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【海老名市】初めて有機野菜を食べた時の感動を!有機農家『楽菜ファーム』さんの魅力!神奈川初の取組みも

氷面鏡地域クリエイター/ライター(海老名市・座間市)

近ごろ有機農業や有機野菜・オーガニックコスメやオーガニック素材などと日常生活でも有機やオーガニックという言葉をよく耳にします。

将来に向けての食料の安定供給、諸外国でもSDGsや健康などに関する意識が高まる中、日本でもオーガニックに対しての意識が高まりつつあります。

オーガニック・有機とは?

オーガニックと有機は同じ意味。農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土地・生物などの自然な恵みを生かした農林水産業や加工方法のこと。循環型で未来に向けて自然を守りながら取り組む方法。環境や人にやさしく、ナチュラル志向やエシカル志向な方に好まれています。

その中で、市内でも広まりつつある有機農業。

今回は海老名市本郷にある、有機農家『楽菜ファーム』さんを取材させていただきました。

楽菜ファーム

 左:栗田さん 右:池田さん

『楽菜ファーム』というお名前は、楽しく野菜を作りたいとの想いで、栗田さんが発案されたといいます。

2021年に就農されてから、年間約40種類以上の有機野菜を作られ、市内や厚木のオーガニックレストラン、厚木の保育園、都内では日本橋のデパートに入る大手レストランなどに提供されたりと幅広く展開されています。

旬の夏野菜が生き生きと育っていました。

VSOP(グリーン丸オクラ)・丸みちゃん(赤オクラ)
VSOP(グリーン丸オクラ)・丸みちゃん(赤オクラ)

茄子の種類は縞ムラサキなす・庄屋大長・飛天長

年間を通して、大根・カリフローレ・レタス・チンゲン菜・スイスチャード・かぶ、カリーノーケル・にんにく・茄子・オクラ・ツルムラサキ・ズッキーニ・カリフラワーなど、スーパーではなかなかお目にかかれない珍しい品種の有機野菜にたくさん出会えます。

太陽熱土壌消毒

ビニールで覆われたこちらの農地は夏の暑さを利用する太陽熱土壌消毒をされているもの。

化学農薬を使わない土壌消毒法で太陽エネルギーで地温を上昇させることで土壌中の病原菌や雑草の種子を死滅させる技術。

ここでは、連作障害にならないか・有機で同じ作物を作り続けて大丈夫かどうかというのを、にんじんで実験しながら連作するというもの。それがうまくいったら、どういうことをやったかを今後詳しくマニュアルにし、これから新規就農する方達に役立てる国の事業なのだそう。

地温30度以上が一定時間で積算されるのが条件で積算温度900度(1日30度×30日間)ほどにもなるとか。

ここの農地の唯一の土の消毒だそうです。この暑さが役立つ方法。太陽のエネルギーってすごい。

楽菜ファームさんの畑がある場所はとても長閑で空が広い。そして、いろんな農家さんが多いこの地域ですが、周りの農家さんも農薬を撒く時は気を遣ってくださったり、いろんな農業の知恵を教えてくださるのだそう。

有機農家・慣行農業の方々がお互いに理解し、知恵を分かち合いながら寄り添える関係性って素敵だなと感じます。

神奈川初の取り組み『CSA LOOP』

CSA LOOPとは、CSAは地域支援型・LOOPは食循環を意味し、野菜を事前に年間購入し拠点となる場所で定期的に野菜を受け取ることができるしくみ。(配送も可)

ユーザーは信頼できる農家さんの採れたての野菜を確実に受け取ることができ、農業のお手伝いや各家庭のコンポストで出たものを堆肥に使ってもらったりとお互いにとって良い仕組み。農家さんにとっては、収穫量などにとらわれることなく安定にもつながる。まさに地域と食とが繋がり、より良い地域づくり・より良い社会につながる循環型システム。

現在都内を中心に広まりつつあるこちらのCSA LOOPですが、楽菜ファームさんが神奈川県で初めてスタートされています。

楽菜ファームさんのお野菜

夏野菜が美味しい季節。みずみずしい野菜をご紹介!

ピーマンは生でも食べられるフルーツみたいなピーマン。ピーマン嫌いなお子さんは一度食べてみてほしいです。

ミニトマトやきゅうり、縞ムラサキなす

旬のものが一番栄養価が高いといいます。楽菜ファームさんの有機野菜。そのままの素材をぜひ味わってみてください。

CSA LOOPで購入する場合は・・・

月に一度、7〜10品目程度の野菜を提供して頂けます。

何の野菜かが分かるようにそれぞれの野菜の特徴とおすすめレシピなどが記載された野菜のリスト付き。

5月の有機野菜
5月の有機野菜

左から:あやめっ娘・カリーノーケル・スイスチャード・紅くるり・みさきキャベツ・カリフローレ・レタスミックス

6月の有機野菜
6月の有機野菜

左から:新玉ねぎ・にんにく・あやめっ娘・ころっ娘・スイスチャード・みさきキャベツ・レタスミックス・シャドークイーン

7月の有機野菜
7月の有機野菜

左から:玉ねぎ・にんにく・ミニトマト・京ゆたか(ピーマン)・グリーンベル(ピーマン)・きゅうり・縞ムラサキなす・白丸なす・庄屋大長(茄子)・飛天長(茄子)

こんな長い茄子を見たことありますか?

池田さんと栗田さんのおすすめは焼き茄子で食べるのが最高とのこと。本当に美味しくて最高です。ある高級店では、長すぎてお皿にのらないからもう少し短めのものを作ってほしいとお願いされたそう。そのくらい長〜い茄子。そんな贅沢な茄子はきっと他では食べられない...!

現在横浜市青葉区のたまプラーザを中心に拠点を置かれていますが、海老名では楽菜ファームさんに毎月直接取りに行く事が可能です。

ご興味のある方はぜひCSA LOOPのホームページをチェックしてみてください。

楽菜ファーム就農に至るまで

池田さんと栗田さん、お二人の出会いは約40年ほど前。元々同じ職場だったお二人は一緒に山へ行ったりキャンプに出かけたり、年に何回も会う仲だったそうです。いずれ将来、一緒に何かやってみよう、一緒に仕事作ろうよと。その頃から、お二人の想いは互いに農業と思い描かれていたそう。

のちに二人で20平米くらいの畑を借りて家庭菜園を始められたのが農業への第一歩。

その時いくら頑張っても、いろんな本を見てやってみてもなかなか上手くいかず納得のいく良いものができなかったと。それから5年ほど経ったある日、池田さんは農業大学校へ行くことを決意され、平日は仕事を続けながら週末は農業大学との生活が始まりました。

栗田さんは普段から家族のために有機野菜を好んで購入されていた事もあり有機農業を。池田さんは有機ってよく分からないし、慣行農業をどんどんやろうかと思われていた矢先。その大学校でのオーガニック研修でオーガニック野菜との衝撃的な出会いがあったと池田さん。

「初めてオーガニックの野菜を食べたら...それが衝撃的な美味しさで。野菜で感動したのは生まれて初めてでした。」

その時からオーガニックの野菜を作ろうと決意され、その研修で出会った有機農業のプロである先生に直接受け入れてもらい、100平米程の畑で二年間研修の日々がスタート。IT企業で仕事をされていた池田さんは、平日は仕事、週末は研修と農業。その生活が二年間続きました。

そんな時、栗田さんの親戚から使ってない農地があるとの話をもらい、そこでの一年間の実績が農業委員会に認められ、2021年についに『楽菜ファーム』として就農されました。

Q.農業をされている今、どうですか?

農業、最高ですね。最高に楽しいです。IT業界にいた頃は連日徹夜は当たり前の日々、今はもちろん楽ではないですが耐えられるし、やりがいがあります。」

「農家になって面白いなと思うのは、毎日未来の話しかしてないってこと。来年はどうしよう?何作ろうか?次の野菜はこれを作ろうか。明日の作業はこれだとか...いつも未来の話をしてる。だから農家の人って長生きなのかなぁって。」

こんな心に響くお話が聞けたひととき。心が震えました。

海老名もここ数年、有機農業の新規就農者が増えているそう。しかも海老名はとても育てやすい場所だといいます。今後の海老名が今まで以上にどう発展していくのかとても楽しみです。

今後の予定

〜えび農マルシェのお知らせ〜
日時:8月11日(金・祝)
10:30~14:00
場所:海老名ロマンスカーミュージアム入口付近

海老名産の野菜が並ぶ「えび農マルシェ」に出店されます。おいしい野菜にきっと出会えるはずです。

将来、有機大豆なども挑戦できたらなぁ...とお話されていました。きっといつか実現してほしいと願いを込めて。

心も体も健康になる楽菜ファームさんに、今後もぜひご注目ください。

※撮影協力の為、楽菜ファームさんのご厚意で一部の野菜を無償提供・試食をさせて頂きました。この場をお借りして御礼申し上げます。

【楽菜ファーム】
有機農業・無農薬野菜・無化学肥料・有機栽培
CSAループ

住所:海老名市本郷3312−2
インスタグラム

地域クリエイター/ライター(海老名市・座間市)

氷面鏡~ひもかがみ〜と読みます。氷の表面がキラキラとまぶしいくらいに美しく、その氷の表面に風景が映って鏡の様に見える様子。あたたかくなって凍った氷が溶けるように人の心も親しく優しく寄り添える様に。一人一人の心に響くような、あたたかい情報をお届けできたら嬉しいです!

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