。
あなたは子どもの頃、「大きくなったら何になりたい?」と聞かれて、きちんと答えられていましたか?私は幼稚園児のとき、なぜか毎回「ロープ屋さん!」と、不思議な返答をしていました(笑)
7歳娘と5歳息子も、いろんな人からこの質問をされていますが、私はそれを聞いていて、なんとなく釈然としない気持ちを抱えていました。
その理由がわかったのは、【松浦弥太郎の「いつも」 安心をつくる55の習慣】という本を読んだからです。
と著者の松浦弥太郎さんは綴っています。
この記事では、そのワケを掘り下げてみようと思います。
「何になりたいか?」という残酷な質問
大人たちは、キラキラ輝く子どもの未来を想像して、「大きくなったら何になりたいの?」と聞きがち。少し深読みすると、この質問は「何かになることが正しい」ということを前提にしています。
いろんな相手から繰り返し「何になりたいか」を問われ続けた子どもは、「何者かにならなければ認められない…」と思い込むようになるかもしれません…。
「医者になりたい」「サッカー選手になりたい」「ユーチューバーになりたい」
小学生くらいの子どもがなりたいモノは、自分が知っている範囲での有名な職業が多いようです。
何者かになるためには、本人の努力以外に、ズバ抜けた才能や運に恵まれることも必要だと思います。残念ながら、すべての人が、並外れた才能を持っているわけではありませんよね。
「どんな人になりたいか」で、人生を豊かに
私は、つい数年前まで、まだ何者かになろうとしていて、「自分はもっと輝けるはず」と思い込んでいました。この思いが自分を否定し続けることにつながってしまい、生きることが常にしんどい状態を40年近く続けていたんですね…
もちろん、どんなに時間をかけても、自分の夢を叶える人はいるでしょう。それは素晴らしいことです。だけど「何かになる」ことは、人生のゴールではありません。人生100年時代、この先も長い…(笑)
と松浦弥太郎さんは綴っています。
私も大賛成です。子どもたちには「どんな人になりたい?ママはねぇ…」と、笑顔で語れるようになりました。何者かになれなくても、今この瞬間から、豊かな人生を送ることだってできるのだと思います。
「つよくて やさしい人に なろう」
自分は何のために生きているのか。人生の目的を考えることが、生き方に迷ったときの道しるべになります。
5歳の息子が通う幼稚園のホールには「つよくて やさしい人に なろう」という、誰が書いたのかわからない書が飾られています。私は参観などで幼稚園に行くたびに、この書を見上げて、いい気分になります。
松浦弥太郎さんは「人から信頼される人間でいよう」と、いつも思っているそうですよ。
「困っている人を助けたい」という目的が、医者を目指すことにつながることもあるでしょう。この場合、たとえ医者になれなかったとしても、人生に絶望することなく、他の手段を見つけられるのではないでしょうか。
「笑顔で楽しく生きる」とか、シンプルな目的もいいですよね。
【参考文献】
松浦弥太郎の「いつも」 安心をつくる55の習慣
松浦弥太郎・著 CCCメディアハウス
この本に出会えたこと、感謝しています。他にもステキな人生訓が満載なので、気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
あなたや子どもたちの人生が豊かになることに、少しでも役立ったのなら幸いです。