最近、注目されている若手の素敵な料理人さんが熊本にも増えたなぁと感じます。今後、熊本の“食”が盛り上がりそうで楽しみです！

今回は4月にOPENした、お寿司屋さんのランチをご紹介。

熊本市中央区城東町
『鮨 白兎(はくと)』

2023年4月1日にOPENしたお店です。

上通りから並木坂へ入る境界を、左へ進んだ突き当りのマンション1階。

建物の奥に進むと、広がる隠れ家的空間。

お店の名前の由来は、古事記の『因幡の白兎』からきているとのこと。

店内はカウンター7席、要予約のお店。
特別感がある時間を楽しむことができます。
(座敷もありますが、こちらは要相談)

新しいお寿司屋さんということで、てっきり少しピリっとした緊張感が走ってしまう“頑固おやじ”的な大将を勝手に想像していたのですが、20代のとても爽やかでユーモアもある大将。

そして、笑顔が素敵な女将さんに出迎えていただきびっくり。

岩手県出身である大将と熊本出身である女将さん、ご夫婦で営まれています。

昼・夜ともにメニューは1種類のコース料理のみで、大将の地元岩手から直送した旬の食材と熊本県産の食材を楽しめる内容です。

毎日、新鮮な旬の食材を仕入れ提供されているためコースの内容は、その日により異なりますが、今回は私が訪問した日のランチをご紹介。

この日は、特別にランチからビールをいただいちゃいました。たまには良いよね！

最初に登場したのは、西区河内の海で獲れたばかりの真鯛。

最近は河内の真鯛が良いらしい…

真鯛釣りをする身としては、河内⁈と個人的にはすごく気になる情報。

魚の骨などを入れて作った、たまり醤油につけていただきます。

新鮮なことがわかる食感の真鯛が美味しいことはもちろん、この醤油が美味しい。

有田焼の豪華な器で登場したのは、毛ガニとトウモロコシ・ハモのあんかけ茶碗蒸し。

たっぷりの毛ガニが贅沢！

中には、大きなハモの身。

旨味たっぷりの１品です。

新生姜のガリは、すごく食べやすくおかわりしたくなる美味しさでした。

お寿司が登場する前から、すっかり上機嫌。

目の前で鮨職人さんの技を見ることができるカウンター席って好き！

握りたてのネタにサっとハケで醤油が塗られ1貫ずつ登場するお寿司は、すごく特別感がありうっとり。

最初の鮨ネタは、沖縄で獲れた174キロのマグロの中トロ。

豊洲のやま幸から仕入れたとのこと。
『やま幸』と言えば！マグロの初セリでも度々話題になる仲卸ですね。

熟成6日目のキアコウ。

三陸の荒波で育った荒海ホタテ。

甘みも旨味もすごく凝縮されていて、肉厚がすごい！

目の前にドーンと出てきたのは、大将の地元・岩手県のウニ。

海女さんが手漁で獲った解禁されたばかりの新鮮なウニを、地元の伝手がある大将だからこそできる独自のルートで直送しているそうです。

手にとるとずっしりと重い！
たっぷりの身が詰まっていることがわかります。

ウニに興奮していると、大将が炙りだしたのは海苔。

手巻きにする直前に、1枚1枚丁寧に海苔を炙っているとのこと。

熊本県産の有明海苔『塩屋一番』です！

良い香りが広がる海苔とシャリの上にたっぷりのウニが乗せられ、スペシャルに贅沢な1貫。

新玉ねぎをローストしたたまり醤油に漬けた、マグロの赤身漬け。

1貫1貫が美味しくて、ビールを飲みながら私は最高に幸せを感じます。

お寿司の合間に、八代産の塩トマト。

トマト嫌いも食べられる！と人気のトマトですね。

細かく切り目を入れられているのは、天草のアオリイカ。

イカの甘みがたっぷりで、切り目がたくさん入っているのですごく食べやすくて嬉しい。

ラストの仕上げが斬新だった〆サバ。

網の上に炭を乗せ、その炭をネタに軽く押し付けるという仕上げに見入ってしまいました。

天草産のイサキは、直接炭で炙りに。
こういう炙り技も素敵ですね。

イサキはまさに旬そのもの！美味しいなぁ…

１ネタ1ネタ、その食材に合わせたひと手間が入る瞬間を目の前で見ることができるので、わくわくが止まりません。

目の前で殻が剝かれた天草産の車海老。

海老の中に入っていたミソなどを細かくたたいたものが、身の上に乗せられています。

ラストの1貫は、蒸しハマグリ。

美味しい最高の食材で満腹になり、幸福感MAX。

〆は車エビの殻などで出汁を取った、赤だしでホッと一息。

更に、食後には甘味までセットになっているとのこと。

可愛い最中と、美味しいお茶まで登場です。

想像以上にたくさんのネタが登場して、ボリュームにも驚く最高のお寿司コースランチでした。

大切な人と特別な日に訪問するにも、ぴったりのお店かと思います。

ぜひ、熊本や岩手の旬のネタを楽しみをに足を運んでみてください。