ムダな動きが多い?自分の動作を自己分析するコツ
周りの人から「ムダな動きが多い」と指摘されることはありますか?もしくは、身近な人の中に、動きにムダが多いなぁと感じる人はいますか?
所作が美しい人は、動きにムダがありません。余分な動作を極力減らし、効率的に動くことで所作が洗練されていきます。
とはいえ、自分の動きにはムダがあるのか、あるとしたらどんなところを省けるのか、どうすればもっと効率よく動けるのか、などを知るためには、一度自分の動作を客観的に見つめ直す必要があります。
そこで今回は、普段の自分の動きを自己分析するための簡単な方法をお伝えいたします。
動作を小さく分解する
自分の動作・振る舞いを自己分析するコツは、「一連の動作を小さな要素に細かく分解して考える」です。
例として、ごく簡単な動作である「歯みがき」を分解してみると、
・洗面所で鏡の前に立つ
・洗面所の棚を左手で開ける
・歯ブラシを右手で取る
・左手に持ち直す
・右手で歯磨き粉を取る
・歯磨き粉のキャップを取る
・歯磨き粉をつける
・歯磨き粉のキャップを閉じる
・歯磨き粉を置く
・洗面所の棚を右手で閉める
・歯ブラシを右手に持ち直す
etc・・・
たとえばですが上記のような動作に分解できます。もっと細かくすることも可能です。よかったらご自身の歯みがきの場面を想像して分解してみてください。
もしうまく分解できない場合は、一度動画に撮ってスローで再生しながら書き出してみると非常に分かりやすいです。
このように一連の動きを細かく分けてみると、自分が普段どういう動きをしているのかクリアに見えてきます。
クリアになったら、この中で減らせる工程はないか探していきます。
最初に取るのを左手から右手に変えたら持ち替える手間がなくなるかも、置く場所を変えたら移動を減らせるかも、など工夫できそうなところが一つでも見つかったら実際にやってみます。
あとは「探す→やってみる→微調整する」を繰り返すことで、少しずつムダな動きを減らすことができます。
「習慣」は見えていない
日々ほぼ無意識に行っている動作をあらためて自己分析することなど、実際ほとんどありません。
自分がどんな動きをしているのか、周りの人には見えていても、意外と自分が一番分かっていないものです。
毎日行う掃除、洗濯、料理といった家事や、仕事の段取りなどについて、一度すべての工程を書き出し、客観的に見てみると省ける動きがけっこう見つかります。ムダを減らせば半分の時間で終わることもあるかもしれません。
まずは練習だと思って、「コーヒーを淹れる」「食器を洗う」など、ごくごく簡単な動きから細かく分解してみてください。きっと新たな発見があるはずです。