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【食べる姿】のきれいな人が意識していることとは?品を感じる食べ方5つのポイント

畠山仁美所作講師

食べ方には、その人の美意識が表れます。食事は毎日あたりまえに行っていることなので、自分の食べる姿をあらためて意識する機会もあまりないかもしれません。

今回は、食べる姿がきれいだと感じる人が意識しているポイントを5つご紹介いたします。

きれいな座り姿勢を保てている

食べる姿がきれいな人で姿勢が整っていない人はいません。食事中の姿勢は、見た目の印象だけでなく、嚥下や消化にも影響を与えます。

イスには深く腰掛け、背もたれは使わないようにします。お腹とテーブルの間はこぶし一つ分ほど開け、両足をしっかり床につけて座ります。

「きれいな座り姿勢を保つコツ」に関しては、こちらの記事で詳しく説明していますのでご覧になってみてください。

持てる器はしっかり持ちあげている

きれいな姿勢を保って食事をするためには、顔(口)を料理に寄せるのではなく、料理のほうを口に近づけます。そのためには器をしっかり持ち上げる必要があります。

手のひらに乗るサイズの器、お茶椀・汁椀・小鉢・小皿・醬油皿・丼などは持ち上げてOK。平皿や鉢は持ち上げず、食べにくいものは小皿に移してから食べます。

一口の量が小さめ

「箸先一寸」という言葉があります。一寸は約3センチほど。箸先を汚すのは3センチ以内にとどめることが望ましい、という言葉です。料理で言う「一口大」も3センチ四方が目安です。

一口を小さめにすると、口の周りも汚れず、会話もしやすく、自然と食事がゆっくりになるので早食い防止になり、ダイエットにもつながって良いことづくめですね。

食事中の音が静か

食べる姿がきれいな人はゆったり動くので食器の扱いが丁寧で、ガチャガチャ音を立てずに食べることができます。

また先ほど挙げたように一口を小さめにすることで、しっかり口を閉じて食べられるのでくちゃくちゃ音も防げます。

また外食では声のボリュームも大事なポイント。一緒に食事をしている人にだけ聞こえるくらいの大きさが目安です。

食べ終わりの状態が美しい

以前レストランを営んでいたころに最も印象に残っているお客様は、食べ終わったお皿やテーブルの上が本当にきれいな方でした。

基本は全てを食べきれるのが一番いいですが、どうしても食べられない食材があったり、お腹がいっぱいで残す場合もあると思います。

小さくまとめて端に寄せておくか、盛り付けをなるべく崩さないように食べすすめていくと残したとしてもお皿の上を比較的きれいに保てます。

まとめ

ほんの少しの意識で食べる姿は見違えるほど変わります。毎日必ずある食事の時間。食べ方の所作を意識すると、品よく見えるだけでなく、丁寧に生きているような感覚が得られます。

今回5つポイントを挙げてみましたが、自分の食べる姿をあらためて振り返るきっかけになれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

蓋のある器の「ふたの開け閉めのしかた」について、こちらの記事で取り上げています。よろしければ合わせてご覧になってみてくださいね。

所作講師

日常の振る舞いを見直すことで、心・体・生活を整えるお手伝いをする所作講師。立つ・座る・歩く・物を扱う・挨拶する、といった日常あたりまえに行っている所作を通して、振る舞いだけでなく自分の内面も見つめ直すレッスンが好評。2011年の開講以来マンツーマンレッスンにこだわり、一人一人と向き合ってきた。ブログ【所作美人のヒント】では、バタバタと忙しい日々の中で、所作を通して自分を磨く考え方を発信。著書「一日一分からはじめる『おだやかな人になる所作の習慣』」

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