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「今日、何してた?」は脳科学的にNG!妻や娘からウザがられない父親は何が違う⁈

はるママ読書家
画像はイメージです。出典:ちょうどいいイラスト、Canva

こんにちは、読書家・はるママです。

あなたは最愛の妻や娘に、いつもどんな言葉をかけていますか?

「それ、いつ買ったの?」「今日、何してた?」「どこ行くの?誰と?」

これらのセリフは、日常よく耳にします。一見、何が問題なのかわかりませんよね。

脳科学コメンテイター・黒川伊保子さんは、著書「娘のトリセツ」の中で、これらの質問を「対話クラッシャー(潰し)」と呼んでいるんです。

どういうことか解説しますね。

いきなりの質問は相手を緊張させる

黒川さんが対話クラッシャーと呼んでいるのは、「いつ?」「どこで?」「誰が?」「何を?」「なぜ?」「どのように?」などの、いわゆる「5W1H」の質問のこと。

この質問を受けた脳は、心の対話のために使う回路を遮断して、問題解決型の回路が強く発火するそうです。

つまり、妻の新しい服やバッグを見て、悪気なく「いつ買ったの?」と聞いただけなのに、妻には「俺にだまって、こんな必要ないもの、いつ買ったの?」に聞こえてしまうのです。

攻撃されたと感じ、緊張状態になった妻が、自分を守るため反撃に出ることもあるので要注意!

この気持ちは、男性にもわかるはずです。例えば、仕事の帰り際に上司から「今日は何をしてたんだ?」と聞かれたら、「何か忘れていないか、しくじってしまったのか…」と緊張しますよね。この質問から楽しい会話が始まるとは思えません。

人は、決定権を持つ人からいきなり「5W1Hの質問」をされると緊張するのです。

心を通わせるコミュニケーション

親子のコミュニケーションのつもりで「それ何?」なんて聞いてくる父親は、その経済力に頼っている年頃の娘からすると「本当にウザい」ようです。

「だったらどうしたらいいんだぁ⁈」というお父さんたちの嘆きが聞こえてきそうですね。

「娘のトリセツ」には、その説明もあるのでご安心あれ。

対話には、「心の対話」と「問題解決の対話」の2種類があります。家族の絆を紡ぐためには、「心の対話」が必要

「心の対話」は決して質問から始めません。「相手のことを尋ねる」のではなく、「こちらの話」から始めるのがコツ

「自分が感じたこと」「自分に起こったこと」をちょっと話す。すると、相手のことばが溢れてくる。それを楽しむのが、コミュニケーションである。

黒川さんは、こう綴っています。

「心の対話」に興味を持った方、さらに具体的に知りたい方は、ぜひ「娘のトリセツ」を読んでみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます

妻や娘をこよなく愛する父親たちの努力が裏目に出て、ウザがられてしまうのは悲しいことだなぁ…と私は思います。

この記事が、あなたの大切な家族の絆のために、少しでも役立ったのなら嬉しいです。

【参考文献】「娘のトリセツ」
黒川伊保子・著  小学館新書
この本に出会えたこと、感謝しています。

読書家

7歳娘と5歳息子の子育ての傍ら、趣味で年間100冊以上の本を読んでいます。今まで、読書によって救われたことが何度もありました。小さな気づきが、人生を大きく変えることってありますよね。私の「読書からの学び」を綴った記事が、あなたのお役に立つのなら、幸いです。この出会いに感謝しています。

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