【靴のマナー】ビジネスシーンで気をつけたい!女性の足元に関するマナー
新生活がスタートする春は、フレッシュな空気に満ちあふれ、身のまわりのものを、新調したくなりますね。スーツやジャケットなどのお仕事服と共に、新しい靴を購入する方も多いのではないでしょうか。
意外と盲点になりやすいのが、足元に関するマナー。靴選びやお手入れなど、足元まで気遣いのできる女性なりたいですよね。そこで今回は、ビジネスシーンの足元のマナーをご紹介します。
ビジネス=ヒールのある靴、はもう古い?!自由化されてきた女性の仕事靴
かつては、ビジネススーツに合わせる靴といえば、ヒールのあるパンプスが定番でした。しかし、この公式は、もはや過去のものかもしれません。
2020年、日本航空、及び、全日空の客室乗務員の靴の規定が変更になりました。これ以前の規定では、ヒールの高さ3cm~5cmとされていたものが、ヒールの高さ下限無しになったのです。
足の負担など、主に健康面を考慮してのことですが、この変更に、社員からは喜びの声が多数あがったようです。
女性の仕事靴も、時代と共に、変容しています。従来の常識にとらわれるよりも、業務の支障にならず、かつ、関わる人を不快にさせないという基準で選ぶのがよいのではないでしょうか。
ストッキングは定期的にチェック、ゆるんだものは新調する
ストッキングやタイツ(※)は定期的にチェックをして、ゆるんだものは処分し、新調しましょう。
ポイントは、伝線したから、穴があいたからという理由で処分するのではなく、古ぼけてきたら買い替えるということです。履いているうちに、だるだるに伸びてきたり、タイツなら毛玉ができてしまったりと、見苦しい状態になりがち。時には、総入れ替えをすると、気分がいいですよ。
※タイツはカジュアルウェアに属するため、ビジネスシーンでは避けるという考え方もあります。しかし、これも臨機応変に。健康面を優先することをお勧めします。
カツカツ音に注意!ヒールがすり減っていませんか
ヒールのカツカツ音は、周りの人にはとても不快なものです。自分が音を立てていないか、歩き方の気配りをしましょう。
また、カツカツ音が大きくなる原因に、ヒールのすり減りがあります。すり減って、金属が出てしまっているので、床にあたってカツカツ音がするのです。靴のメンテナンスのことも、意識してくださいね。
中敷きまでお手入れする
盲点になりやすいのが、中敷きのお手入れです。仕事中、時には、靴を脱いで室内にあがるシーンがあるかもしれません。そんなときに、中敷きがぼろぼろだと、恥ずかしいですよね。
また、においの原因にもなりやすいのが、中敷きの汚れです。中敷きの交換は、プロにお任せするのがお勧め。サイズ調整にもなり、一石二鳥です。
歩き疲れしない靴を選ぶ
外出の多い営業などの場合、たくさん歩いても疲れない靴を選びたいですよね。疲れてしまうというだけで、行動量が減り、仕事がスムーズにいかないこともあります。
疲れない靴を選ぶポイントは、以下3つです。
1.ジャストサイズである
サイズの調整は、ぜひ、プロに頼ってください。自分の感覚で選ぶと失敗することがあります。オンライン購入の場合、万が一のときのサイズ交換の規定をチェックしておくといいでしょう。
2.靴底がしなる
靴底が固い靴は、足の動きに靴がフィットせず、とても疲れます。靴底がしなやかに曲がるものがお勧めです。
3.靴が安定して自立する
ヒールのある靴を選ぶ場合は、ヒールの安定感を見てください。靴を置いたときに、安定感があり、きちんと自立するものがお勧めです。
以上、ビジネスシーンでの足元のマナーと、心がけたいポイントについてお伝えしました。
ぜひ、ご活用くださいね。
アカデミー・なないろスタイル
マナー・コミュニケーション講師 樋口智香子