最近、やっぱり和食の朝ごはんって良いなぁと、改めて思うあゆ姫です。今回は、朝から“お母さん”が作る、とっても素敵なあったか朝ごはんを食べてきたので紹介します。

今回訪問したお店は、熊本駅前にある徳永酒店の2階で、朝の時間帯だけOPENする、
朝ごはん専門店【タラチネ】

モーニング営業をしているお店自体が少ない熊本で、朝ごはん専門店というのは、このお店だけではないでしょうか。

タラチネという屋号は、『垂乳根』=母親という意味を持っています。

エレベーターもしくは階段で2階に上がり、ドアを開けると「おはようございます！」の声。

お母さんが、キッチンの中から元気に明るく出迎えてくれました。

“お母さん”が朝ごはんを作られていると聞いていたので、私の中では勝手に年配の方を想像していたら、全然そんなことなかった…綺麗な女性がいる台所という印象。

お母さんと私が呼ぶのは、申し訳ないですが、ここでは“お母さん”と呼ばせていただきたいと思います。

タラチネは、朝の時間帯だけ徳永酒店のスペースを間借りされているお店なので、店内にはたくさんのお酒が並んでいます。おしゃれなワインなどが何だか、優雅な朝食を演出してくれているようで素敵な雰囲気。

朝ごはんのメニューは、大きくわけて3種類。

• A.ごはん・みそ汁・小鉢・のり・漬物
• B.トースト・キャロットラペ・サラダ・コーヒー
• C.フレンチトースト・コーヒー(いちごソース+100円)

各種：550円(税込)

今月末までは、各種550円ですが、材料費高騰のため、2022年4月1日より600円になるとのこと。

この3種類の朝食にプラスできる料理が複数。

• 目玉焼き110円
• ベーコンエッグ220円
• 卵60円
• なっとう110円
• ポタージュスープ330円

この他に、1皿110円の日替わり小鉢が多数準備されています。

※小鉢などの料金は、2022年4月1日以降も据え置きです。

私が訪問した日は、きんぴらごぼう・卵焼き・真いわし・味玉・なすのみそ炒め・菜の花のおひたし・ふきの煮物・春菊白和え・豚キムチ・馬すじ大根・おからサラダ・焼きなすなど10種類以上の小鉢料理がありました。

今回、私が注文した朝ご飯は、【A】の和食のセット。

ご飯と具沢山の味噌汁、そして味付け海苔や梅干し・お漬物。

小鉢にはごぼうのかき揚げやミニトマト、葉物野菜の炒めもの3種類のおかずが入っていました。

日本のあったかい朝の食卓の光景。理想そのものです。なんとも朝からほっこりした気分になれますね。

味噌汁がとても優しい“お母さん”の味。

思わず、ホッと吐息が漏れます。

これだけでも、とても満足する理想的な朝食ですが、せっかくなので日替わりの小鉢も一緒に注文。

10種類以上の小鉢は、どれもとても美味しそうで選ぶのに悩んでしまいますが、今回は、きんぴらごぼう・味玉・馬すじ大根の3種類を選びました。

きんぴらごぼうはピリッと辛みがあり、馬すじ大根はトロっと煮込んであり、ご飯が進みます。

味玉は、お母さんが作った玉子焼きとすごく悩んだのですが、このトロっとした絶妙な黄身にやられました(笑)

このトロっと加減、たまらないですね。味がしっかり染みていて美味しい。

私が訪問した際に店内にいた人は、比較的年齢層が若く、1人暮らしの人が多かったのでしょうか。

ほかのテーブルから「はぁ～美味しい…実家に帰ったみたい…」という声や「あぁ～仕事前に久しぶりにお母さんのご飯食べてるみたいでいいなぁ…」という声。

複数の嬉しそうな声が聞こえてきて激しく同意。

実家にいる頃は、“出てきて当たり前”だった朝食が、いかに特別なものだったかを感じますね。

心身ともにあったまる美味しい朝食を食べ、会計を済ませて、店を出ようとするとお母さんが「いってらっしゃーい！」と声を掛けて送り出してくれました。

朝食を食べ“家”を出る時の、あったかい「いってらっしゃーい！」という見送り、久しぶりに聞いたなぁ…と出る時まで、すごくほっこりした気分になり店をあとにしました。

心までとっても温かくなる、美味しい朝食。

1人暮らしの人はもちろん、普段朝ごはん作りが忙しい人も、“お母さん”が作った朝ごはんを食べに行ってみてはいかがでしょうか。