仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。

競争が激しく厳しい飲食業界。身近な狭いエリアを見回しただけでも、閉店の二文字を目にする機会が多いですよね。

お気に入りだったお店、思い出のお店が閉店すると知った時の、何ともやるせないような気持ち。もっと自分が応援していれば何か変わったのだろうか…。いや、自分が数回食べた程度では何の応援にもならないか…。

ちょっとした無力感にも苛まれてしまうようなやるせなさ。飲食店の閉店を耳にすると、そんな気持ちになってしまいます。

今回ご紹介するのは人気店の閉店について、です。

閉店という悲しいニュースですが、まだ時間的な余裕があることもあり、この記事が何かしらの応援、もしくは、お店に対する感謝の言葉になってくれればいいなと思い、こうしてキーボードを打っている次第です。

宮城野区苦竹にあるカツ丼の人気店「しぶき亭苦竹本店」さん。こちらのお店が閉店されると聞いた時は驚きました。

国道45号線沿い、ランドマークとしても目立っていた青い看板。仙台市の「カツ丼の美味しいお店」として幾度もメディアにも取り上げられていたお店です。

「美味しいかつ丼屋さん知ってるから、お昼はそこで食べよう」

私の初「しぶき亭苦竹本店」訪問は仕事中のランチタイム。一緒に外回りをしていた同僚のそんな一言が、こちらのお店との出会いのキッカケでした。その後は、頻繁に、というほどではありませんが「今日はかつ丼が食べたい！」という時によくお世話になっていました。

閉店の知らせに驚き、慌てて駆けつけてみると、店内には

初代店主からのこんな温かいメッセージが貼ってありました（※訪問時が2022年だったため、2023年が「来年」と表記されています）

寂しさを堪えながらも、お客様へ41年分の感謝の気持ちを綴ってくれている初代店主さん。ゆっくり時間をかけて41年分の感謝を伝えたくて、このメッセージを早めに貼っていてくれたのかと思うと、「こちらこそ、いつも美味しいカツ丼をありがとうございました！」とお伝えしたい気持ちでいっぱいになる本当に温かいメッセージです。

唯一の救いは「しぶき亭東口本店」の営業は継続することでしょうか。苦竹本店の閉店にショックを受けつつも、しぶき亭さんのかつ丼が無くなってしまうわけではないことが分かり、ちょっとだけ胸をなでおろしました。

悲しいお知らせですが、この記事がアップロードされるタイミングは2023年1月21日。まだ時間は残されています。

ということで、ここからは閉店までの残された時間を、皆さんが1つでも多くの笑顔をお店に届けることができるように「しぶき亭苦竹本店」さんの紹介をさせていただきたいと思います。

ランチ時間以外であっても、いつも混み合っている「しぶき亭苦竹本店」さん。店内には元気な店員さん達の声が響いています。

安定と信頼の美味しいかつ丼以外にも、親子丼や焼肉系のメニューも楽しめます。

そしてかつ丼以外で絶対に忘れていけないのが、らーめん。らーめんだけを食べに来る人もいるという隠れた人気メニュー。

なので、「しぶき亭さんのかつ丼が食べたくて来たんだけど、やっぱりラーメンも捨てがたい！」と悩んでしまい、いつも注文するのはこちらの「ミニカツ丼とミニラーメンのセット」。

見てくださいよ、このかつ丼の美しさ。ミニであることを忘れてしまいそうになるお肉の大きさと卵のツヤ、タレのしずる感！

カツは分厚くても柔らかジューシー。ふわトロでもしっかりとコクが感じられる卵。そんなカツと卵を繋いでくれるのは、甘じょっぱくも風味豊かなタレ。熱々を一心不乱にハフハフとかきこむと幸せな気持ちになる、皆に愛されている「しぶき亭さんのカツ丼」です。

そしてこちらが隠れ人気メニュー「らーめん」のミニ。

あっさり系に見えますが、動物系の力強い味を感じるスープ。そして、そんな美味しいスープを身にまとい口へと運んできてくれる、細ちじれ麺。

動物系の味を感じるからなのでしょうか、このらーめん、カツ丼にとても合うんです。さすがカツ丼のしぶき亭さんが作るらーめん！　シンプルなラーメンを食べたい時にもピッタリの味です。

ごちそうさまでした！

他にも、厳選された豚ヒレ肉のひれカツ丼、チーズがトッピングできる七味香る旨辛カレーカツ丼といった限定メニューや

チーズマシマシのひれ丼、かつ丼といったメニューもありますよ。

「しぶき亭苦竹本店」の営業は2023年の7月末まで。皆さん！　残された時間、苦竹本店さんの41年の歴史や店内の雰囲気も楽しみながら、美味しいカツ丼を食べましょう！

●しぶき亭苦竹本店●

〒983-0036 宮城県仙台市宮城野区苦竹３丁目１−２９

●しぶき亭東口本店（系列店）●

〒983-0864 宮城県仙台市宮城野区名掛丁２０６−１７ アリビオ・サイ １F