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【仙台市宮城野区】青葉まつり、仙台七夕の歴史に触れる…。仙台市歴史民俗資料館、企画展レポート!

長谷川誠地域ニュースサイト号外NETライター(仙台市)

仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。

4年ぶりの通常開催となった2023年の「仙台・青葉まつり」。無事にと言いますか、熱く、本当に熱く87万人もの皆さんが来場され、熱気ムンムン大盛り上がりのうちに幕を下ろしました。8月にはこちらもまた盛り上がりそうな「仙台七夕まつり」も控えており、「今年の」仙台の祭りは熱いよねぇ…。

ん?

「今年の」?

仙台に何年か住んでいるというだけで、しれっとさも昔からの仙台の祭りを知っているかのように語りましたが、そもそも仙台の年中行事と祭りについて、私は何を知っているのだろうか…。皆さんは、仙台の年中行事と祭りについてどこまで知っていますか?

はい。今回は、そんな私を含めた「仙台の年中行事と祭り」について、知っているような「気になっている」方におススメの企画展をレポートさせていただきますよ!

企画展「仙台の祭りと年中行事」チラシ
企画展「仙台の祭りと年中行事」チラシ

その企画展とは、こちらの「仙台の祭りと年中行事」!

仙台市歴史民俗資料館の外観
仙台市歴史民俗資料館の外観

開催されているのは、榴岡公園内、仙台市民から「れきみん」の愛称でも親しまれている仙台市歴史民俗資料館。

仙台市歴史民俗資料館建屋が宮城県指定有形文化財であることを示す看板
仙台市歴史民俗資料館建屋が宮城県指定有形文化財であることを示す看板

その建物が既に「歴史」を感じさせてくれる資料館でもあります。

その建物は1874年に造営された「旧第四連隊兵舎」という歴史ある建造物。宮城県内に現存する最古の洋風建築であり、宮城県指定有形文化財にも指定されています。歴史的な資料である建造物の中に歴史民俗資料が展示されている…。歴史の中で歴史を感じることのできる素敵な施設です。

入館料などの掲示看板
入館料などの掲示看板

ちなみに、こちらの仙台市歴史民俗資料館さん。団体は入館料が割引、仙台市内の小・中学生や65歳以上の方は「豊齢カード」や「どこでもパスポート」等の提示で入館料が無料になったりします。一人でも多くの方に歴史民俗資料に触れてほしいという「想い」が感じられますねぇ。

仙台市歴史民俗資料館入口
仙台市歴史民俗資料館入口

それでは早速入館してみましょう!

入館券の半券とインターネットへの写真掲載に関する確認事項
入館券の半券とインターネットへの写真掲載に関する確認事項

受付にて撮影と掲載の旨をお伝えし、しっかりと申請書類を記入させてもらって入館。

資料館の中は撮影NGとなっていないところは撮影が可能ですが、その写真をインターネット上に掲載する場合はしっかりと確認事項を遵守しなければなりません。企画展を見る前に、きちんと遵守すべき確認事項をチェックします。

1階ロビーの様子
1階ロビーの様子

やはり建物自体が歴史的建造物ということもあり、1階のロビーから「歴史」を肌で感じるかのような雰囲気。

受付の脇に掲示されている案内図
受付の脇に掲示されている案内図

企画展が開催されているのは2階、常設展示室の奥。ワクワクしながら階段を上ります。

2階「常設展示室」内の通路
2階「常設展示室」内の通路

常設展「農村のくらし」「町場のくらし」でも勉強させてもらいながら、企画展を目指し奥に進みます。

企画展示室入口
企画展示室入口

到着しました! こちらが企画展示室入口です。お迎えしてくれたのは

仙台の伝統的な角松についての解説
仙台の伝統的な角松についての解説

現在の一般的な角松とは大きく異なり、全国的にも珍しいスタイルの「仙台の伝統的な角松」。近年「仙台門松を市内に飾ろうプロジェクト」などの動きもあり、見たことがある! という方も多いかもしれませんね。

角松にかけられている説明書き
角松にかけられている説明書き

ちなみに、こちらのウェルカム角松は、仙台市泉区根白石の熊谷家で作られているものを元にして復元された角松です。

鶴谷館長からのごあいさつ
鶴谷館長からのごあいさつ

そして隣には仙台市歴史民俗資料館館長鶴谷さんからのごあいさつも掲示されていました。

仙台、宮城に暮らす人々の祈りや暮らしの象徴である祭りと年中行事を、幕末から明治・大正・昭和まで振り返る企画展とのこと。心して鑑賞しましょう。

企画展の様子1
企画展の様子1

撮影禁止の展示を除き、ぐるり見回した展示室内の様子。

企画展の様子2
企画展の様子2

貴重な歴史的資料がズラリと並んでいます。

仙台地方の年中行事一覧
仙台地方の年中行事一覧

仙台地方の年中行事を確認できる一覧もありました。

仙台地方の年中行事一覧アップ画像
仙台地方の年中行事一覧アップ画像

これから夏にかけて、これだけの行事があるんですねぇ…。

仙台七夕祭関連の展示
仙台七夕祭関連の展示

こちらは宮城の夏の風物詩、仙台たなばた祭りの歴史を知ることができるゾーン。

ポスターと写真
ポスターと写真

昭和レトロブームの昨今にピッタリ、ステキなデザインの昔のポスターから

写真:仙台虎屋横丁の七夕飾り(大正12年)
写真:仙台虎屋横丁の七夕飾り(大正12年)

ホロ酔いでウロウロと歩くことが多い、東一番町と国分町を結び東西に走っている通り「虎屋横丁」。そんな飲兵衛さんにお馴染みの素敵な横丁の大正時代風景を確認できる写真もありました。この頃から活気ある横丁だったんですねぇ。しみじみ。

他にも、正月行事のゾーンでは

正月迎えの切り紙展示
正月迎えの切り紙展示

正月迎えの切り紙が展示されていたり

仙台農家の伝統的なお正月と年越しの食卓
仙台農家の伝統的なお正月と年越しの食卓

仙台地方の農家における年末年始の食卓風景を知ることができたり

大崎八幡宮、松焚祭(どんと祭)に関する解説
大崎八幡宮、松焚祭(どんと祭)に関する解説

大崎八幡宮の松焚祭(まつたきまつり)が、「どんと祭」と称されるようになった理由を知ることもできました。

知っていましたか? 今でも愛され続けている地元の新聞「河北新報」が明治時代に「どんと祭」と名付けたんですって。初めてその事実を知ったワタクシ。脳内でしきりに、もう中学生が「ためになったねぇ~、ためになったよぉ~」を連呼していました。

松川達磨の展示
松川達磨の展示

他にも、カラフルな仙台の松川達磨をはじめ、仙台の年中行事と祭りに関する展示が盛り沢山の企画展。当然のことながら、ここまでの写真はあくまで展示の一部です。

今までご紹介した展示以外については、是非とも皆さんが実際に、皆さんの目で「体験」してほしいと思いますので、これにて写真でのご紹介は終わりにさせていただきたいと思います。

仙台市歴史民俗資料館の遠景
仙台市歴史民俗資料館の遠景

いかがだったでしょうか。自分の生活している土地の祭りと年中行事について知る。宮城県民、仙台市民ならば必見の企画展「仙台の祭りと年中行事」。開催期間は2023年7月2日(日)まで!

「仙台七夕まつり」の前に企画展で予習をしておいて、「実は仙台七夕は、昔ね…」と自慢できるようにしておくのもいいかもしれませんよ! 是非皆さんも直接足を運んで見てみて下さいね。

●仙台市歴史民俗資料館●

〒983-0842 宮城県仙台市宮城野区五輪1丁目3−7 榴岡公園内

地域ニュースサイト号外NETライター(仙台市)

地域ニュースサイト『号外NET(仙台市宮城野区・若林区)』ライター/仙台市在住、オタクな一児のパパ。文章を書くこと、街歩き、食べ歩き、オタ活が大好き。HPが少ないピンチの時には温泉や寺社仏閣に出没する傾向あり/芋煮は醤油派こと、お隣の山形県出身ということもあり、新鮮な目線で仙台の”今”を見つめる。記事を読んでいただいた方に、ちょっとでも「行動するキッカケ」が芽生えるような仙台の情報・ネタを発信していきます。皆様からのご意見、ご要望、ご質問から叱咤激励までお気軽にご連絡下さい!

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