【仙台市若林区】ワンパクに見えて、実はノスタルジックなアッサリ系。揚げたてカツがのったミソラーメン!
仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。
皆さん。ご飯を食べる時に、育ちざかり成長期真っ只中の頃のように「アレも食べたい、コレも食べたい、えーい、もう全部食べちゃえ!」という、自分の中の「ワンパク」が発動してしまうことってありませんか?
私はたまにあります。自分の中のリトル長谷川が「まだイケるって!胃袋の伸びしろですねぇ」と呟くので、ついついご飯大盛り、ヤサイはマシマシ、スープのかわりに半ラーメン、なんなら定食にラーメンもプラス。「いい年した大人なんだから、苦しいくらい満腹にするんじゃなくて、美味しく食べられる適量に抑えるべきだった…」と後悔する頻度が、年齢を重ねるにつれ上がってきている昨今ではありますが。
今回ご紹介するのは、そんな「ワンパク」な気持ちを満足させてくれるだけでなく、アッサリしているので、食後にお腹をさすりながら後悔することもないという魅力的なラーメンです。
そのラーメンがあるお店とは、こちらの仙台市は若林区穀町の通り沿いにある
こちらの「キング食堂」さんです。
お店が開いていることを示す暖簾が、かつ丼のノボリになっているという個性的な食堂。そのお店の佇まいと、店名に入っている「キング」というカタカナから、最近オープンしたお店のように見えますが…
実はこちらのお店、創業1938年という歴史のある食堂なんです。
お店の外観が比較的新しく見えますが、現在のお店は建て替え後の店舗。昭和、平成、そして令和の現在まで、仙台市の歴史を見守り、仙台市の皆さんの胃袋を支え続けてくれている食堂なんです。
店内に入ってみると、落ち着ける「町の食堂」といった雰囲気。テーブル席の他に
お一人様でも安心のカウンター席があります。
こういった落ち着ける食堂のカウンターの隅っこあたりで、ゆっくりと時間をかけて黙々と食事を楽しむのって、何だかとっても癒されるんですよねぇ。
歴史ある食堂だけあって、店内には紹介された雑誌の記事がチラホラ。
ふむふむ、なるほど。カツとミソラーメンがオススメのようです。
そしてこちらがメニュー表。
各種のラーメンにチャーハンという安定のメニューに加えて、「揚げたてカツ」の文字が「ワンパク」心をくすぐります。
そして着丼しました! こちらが私が注文した「キングミソラーメン」(麺大盛り無料だったため、ワンパクに大盛りオーダー)。
ミソラーメンに揚げたてカツがのった、まさにミソラーメンも食べたい、カツも食べたいという人を満足させてくれる素敵な「ワンパク」メニュー! パーコー麺のトンカツバージョンといった見た目です。
それでは、いざ実食!
写真からわかると思いますが、スープはサラサラ系。
一口飲んでみると「味噌!」という主張が強くない、非常にあっさりとした滋味深い味。後からほんのりと胡麻が香ってくるその優しい味は、昔どこかで食べたような懐かしさを感じます。「嗚呼、昔はミソラーメンといっても、今ほど味噌感や油感が強くない、サラリとした味だったなぁ…」そんなことを思い出させてくれるノスタルジックな味。
最近のラーメンはパンチが強いものが多いだけに、なんだかホッと落ち着きます。コッテリを求める人は、少し物足りなく感じてしまうかもしれませんが、昔から変わらずに愛され続けている味というのは、きっとこういう優しい味なんでしょうね。
そして、そんな優しいスープの上にのる、揚げたてサクサクのカツ。
パンチがあるように見えますが、カツの油感をアッサリしたスープが受け止めてくれるので、重く感じることなくサクサクと食べられます。
そして一心不乱にズルズルとすする麺は、オーソドックスな中太麺。
ミソラーメン大盛りに揚げたてカツ。文字だけでみると、まさに「ワンパク」。お腹にズシンとたまるコッテリ系に見えますが、不思議と重さを感じることなくスルスルと食べすすめられるアッサリ感なんです。
途中、卓上の一味唐辛子で味変(あじへん)も楽しみつつ…
ごちそうさまでした!
「ワンパク」な気持ちを満足させてくれただけでなく、どこか懐かしい「あの日、あの時」に食べたミソラーメンを思い出させてくれたキングミソラーメンでした。
皆さんも是非一度キングな「ワンパク」ラーメンを味わってみてはいかがでしょうか。
●キング食堂●
〒984-0807 宮城県仙台市若林区穀町10