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新生活スタート!好印象を持たれる自己紹介のコツ

樋口智香子マナー・コミュニケーション講師

春は、新生活がスタートするシーズン。新たな職場や部署などで、自己紹介をする機会が増えるはず。
第一印象を良くするためにも、上手な自己紹介を心得ておきたいですよね。
いざというとき、何を話していいかわからず、頭が真っ白に・・・。そんな状況に陥らないよう、好印象を持たれる自己紹介のコツをご紹介します。新入社員の方も、ぜひ、ご活用下さいね。

自己紹介で大切な3つのこと

自己紹介で好印象を持たれるための、大切な3つのポイントがあります。ここを大前提に考えましょう。

1.記憶に残ること

自己紹介で何より大切なのは、記憶に残ること。つまり、相手に、自分のことを覚えてもらうことです。
「自己紹介をしたはずなのに、名前すら覚えてもらっていない・・・。」そんな経験はありませんか。もしかしたらそれは、覚えてもらうための工夫をする必要があったのかもしれません。

2.好感を持たれること

自己紹介では、相手から好感を持たれることが大切です。仕事でもプライベートでも、好感の持てる人と一緒に過ごしたいですよね。親近感がある、魅力を感じる、仲良くなりたいと思う、などのポジティブな印象を残せる工夫をしましょう。

3.信頼してもらうこと

さらには、自己紹介をしたときに「この人なら、信頼できる」という印象を持たれることが大切です。
ビジネスにおいては、信頼関係は最も重要なもの。「この人なら、仕事を任せられそうだ」「この人になら、ぜひ仕事をお願いしたい」と思われるような工夫をするといいでしょう。

以上をふまえ、自己紹介の具体的な方法をお伝えしますね。

好印象を持たれる自己紹介、7つのステップ

自己紹介の内容は、以下の7つの項目を入れることをお勧めします。

1.名前
2.地域(出身・住まい・職場など)
3.会社(部署)「〇〇の会社で」
4.自分の業務「〇〇をしています」
5.プライベート
6.今日の目的
7.名前

ぜひ、フォーマットのようにして、ご活用ください。

1.名前 ー ゆっくり・はっきり名乗る

冒頭では、自分の名前を言います。コツは、ゆっくり・はっきり発音すること。自分の名前は、自分では何千何万と聞いてきた言葉ではありますが、初めて聞く人にとっては、初めて聞く言葉です。さらっと名乗られたくらいでは、記憶に残りません。口を大きく動かし、滑舌よく言いましょう。

「〇〇と申します。よろしくお願いいたします。」

2.地域 - 地域ネタで親近感を持ってもらう

次に、地域に関することを入れましょう。今の住まい、出身地、職場のある場所などについて、ひとこと入れます。地域ネタというのは、親近感がわきやすいものです。もし、出身地が同じであれば、いっきに心の距離が縮まります。また、同じでなくとも、地域の話というのは、その様子をイメージしやすいものです。
「映画、〇〇の撮影地になった△△に住んでいます」「〇〇が名産の△△出身です」というように、皆がイメージしやすいフレーズを入れるといいでしょう。

「千葉県出身です。今も千葉に住んでおり、東京ディズニーランドの最寄り駅、舞浜を通過しながら通勤しています。」

3.会社(部署)ー どのような会社(部署)にいるか

会社(部署)の業務について、端的に述べます。何をしている会社(部署)なのか、誰にでもわかる言葉で言うのがポイント。特に、社外での自己紹介の場合は、業界でしかわからないような専門用語を使わないことも大切です。

「食品メーカーで」「広告の部門で」

4.自分の業務 ー 自分の仕事内容をわかりやすく伝える

どんな会社(部署)で、何をしているのか。自己紹介では、これをはっきり伝えたいので、ここでは、自分の仕事内容について述べます。聞いた人がすぐにイメージできるような言葉選びをすることがポイントです。

「店頭の売り場演出など、主に営業の仕事をしています。」「新製品の広告制作を担当しています。」

5.プライベート ー 趣味や価値観などを伝え、人間味を感じてもらう

プライベートな一面を見せることで、人間味を感じてもらうことができます。
ビジネスでの自己紹介となると、どうしても堅苦しくなりがちです。趣味・家族のこと・大切にしている価値観など、あたたかみのある話がお勧めです。

「趣味はアウトドアで、週末はソロキャンプに行くこともあります」
「大切にしていることは、忙しくても自炊して、しっかり栄養を摂ることです」

6.今日の目的 ー 場に合わせた今日のテーマを設定する

その場に合わせた参加目的や目標設定を、自己紹介のなかで宣言しましょう。
例えば、ビジネスセミナーなら、何をいちばん学びたいのか。交流会なら、どんな関係性を築きたいのか。自分と相手とに宣言することで、意識の方向性が定まり、そのとおりに行動できるようになります。

「今日は、○○についてしっかり学ぼうと思います。」
「今日は、ひとりでも多くの方とお話し、仲良くなりたいと思っています。」

7.名前 ー 最後にもう一度名乗ることで、覚えてもらう

自己紹介の最後に、もう一度名前を言うことで、名前を覚えてもらいやすくなります。聞いている側からすれば、人の名前というのは、一度聞いたくらいではなかなか覚えられません。最後にもう一度聞くことで、ようやく記憶に定着します。自己紹介のラストですので、好印象を残すためにも、明るく・礼儀正しく、を心がけてみてくださいね。

「以上、〇〇でした。今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。」(深々と礼)

以上、好印象を持たれる自己紹介のコツについて、お伝えしました。
ぜひ、ご活用くださいね。あなたの新生活を応援しています。

マナー・コミュニケーション講師

マナー・コミュニケーション研修講師。千葉県出身、元資生堂ビューティコンサルタント。NLP心理学とマナーをかけ合わせた独自のプログラムにより、セミナー・研修を実施。全国250か所から招致され、指導人数は延べ20000人以上。セミナー・研修の他、書籍の出版、コラム執筆、雑誌記事や教材監修など幅広く活動中。

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