【仙台市若林区】「でわかおり」の石臼挽き蕎麦蕎を食べて和む(なごむ)。大将の蕎麦へのこだわりとは?
仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。
日頃からこちらの記事は「誰が食べても100%絶対に美味しい!」などといった、絶対的な表現はしないように常々心がけて書いています。
以前の記事でも何度か「食の嗜好は人それぞれ」「食の嗜好は、育ってきた環境や文化的な基盤によって作られるバリエーション豊富なもの」であることや、あくまで記事内の感想は「私の個人的な嗜好の話」であることを明言してきました。
そう。ですから、私の記事を読んで紹介されていたお店で食べたとして、皆さんが「美味しい!」「もうちょっとこうだったら自分の好みに合うかもしれないな」等々、様々な味の感想を抱かれたとしても、それは当然のこと。あくまで「長谷川誠という人間は、こう感じたらしい」という、味の参考情報の1つにしていただければと思いながら記事を書いているわけであります。
しかし。
まさか、そんな私の記事に対する思いと同じ内容のお話を、私が美味しいと感じたお蕎麦屋さんの大将の口から聞くことになるとは思いもよりませんでした。
そんなお話をお伺いできたのは、こちらの「蕎麦茶房なごみ」さん。その蕎麦のファンも多く、お酒と一緒に蕎麦を楽しむ常連さんも多い、若林区新寺の人気店です。
注文はタブレットでオーダーするスタイル。
ちなみに店内の様子ですが、撮影と掲載の許可を大将からいただいた際に「他のお客さんがくつろがれているので、店内の撮影だけは勘弁してほしい」とのことで自粛しています。店名が「なごみ(和み)」だけあって、お蕎麦を食べながら和むお客様への温かな配慮を感じました。
なので文章でお伝えしますと、座席はテーブル席が中心。大型TVもあり、ゆったりと時間をかけて蕎麦を楽しめる、落ち着いた雰囲気の店内でした。
蕎麦メニューはプラス250円することで、こだわりの「石臼挽きそば」に変更することができます。蕎麦好きならば、思わず「おっ!石臼挽き、いいねぇ」と興奮してしまうのではないでしょうか。はい。私はタブレットを前に一人盛り上がってしまいましたけれども…。
タブレットで注文し、ゆったりとくつろぎながらサービスの揚げそばをポリポリ。どこか懐かしさも感じられる素朴な香ばしさ。お子様であれば、おやつ。大人であればビールというよりは、日本酒に合いそうなおつまみとして楽しめる一品です。
揚げそばをポリポリと楽しんでいると着丼しました! こちらが私が注文した「そばセット(いなり)」。どうしても人気の味を味わってみたかったので、お蕎麦を石臼挽きそばに変更しています。
どうですか、この美しいお蕎麦のツヤ。大将のお話では山形の蕎麦粉「でわかおり」を使っているとのこと。山形出身のワタクシ、山形に帰省したかのような気分になりながらお蕎麦からいただきます。
まずはお蕎麦だけで一口。細切りですがしっかりとコシのある噛み応えです。噛みしめると口に広がるのは、香ばしい蕎麦の香り。ズルズル、ゴクリ。のど越しもいいお蕎麦です。石臼挽き、個人的に大正解のチョイスでした。
そして、このお蕎麦をスッキリとした塩味とダシの風味が豊かなツユにつけて食べるんですから、箸が止まりません。夢中でズルズルとすすります。
箸休めに、いなり寿司もいただきます。
厚みのあるお揚げの甘味、お米に和えてあるゴマが程よい食感のアクセントになってくれています。細かな仕事が活きている素敵ないなり寿司ですねぇ。
ふぅ、夢中で一気に食べてしまいました。綺麗な白濁具合の濃い目の蕎麦湯で、ホッと一息…。
大満足のごちそうさまでした!
帰り際、大将に美味しいお蕎麦でしたとお伝えすると
「食って本当に難しいですよねぇ。こちらが美味しいと思って提供しても、口に合う合わないが絶対にありますから」
と、まるで前述していた私の記事に対するこだわりを思わせるような言葉が返ってきました。
食の嗜好、そして何より蕎麦に対して真摯に向き合っているからこその重みのある言葉です。あくまで自身が「美味しいと思う蕎麦」を提供し続けるのみ、という大将のこだわりに、思わず「私も同じ思いで記事を書いているんです!」と興奮して熱く語り出しそうになりましたが、お客様で賑わうお忙しいタイミングのため自粛したワタクシなのでした。
大将、私的には非常に好みにマッチした美味しいお蕎麦でしたよ! 今度はゆっくりお酒と一緒にお蕎麦を楽しみに行きますね!
以上、お蕎麦を食べて和み、大将とお話して和むことができた「蕎麦茶房なごみ」さんでした。皆さんも、一度なごみさんの石臼挽きそばを味わってみてはいかがでしょうか。
●蕎麦茶房なごみ●
〒984-0051 宮城県仙台市若林区新寺2丁目1−1 サンシャイン菊平ビル