Yahoo!ニュース

人から軽く扱われやすい人が意識するといい2つの所作

畠山仁美所作講師

職場で、学校で、ママ友で…人から軽く扱われる、ぞんざいに扱われる、仕事を押し付けられる、利用されてしまう…そんな悩みをお持ちの方は少なくないかと思います。

悔しい…だけどうまく言い返せない。そんな自分が情けなくて嫌になることも。軽く扱われやすい人は、いわゆる「いい人」が多いです。

軽く扱われがちな人の特徴は・・・
・優しくてお人好し
・自己主張が苦手
・自分に自信がない
・声が小さい

人のことを軽く扱う人は、相手を見てやっています。
自分に自信がなさそうで、おとなしくて言い返してこないお人好しだからこそ、「ズルい人」につけ込まれ、ぞんざいに扱われたり、仕事を押し付けられたり、いいようにされてしまいます。

相手に変わってほしいと望んでもそれは無理。相手は変えられないけれど、自分の態度・振る舞いは明日からでも変えられます。自分がぞんざいに扱われない存在になるために、所作から変えてみましょう。中でもおすすめは「姿勢と音」。この2つから意識していきます。

1.軸のある姿勢で毅然とした印象に

立っている時、座っている時、歩いている時、何か動作をしている時でも、体の中心に一本軸の通った凛とした姿勢を常に意識します。そうすることで「堂々とした芯のある人」という印象になります。

「毅然とした態度」の”毅然”とは、意志が強くしっかりしていて物事に動じない様のこと。実際に意志が強いかどうか、物事に動じないかどうかは別として、視線を上げ、姿勢を正すことで毅然とした印象を周りに与えることができ、それだけでも人から雑に扱われる要素を減らすことができます。

心と体は繋がっています。堂々とした姿勢は自信と心の余裕を生み出します。体の方から変えることで、気持ちも後からついてきます。

2.音を意識して落ちついた人に

自分の立てる音を意識すると、自然と丁寧に動くようになります。バタバタとガサツに動くのではなく、一つ一つのことを集中して行います。すると動作が穏やかになるので、落ち着いた人、ゆったり構えた人、冷静な人、という印象になります。

雑に扱われてしまう人というのは、ガサツであったり、おどおどしていたり、「ぞんざいに扱っても大丈夫だろう」という印象を与えてしまっていることがあります。しかし、ゆったりとして落ち着いた人は、心も体も安定しており、雑に扱いにくい雰囲気をまとっています。

ぜひ「所作の音」を意識して、静かに動く、身の回りの物を丁寧に扱う、といったことから始めてみてください。

見た目に分かりやすいところから

冒頭で「軽く扱われやすい人の特徴」として、声の小ささや自己主張が苦手などを挙げましたが、これらをすぐに改善できればそれに越したことはありません。

しかし、元々声の小さい人がいきなり声を大きくしたり、内気な性格のせいで今まで出来ていなかった自己主張をいきなりしようとするのは、内面から変えていかなければならないので、いうほど簡単なことではなく、変わるまでに時間もかかります。

まずは変化が目に見えて分かりやすく、かつ取り入れやすい「姿勢や振る舞い」から変えることで周りに与える印象が変わります。
そして振る舞いを変えるうちに自分の気持ちにも変化が生まれ、少しずつ自信がついてくれば、だんだんと自己主張もできるようになっていきます。

人から軽く扱われやすい、いいように利用されがち、という方、ぜひできそうなことから試してみてくださいね。

あなたが、あなたらしくいるためにお役に立てば幸いです。

所作講師

日常の振る舞いを見直すことで、心・体・生活を整えるお手伝いをする所作講師。立つ・座る・歩く・物を扱う・挨拶する、といった日常あたりまえに行っている所作を通して、振る舞いだけでなく自分の内面も見つめ直すレッスンが好評。2011年の開講以来マンツーマンレッスンにこだわり、一人一人と向き合ってきた。ブログ【所作美人のヒント】では、バタバタと忙しい日々の中で、所作を通して自分を磨く考え方を発信。著書「一日一分からはじめる『おだやかな人になる所作の習慣』」

畠山仁美の最近の記事