Yahoo!ニュース

【名古屋市】辛くないメニューも充実!本格韓国料理をリーズナブルな料金で味わえるお店「リトルコリア」

羽矢旬良100縁ライター(名古屋市)

「梨泰院クラスでなく・・・御器所クラス」「パクセロイではなく・・・プサンのアジョン」「クォンサラではなく・・・釜山のイモ」「キムダミではなく・・・ぽちゃかわ娘」「お店は映えないけれど・・・味と人間は映えな店」[韓国料理&鉄板焼肉 Little Korea”(リトルコリア)Instagramより

何気なくInstagramを眺めていた時に目に飛び込んできたリール動画。「お店は映えないけれど・・・味と人間は映えな店」のくだりに思わずクスッとしてしまい「ココに行こう!」と。

今年の4月下旬にオープンしたばかりの「韓国料理&鉄板焼肉 Little Korea」さんでディナーを楽しんできました。大通りに面しており、電光掲示板や「韓国料理」の旗がなびいているためお店はスグに見つかりました。

お店に入ると外観の赤とは違って、白とブルー、そして木目がメインカラーになっていました。とてもかわいい雰囲気です。

ディナータイムは「1ドリンク制」です。「大人はなるべく最低でも一杯はドリンクを注文してね」という意味であって、「酔っ払いが嫌いだから一杯しか飲んじゃダメですよ」という意味ではありません。

まずはドリンクをオーダー。

梨のジュース。つぶつぶの果肉を感じるとてもナチュラルな味
梨のジュース。つぶつぶの果肉を感じるとてもナチュラルな味

やっぱりビールもはずせない!
やっぱりビールもはずせない!

この日はメニューの中から5品いただきました。順番に紹介します。

一品目は「野菜チヂミ

外側はカリッ、内側はモチッとした食感を楽しめます。野菜がたっぷり入っていてヘルシー。手作りソースとの相性が抜群でとても食べやすい一品でした。

続いて「和牛プルコギ」です。

鉄板に乗ってアツアツの状態で運ばれてきました。野菜とお肉がタップり入ってボリューミー。辛くなく、甘さを感じるしょう油ベースの味付けといった感じです。白いご飯に乗せて食べたらむちゃくちゃ美味しかった。

次に「スン豆腐チゲ

今回オーダーした「スン豆腐チゲ」は、一般的な韓国料理店で提供されるものと違い、海鮮ダシだけでなく牛骨からもダシを取っているそうです。海鮮ダシだけだと辛さだけが強調されるので個人的には物足りなさを感じるのですが、牛骨ダシが加わることでとてもコク深い味わいになっていました。具もたっぷり入っていてオススメです。今回筆者は辛さとコクを存分に味わいたかったのであえて辛くしてもらいました。ちなみに、「リトルコリア」さんのお店は辛さを売りにはしておらず、味で勝負する正統派の本格的な韓国料理のお店です。青唐辛子チヂミ以外はノーマルの韓国赤唐辛子粉の辛さで、まったく辛くない料理もたくさんあるのでお子さん連れでも安心です。

そして・・・!これは、なかなかお目にかかれない「ヤンニョムケジャン

コチュジャンベースのヤンニョム甘辛ダレに生のワタリガニを漬込んだもので、手袋をはめて殻の中のカニを吸い出すようにして食べる料理です。生のワタリガニを使った代表的な料理には「カンジャンケジャン(しょう油漬け)」と今回いただいた「ヤンニョムケジャン(タレ漬け)」があるのですが、日本で営業している韓国料理のお店は韓国料理全般を広く扱うお店が多く、手間がかかる上にリスクのある料理をメニューに加えたがらないことが多いそうです。ワタリガニの処理や仕込み、タレ作りなどの下ごしらえなどに時間と労力を使っても、生ものであるがゆえ、注文がなかったらそれらすべてが無駄になてしまうからです。「リトルコリア」さんが提供する「ヤンニョムケジャン」は、本場の韓国で提供されている料理をアレンジし、野菜がたっぷり入ったものになっています。料理長いわく「辛みもあるし、ケジャンだけより野菜の栄養をとった方が楽しいでしょ。彩りもよくなるし目でも料理を楽しんでもらいたいから」とのことでした。

最後は「ヤンニョムチキン」です。

まず、サイズが大きいです。日本の標準的な唐揚げくらいの大きさです。一般的に、骨なしで提供されるチキンは仕入れ価格などの影響から小ぶりで提供されることが多いのですが、「リトルコリア」さんでは、仕入れを工夫することによってこのサイズで食べることができます。使用する肉の部位はモモ肉がメインで、そこに若干ムネ肉を混ぜているそうです。クドくならないよう、さっぱりとしたムネ肉も一定の割合で入れているとのことでした。

チキンパウダーも手作り。ヤンニョムソースは韓国の市場で売っているヤンニョムチキンソースの味を手作りで再現している
チキンパウダーも手作り。ヤンニョムソースは韓国の市場で売っているヤンニョムチキンソースの味を手作りで再現している

「お店で提供しているすべてのタレ、ヤンニョム、タデギは、お店のオーナーでもある料理長の手作りなんです」と、今回の取材に対応していただいたリヒョウンさん。

リヒョウンさんいわく、料理長であるお父さんは「クールさが特徴の釜山男性そのもの。心は優しいけど表に出せずといった感じ。昭和の男みたいな人」なんだそう。

リヒョウンさんは、平日は金山の韓国語学校の講師をしているそうで、それが終わってから遅がけにお店を手伝いにくるのだとか。金曜と土曜のディナータイムは開店時からお店に出ているとのこと。

そんなリヒョウンさんが心配されていたのは、「私がいない時間帯は、日本語が分かる人がいないので、食べに来てくれたお客さんが接客について『無愛想だ』と感じてしまうのではないか」ということでした。そこで、お店にはこんな張り紙が。

最後に今回筆者が訪れた感想を。「人と料理は間違いないですね。お店も映えてましたよ。すごく楽しい時間を過ごすことができました。ごちそうさま」

店舗情報

韓国料理・鉄板焼肉 Little Korea(リトルコリア)
住所:名古屋市昭和区広路通3-5-1 OS・SKYマンション1F
TEL:080-4538-3344
営業時間:ランチ 11:00~14:00(Lo:13:30)ディナー17:00~23:00(Lo:22:00)
定休日:月曜日(祝日の場合は営業・翌火曜休)
公式Instagram

※取材ではリトルコリア様の協力により、ドリンクと一部の料理を無償で提供いただきました。本記事の制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

100縁ライター(名古屋市)

仕事の合間と休日に立ち寄ったお店やスポットをご紹介します。気象予報士(趣味)なので、天気や気候と絡めた記事も書いていきたいと考えています。名古屋生まれ名古屋育ち。現在、近郊在住。

羽矢旬良の最近の記事