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【SNSのマナー】親しみをこめたつもりが逆効果?!相手を困惑させる「嫌われコメント」

樋口智香子マナー・コミュニケーション講師

こんにちは。マナー・コミュニケーション講師の樋口智香子です。

FacebookやTwitter、インスタグラムなど、今や多くの人が利用しているSNSは、繋がる人とのコミュニケーションの場でもあります。日常の人間関係と同様、心地よいコミュニケーションを心がけたいですね。
お互いに心地よく使えるよう、気をつけたいのがコメントの内容です。
何気なく書きこんだひとことが、相手を困らせてしまうことも。この記事では「SNSで相手を困惑させてしまうコメント」について、お伝えします。

投稿者が情報開示していないことは、コメント欄に書かない

投稿者が明かしていない情報を、コメント欄に書きこむのはNGです。
コメント欄は、公の場と同じ。ここに書きこんだことは、不特定多数の人の目に触れることになります。
親しみをこめて書いたつもりが、投稿者のプライバシーを侵害してしまうこともあります。

1.画像の場所

画像に写った場所がどこであるのか、特定させるのはNGです。例えば、以下のようなコメントです。

「ここは、〇〇カフェですね。カプチーノが美味しいですよね。」
「〇〇ホテルですね。いいところですよね。」

こうしたコメントは、悪気なく、親しみをこめて書くのかもしれません。
しかし、投稿者には「行動範囲を知られたくない」「その場にいたことを知られたくない」「お気に入りの場所を知られたくない」という思いもあるかもしれません。場所を明かしていない、タグづけをしていない場合、その可能性は大いにあり。
画像を見て、そこがどこだかわかっても、触れずにおくのが大人のマナーです。

2.投稿者のプライバシーに関わること

投稿者のプライバシーに関わることを、コメント欄に書くのはNGです。
プライバシーに関わることとは、例えば、仕事・人間関係・住まい・学歴・職歴・年齢・交際に関することや婚姻状況といったことです。
こうした情報は、投稿者にしてみれば「一部の人には知られていても、公には知られたくない」と思っている場合もあるからです。

特に、固有名詞には十分注意をしてください。例えば、こんなコメントです。

「〇〇(特定の場所)は、お近くでしたよね。」(住まい)
「〇〇さんも交えて、今度、飲みましょう!」(人間関係)
「今度、〇〇高校の同窓会やるよ!来てね」(出身校)

本人がプロフィール等で明かしているなら問題ないようにも思えますが、なかには「うわ、それをここに書かないでよ・・」という場合もあります。個人間のメッセージのようなことを、コメント欄には書かないことです。

3.投稿者の家族や友人・恋人などのプライバシーに関わること

投稿者と同様、その家族や友人・パートナーなどのプライバシーに関わることを、コメント欄に書くのはNGです。
例えば、以下のようなコメントです。

「〇〇ちゃん、大きくなったね。小学校入学おめでとう!」(子供の実名)
「美人バスガイドの奥様、素敵!いつまでもお幸せに」(妻の職業)
「イケメンの年下彼氏さんと、いつまでもラブラブでね」(パートナーの年関係)

こうした書きこみは、投稿者と親しい間柄であるほど、うっかりやってしまいがちです。
自分が知っていることが、公にしていいこととは限りません。送信ボタンを押す前に、一度見直す習慣を持ちましょう。

相手を嫌な気持ちにさせることは、書かない

基本中の基本、SNSでの交流を楽しむためには、相手を不快な気持ちにさせるコメントは書かないことです。本人と対面したときにも、面と向かって同じことが言えるか?という視点を持つことが大切です。

例えば、こんなコメントは、相手を不快にさせてしまいます。

・否定、批判
・妬み、そねみ
・内容をジャッジして反論する
・自分の愚痴、不満を書きこむ
・投稿内容をからかう、いじる
・余計なアドバイス

SNSは、使う人の価値観が表現される場。なかには、違和感を感じるものも、あるかもしれません。
とはいえ、それを、相手のコメント欄に書いてまで主張することなのか?という意識が大事です。
価値観は、人それぞれ。合わないものは、見ないようにする工夫できます。上手にお付き合いをしましょう。

以上、SNSで相手を困惑させてしまうコメントについて、お伝えしました。SNSでのコミュニケーションを心地よいものにするために、お役に立てば幸いです。

マナー・コミュニケーション講師
アカデミー・なないろスタイル
樋口智香子

マナー・コミュニケーション講師

マナー・コミュニケーション研修講師。千葉県出身、元資生堂ビューティコンサルタント。NLP心理学とマナーをかけ合わせた独自のプログラムにより、セミナー・研修を実施。全国250か所から招致され、指導人数は延べ20000人以上。セミナー・研修の他、書籍の出版、コラム執筆、雑誌記事や教材監修など幅広く活動中。

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