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「なんか」「でも」「ていうか」… 気になる口癖を直す【見える化&置き換え】4つのステップ

畠山仁美所作講師

つい無意識に口から出てしまう口癖。誰にでも1つや2つあるかと思います。

良い口癖は、ある意味その人の「個性」にもなるけれど、ノイズになってしまう良くない口癖は、幼稚な印象を与えたり、口癖が気になって肝心の話の内容が入ってこないことも…。

今回は、気になっている口癖のある方におすすめする、口癖の直し方【見える化&置き換え】4ステップをご紹介します。

ステップ1.録音する

口癖に限らず、あらゆる癖や習慣を改善しようと思った時に最初にやらないといけないのは、自分を客観視して今の状態を知ること。

その最も手っ取り早い方法が、「録音(録画)」です。
家族や友人など、”いつもの自分” でリラックスして話せる相手との会話を数分間、録音します。(※録音するときは、お相手に了承を得て行ってくださいね)

録音したものを聞くと、自分の声質や早口、話にまとまりがない、などなど、いろいろ気になる部分が見つかるかもしれません。

ですが、それらは一旦横において、今回は「気になる口癖」だけに集中して聞いてみます。今まで全く自覚していなかった口癖も見つかるかもしれません。

ステップ2.録音した音声を文字に書き出す

ステップ1で録音した音声を、一字一句違わずにノートに書き出していきます。

ちょっと大変な作業だと思いますので、慣れないうちは会話の中の1分間だけでもいいです。

「えー」「あー」「まぁ…」など、意味のない言葉もすべて正確に書きます。1分間ならだいたい300字~400字、原稿用紙1枚分ほどになるかと思います。

すべて書き出したら、じっくり読み返しながら自分の話し方の癖を洗い出します。1分間で「なんか」が7回出てきた、文頭で「でも」を3回言っている、など細かく分析します。

ステップ3.気になる言葉を置き換える

ステップ2で分析した中で、とくに気になった言葉を違う言葉に置き換えていきます。

たとえば、意味もなく「なんか」が何度も出てくるのが気になったとしたら、文脈に合わせてほかの接続詞に置き換えられないか考えてみます。

(例)
・なんか、○○さんが言ってたんだけど
→そういえば、○○さんが言ってたんだけど

・なんかその日、小雨でも中止らしいよ
→ちなみにその日、小雨でも中止らしいよ

・なんか顔色が良くないみたい
→なんとなく顔色が良くないみたい

ステップ4.置き換えたら口慣らしする

置き換えたら、何度か声に出して読んでみます。違和感のある言葉や、引っかかる言い回しがないか、実際に喋ってみてチェックしてください。

違和感があれば他の表現を探し、問題なさそうなら何度もくり返し声に出して「口慣らし」しましょう。

ここまで自分の話し方としっかり向き合うと、実際の会話の場面でついうっかり口癖が出てきたときに、今までにない違和感を覚えるはずです。しばらく違和感は続きますが、その時期を乗り越えてだんだんと口癖が直っていきます。

まとめ

口癖を直す【見える化&置き換え】4ステップ
1.録音して自分の話し方を見える化
2.文字に書き出して口癖を分析
3.気になる言葉を置き換え
4.何度も音読して口慣らし

どんな習慣も、長い年月をかけて身につけてきた癖(習慣)ですから、変えるときは「焦りは禁物」。必ず「一つずつ」が原則です。

いくつか直したい口癖が見つかっても、1つ直ってから次の口癖へ、と移るようにします。

音声を文字に書き出す「ステップ2」がちょっと大変かもしれませんが、かならず効果を実感できます!

本気で直したいと思っている口ぐせのある方は、ぜひ試してみてくださいね。

所作講師

日常の振る舞いを見直すことで、心・体・生活を整えるお手伝いをする所作講師。立つ・座る・歩く・物を扱う・挨拶する、といった日常あたりまえに行っている所作を通して、振る舞いだけでなく自分の内面も見つめ直すレッスンが好評。2011年の開講以来マンツーマンレッスンにこだわり、一人一人と向き合ってきた。ブログ【所作美人のヒント】では、バタバタと忙しい日々の中で、所作を通して自分を磨く考え方を発信。著書「一日一分からはじめる『おだやかな人になる所作の習慣』」

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