グルメな友人が「ここの鯖そばが絶品！」とおすすめしてくれたことがきっかけで、実際に行ってみたら今まで食べたことのない味に出会えた、柴崎のラーメン店「らーめん どんぐり」をご紹介したいと思います。

鯖とラーメン？？と最初は不思議に思ったのですが、実際に食べてみると、本当においしかったのです。スープには焼きサバのペーストと根菜が使われていて、しっかりとサバの風味を感じます。

具材は青ネギ、豆苗、オニオンスライス、紫玉ねぎのスライス、揚げエシャロット、そして鶏胸肉のチャーシュー、輪切り唐辛子がのっていて、具沢山で見た目も華やか！ ちなみに食器類は長崎県の波佐見焼を使っているそうで、オシャレです。

チャーシューは脂肪分が少なく、たんぱく質が豊富な鶏むね肉を使用。カロリーが気になる人も安心して食べられるヘルシーなラーメンです。

スープには焼きサバの旨味が溶け込んでいて、飽きのこない、クセになる味わいでした。麺は、福岡県でラーメン専門に作られた小麦「ラー麦」100％の麺を福岡から取り寄せているそうです。ラー麦麺はコシがあって、味がいいという特徴があり、鯖スープととてもよく合います。

らーめん どんぐりは先日、12月19日に3周年を迎えたばかり。店主の松田裕美さんは、故郷、長崎県佐世保の人気店「らーめん砦」代表の川尻龍二さんのラーメンと出会い、その味に惚れ込んだことから、自身がオープンするラーメン店のプロデュースを依頼したのが、らーめん どんぐりの始まりだそうです。

元々は松田さんはご夫婦でラーメン店を開くのが夢だったそうです。しかし、ご主人が病気で他界され、その夢は叶わなくなってしまったそうです。その後、松田さんは佐世保の川尻さんの元で修行を重ね、3年前にお一人で調布の柴崎にらーめん どんぐりをオープンし、夫婦の夢を叶えたそうです。

らーめん どんぐりの看板メニューが「二代目鯖そば」なのは、一代目が「らーめん砦」のプロデュースの「元祖鯖そば」で、その二代目だからなのですね。

鯖そばのおいしさはもちろんのこと、気さくで明るい松田さんの人柄もこのお店の魅力です。ラーメン店の店主と聞いてイメージするような威圧感とは対照的に、お店の雰囲気は明るく清潔で、ほのぼのとしています。女性が一人で安心してラーメンを食べに入れるお店です。

そのほか、らーめん どんぐりには面白いメニューがいくつかあります。ラーメン屋さんなのに、最近発行された、トリエ京王調布の「調布サイクルマップ：カレーめぐり」にも掲載されていた「おうちのカレー」（200円、単品注文は不可）もその一つ。

え、ラーメン屋さんでカレー？ととても驚いたのですが、お客さんがお子さんを連れて一緒に来られるようにと、子どもでも食べられる辛くないカレーを用意しているのだそうです。ラーメンだけではちょっと物足りないなという人にもおすすめです。

メニュー名はあくまでも「おうちのカレー」なので、気軽に楽しんでほしいとのこと。その時によって具材は変わる可能性があり、サバカレーと決まっているわけではないそうですが、中にサバが入っていることもあり、この日のおうちのカレーはサバが入って、具材が溶け込んで、やさしい味がしました。

辛さはほとんどないので、もっと辛いのが食べたいという大人の方向けには、辛さを加える調味油があります。少し入れるだけで、いい感じのおいしい辛さになりました！

また、夏季限定の「冷やしつけ鯖そば」も最高においしかったので、こちらも夏になったらぜひ！ おすすめです。サバのスープに付けていただく冷たい麺、暑くて食欲のなくなる夏でもさっぱりとおいしくて、するすると食べられました。早く夏にならないかな……。

お店は、柴崎駅南口から徒歩3分ほどのところにあります。水色の壁の外観に、オレンジののぼりが目印です。

※営業日、営業時間は変更になる可能性があるので、お店のインスタで最新情報をご確認ください。

※記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。