【仙台市若林区】体が求めるノスタルジー。地元住民に愛され続ける町中華店で味わう定番の半チャンラーメン
仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。
小さい頃、親に連れられて楽しい外食をした思い出。皆さんにも1つや2つあるのではないでしょうか。私の場合パッと思いつくのは、母の実家である山形県鶴岡市に行く度に家族で食べた「すり鉢に入った味噌ラーメン」。両親や妹と共に「美味しいねぇ」とニコニコしながら夢中で食べたことを昨日の事のように思い出します。
残念なことに今では閉店してしまったお店の味噌ラーメンですが、こういった思い出の味というものは、大人そして中年になった今でも「美味しいと感じる味噌ラーメンの指針」になっていたりします。人それぞれの思い出の味が、人の数だけ好みの味を形成する。グルメに関する情報が幅広く多岐にわたっている理由が分かるような気がします。
さて、今回ご紹介するのは、そんな地域の方の思い出の味になっている町中華店。「仙台に帰省した際は必ず食べに行く思い出の味!」と話す方もいる、愛され続けているお店です。
そのお店とは、若林区荒井地区の住宅街にあるこちらの「金龍亭」さんです。
お店の前に「仙台マーボー焼きそば」の旗が風になびいていることからも分かるかと思いますが
メディア等で取り上げられることも多くなってきた仙台ご当地グルメ「仙台マーボー焼きそば」を提供してくれる「認定店」の1つでもあります。
ちなみに、こちらのイラストの店主さんと奥さんのお二人で切り盛りされている家庭的なお店です。奥様、撮影と掲載の許可ありがとうございました!
どこか家庭的な雰囲気を感じさせてくれる入口も、いい「味」を出しています。さて、早速入店してみましょう。
入店してみると、中華料理店というよりは、どこか懐かしさを感じさせてくれる落ち着いた定食屋さんのような雰囲気。この雰囲気、好きです。
席はテーブル席に加え、この時は閉められていましたが奥にお座敷席もあるようでした。
もちろんこれだけ落ち着ける雰囲気のお店ですから、ありますね「漫画」。ありがたい。個人的に足繁く通ってしまうお店の条件の1つである「漫画」のラインナップを確認しながら、カウンター席っぽくなっている壁に接したテーブル席に着席しました。
そしてメニュー表をチェック! 豊富な数の麺類から、小サイズ(ミニ)のメニュー…
定食、セットもの、丼、ご飯ものまで、どれを頼もうか迷ってしまいそうな町中華ラインナップ。
「店のみ」と書かれた項目に、50円のおにぎり(一人2個まで)があるあたりに店主さんの「安くお腹いっぱいになってほしい」という心遣いが感じられてホッコリします。ラーメンにおにぎり2個つけても650円ですもんねぇ。地域の食べ盛りワンパクさん達がモリモリと食べる姿が目に浮かぶようです。
はい。そんな店主さんの愛情がたっぷり込められたおにぎりも気になりましたが、私が注文したのは「半チャンラーメン」。
ラーメンもチャーハンも味わえるということで、メニューにあると「ついつい頼んでしまうメニュー個人的ランキング」の第一位です。
それではラーメンからいただきます!
スープは、ホッと落ち着ける昔ながらの中華そばスープ。動物系のコクを感じる醤油ベースの味です。ベーシックなラーメンのスープがこれだけ安定した美味しさなので、他のラーメン類も美味しいんだろうなぁ…と考えながらスープをゴクゴク。
そしてオーソドックスな細中華麺。ハフハフ、ズルズル。スープと一緒にすすると、どこか「あの日あの時」に食べた中華そばが思い出されます。
きっと、このラーメンを小さい頃から食べていた人の「美味しいと感じるラーメンの指針」になっている味なんでしょうねぇ。そんな美味しくて、どこかノスタルジックな味。
半チャーハンもいただきます!
嗚呼、こちらも美味しいなぁ…。油感は控えめですが、しっかりと香ばしいコゲの香りを感じるシンプルなパラパラチャーハン。適度に入った刻みチャーシューが美味しいアクセントになってくれていました。
ついついラーメンスープを完飲してのごちそうさまでした!
地域の皆さんに愛され続けているというのも頷ける美味しさの「金龍亭」さんでした。皆さんも是非一度食べに行ってみて下さいね。あなたの「思い出の味」になるかもしれませんよ。
●金龍亭●
〒984-0032 宮城県仙台市若林区荒井押口98−4