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【丸亀市】一筆一筆に込められた情熱。丸亀市立資料館にて開催の「大西きくゑ遺墨展」へ行ってきました

へんも地域情報発信・住職ブロガー(丸亀市)

本日は丸亀市立資料館で開催中の「大西きくゑ遺墨展」についてお伝えしたいと思います。

大西きくゑ先生は28歳から書道の道を歩み始め、91歳で人生を終えられる、その前年ごろまで書家として活動されていました。

平成6年・平成9年と2度、日展書の部で特選を受賞されたほか、後進の育成にも力をいれられ、書道界の発展に大きく寄与された方です。

この遺墨展はその長い活動期間の中で制作された作品のうち、先生の自宅で大切に保管されていたものを中心に展示がなされています。

開催場所

丸亀城亀山公園内にある丸亀市立資料館にて開催。

正面エントランスから入って、すぐ左手奥にある1階企画展示室で開かれています。

展示の様子

展示室は穏やかな照明と静かな空間が広がっており、ゆっくりと作品を鑑賞できる空間となっていました。

屏風に書かれた作品や額装された作品など、38点のかな書作品と篆刻が展示されています。

なかには着物に直接書いた作品もあり、素人目線では「これ、途中で失敗したらどうなってたんだろうか…」と心配になります。

私自身は書に関する教養がなく、最初は「筆の文字だなぁ」ぐらいにしか思えなかったのですが、個々の作品の前でゆっくりと向き合っているうちにだんだん作品の力強さや感性が響いてくるような感覚になりました。

ガラス越しではありますが、間近で作品を見ると筆跡や余白の取り方など「そこしかない」というバランスで文字が配置されていて、大西きくゑ先生の作品に向き合う集中力が伝わってくるような気がしました。

特に最晩年の90歳ごろ書かれた作品は年齢を感じさせない力強さで、晩年に至るまでその技を磨き続けたことが伺えます。

何歳からでも遅くない

大西きくゑ先生は28歳の時、ご自身のこどもを習字教室に連れて行ったことをきっかけに、こどものついでに自分も習うというかたちで書道をはじめられたそうです。

その後、保育所の先生としても働かれながら保育所を退職されるまで、仕事と作品制作を両立されてきました。

大人になってからはじめた書道でこれだけの成果をあげられたことを考えると、「もう年だから」とか「今からはじめても遅い」といった気持ちを吹き飛ばし、「やりたいことは、いつからでも挑戦したらいいよ」と励ましてくれるような気がしますね。

展示期間は5月28日(日)まで。

丸亀の偉大な書家の作品をこの機会にぜひご覧ください。

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大西きくゑ遺墨展
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【入場無料】
主催 | 丸亀市文化協会
後援 | 丸亀市・丸亀市教育委員会・正筆会・清澄
会場 | 丸亀市立資料館
期間 | 2023年05月20日(土)〜2023年05月28日(日)
会館時間| 9:30~16:30

地域情報発信・住職ブロガー(丸亀市)

かつて、お坊さんは「地域の相談役」としてさまざまな情報を集め、地域の中で活躍していました。時代が変わりその役割も失われつつありますが、ネットでの情報発信により再び現代的な形で地域の役に立てるのではと考えています。丸亀市で約400年続いてきた寺院の住職として、また3児の父親として地元丸亀の魅力を紹介していきます。地域のイベントやステキなお店の情報など、丸亀で楽しく過ごすお手伝いができれば嬉しいです。

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