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【東松山市】上岡観音の絵馬市でご神馬を見て、珍しい絵馬も購入。歴史も感じ有意義な時間を過ごしました

Hayaライター(川越市)

雪から雨に変わるといわれる二十四節気「雨水」の2月19日。関東では本当に雨が降りました。小雨の中、年に一度の絵馬市は盛況でしたよ。そのレポをお届けします。

絵馬市とは

毎年2月19日に上岡観音境内で「絵馬」を販売する縁日と神事が行われます。

絵馬は、昭和63年(1988年)までは「絵馬講」という組織で製作・販売を行っていましたが、現在は絵馬市保存会によって販売が行われています。平成10年度(1998年)に国の選択的無形民俗文化財に指定されています。

「具足神通力」「廣修智方便」の大きな幟
「具足神通力」「廣修智方便」の大きな幟

華やかな境内。お堂の周囲には明治31年(1898年)の馬の絵が描かれた幕が飾られていました。

補修済なところに丁寧さを感じます。

屋台も来ていました。

境内の隣の駐車場にも色々なお店が並んでいました。

お馬に衣裳
お馬に衣裳

午前11時になると、パンッパンッと花火が打ち上げられ神馬が境内に移動してきました。

お寺から境内へは少し距離があるため、移動の際に10メートルほど国道を通ります。見慣れない景色に目が奪われました。

神事がとり行われました。

神妙な顔つきです。
神妙な顔つきです。

神事の後は厩に入り、エサ用の人参(販売)などを、来場の方たちからもらっていました。

絵馬

入口近く、幟のふもとに、絵馬の販売所があり賑わっていました。

絵馬は、横幅の長さが六寸(約18センチ)と尺二(約60センチ)の2種類の大きさが販売されています。

馬の絵柄は杭に繋がれた花馬(飾り馬)で、向かって左向きかつ下を向いています。それは家畜としての馬を表しているそう。

尺二サイズ
尺二サイズ

大きな尺二サイズの絵馬にはツナ(綱 繋ぎ馬)と呼ばれる馬の七頭立てが描かれており、その色が在来馬の毛色(青毛、鹿毛、栗毛、黒鹿毛、青鹿毛、栃栗毛、芦毛)を表現しています。

左がタチ 右がハネ
左がタチ 右がハネ

六寸サイズにはタチ(立ち 静かな馬)とハネ(跳ね 暴れ馬)が描かれています。

予想していた値段より高かった(六寸2800円)ので迷いましたが、ばちッと心に留まる絵馬をみつけたので、一枚購入しました。

それがこちら。

大きさの確認のため下に定規を置きました
大きさの確認のため下に定規を置きました

神馬のように真っ白な馬。この、キリリとした涼やかな目元が気に入りました。通常思いうかべる絵馬のように裏面に願い事を書いたりはせず(もちろん書いてもOK)、戸口などに飾っておくと家内安全のご利益に恵まれるそう。現在しっかり飾っております。

上岡観音に伺うのは先月に続き2回目でしたが、今回特に伝統がありつつ身近で庶民的な印象を受けました。

神馬の優しい眼差しもあいまって、厳かな気持ちになりました。是非またちょくちょく参拝させて頂こうと思います。

妙安寺(上岡観音) 

東松山市岡1729  0493-39-0052

ライター(川越市)

1976年生まれ。埼玉県久喜市(鷲宮町)出身。若い頃はソニックシティやさいたま新都心で一般事務として勤務。現在は結婚し、川越地域に住んでいます。埼玉を横断したアラフィフが、埼玉県の方や、埼玉に観光でいらっしゃる方に向けて何かお役に立てるよう頑張ります。

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