【熊本市】漱石も食べたのだろうか?熊本の郷土料理だご汁と風情を楽しむ店
熊本市西区河内、金峰山頂上も近い鳥越峠。
夏目漱石『草枕』の舞台の1つとして知られている『峠の茶屋』。
こちらにある、だご汁屋へ行ってきました。
屋号は、そのまま『峠の茶屋だご汁や』
亡くなった祖母がこのお店を好きだったことから、子供の頃から何度も訪問しているお店。
昔からいつも“峠の茶屋のだご汁やさん”と言っていたので、「そういえば屋号は何というのかな?」と今更調べてみると、ストレートな屋号で私の中では少し衝撃です。
この『峠の茶屋だご汁や』は、昔から変わらないレトロな雰囲気。寒い日にこの空間であったかいだご汁を食べると、特に風情を感じます。
メニューは、だご汁単品もしくは、だご汁とたけのこご飯や焼魚のみ!と長年シンプルなメニューでしたが、久しぶりに訪問すると、ローストビーフ丼(980円)やうなぎとめし(1980円)のほか、いろいろな揚げ物などが追加されていてびっくり。
小さな子供が喜ぶ、とりの唐揚げ(450円)やタコさんウインナー(350円)などもあり、+200円でご飯と味噌汁をセットにすることもできるので、子供連れでも以前より訪問しやすくなったと感じました。
新しいメニューも気になるところですが、ここはだご汁!と揺らがない気持ちで『たけのこご飯だご汁焼魚定食(1600円)』を注文。
私はいつもこのセットです。
だご汁は、人数分まとめて熱々の鉄鍋で登場します。この鉄鍋がまた雰囲気に、とてもマッチしていて素敵。
自家製の手打ち“だご”は、長い極太うどん麺のような見た目。とても弾力があり食べ応え抜群。
だごの他、鶏肉や地元の野菜がたっぷり入っていてボリューム満点です。具材には、しっかりと味が染み、具材から溢れ出したであろう出汁の旨味がまた良い。「味のよーしゅんどって、うまか!」まさに、この一言に尽きる熊本の味。汁まで飲み干したくなります。
焼魚とたけのこ飯、小鉢の盛り合わせも“和”を感じるシンプルな美味しさ。
夏目漱石もこの山で、こういう食事を食べたのでしょうか。そんなことを考えながら、昔ながらの熊本の郷土料理を楽しむことができました。
お店へ行った際、2つの看板にも注目です。
お店を出る際に、目に入ってくるネイティブ熊本弁の看板。
思わずクスっと笑ってしまいますが、確かにこの道は、バイクなども多く走り、近年はロードバイクの人たちもよく見かけます。
うろたえんで、よーと見て、出入りしましょう。
また、峠の茶屋だご汁やへは、馬で行くことも…できます⁈
馬で訪問して、ここに馬を繋いでみたい!そんな願望を、子供の頃から持ち続けているあゆ姫が、峠の茶屋だご汁やをご紹介しました。
だご汁は注文後、作られるので待ち時間が15分から20分ほどかかります。時間に余裕を持って行きましょう。私は普段、あまり待つことが得意ではないのですが、峠の茶屋だご汁やへ行くと外の景色をゆっくりと眺め、風情を楽しむ、この待ち時間も何とも穏やかで好きな時間です。
寒い日には、あったかい郷土料理だご汁が、とても体に染みわたります。美味しいだご汁を食べに、金峰山までドライブへ出かけてみてはいかがでしょうか。
【峠の茶屋だご汁や】
住所:熊本市西区河内町岳5-4
電話:096-277-2154
営業時間:11:00~17:30(17:00ラストオーダー)
定休日:火曜日(祝日の場合営業)