Yahoo!ニュース

【蓋つき茶碗】でお茶を出されたら…外した蓋はどこにどうやって置く?

畠山仁美所作講師

訪問先でお茶を出していただいたとき、時折、蓋つきの茶碗で出されることがあります。

ただ蓋を開けるだけですが、意外と質問されることの多い所作でもあります。

簡単なので、一度確認しておけばもう迷いません。ポイントだけ押さえておきましょう。

ポイント1.蓋は真上に持ち上げない

ついつい蓋を真上に上げてしまいがちですが、少し傾けるようにして開けます。

1.左手を茶碗に軽く添えながら、右手で蓋のつまみを持ちます。

2.蓋は真上に持ち上げるのではなく、手前側を傾けるようにしてゆっくり開けます。(奥のほうは茶碗から離れていません)

3.茶碗のフチに沿わせるように蓋を少しずらすことで蓋についたしずくを茶碗の中に落とし、仰向けにします。

ポイント2.つまみを下にして置く

4.蓋を裏返したら、茶碗の右側に仰向けに(蓋のつまみを下に)して置きます。

上段の写真のように安定して置ける蓋であればそのまま置き、下段の写真のようにつまみが丸くてコロコロする場合は、茶托の下に挟むと安定します。

蓋をふせてテーブルに置くと、しずくでテーブルが濡れてしまうので、蓋は仰向けに置くようにします。

飲み終わったら…

飲み終わったら、蓋を元通りに戻します。

絵柄のある茶碗の場合は、蓋と茶碗の絵柄の位置を合わせるようにして蓋を閉めるときれいですし、おもてなししてくださった方への心遣いも伝わります。

ポイントは2つだけ

押さえておきたい蓋の開け方のポイントとしては、訪問先のテーブルを水滴で濡らさないように、

・しずくを茶碗の中に軽く落とす
・蓋は仰向けに置く

という2つだけ。

吸物椀など蓋つきの汁椀の蓋も同じように扱えばOKです。

もし外出先や訪問先で、蓋つきの茶碗でお茶が出されたときには、ぜひ思い出して実践してみてくださいね。

所作講師

日常の振る舞いを見直すことで、心・体・生活を整えるお手伝いをする所作講師。立つ・座る・歩く・物を扱う・挨拶する、といった日常あたりまえに行っている所作を通して、振る舞いだけでなく自分の内面も見つめ直すレッスンが好評。2011年の開講以来マンツーマンレッスンにこだわり、一人一人と向き合ってきた。ブログ【所作美人のヒント】では、バタバタと忙しい日々の中で、所作を通して自分を磨く考え方を発信。著書「一日一分からはじめる『おだやかな人になる所作の習慣』」

畠山仁美の最近の記事