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【海老名市】都会の中に輝く市川農園。ぜひ食べたい朝採れ完熟いちじく!果物に込めた園主の想い。

氷面鏡地域クリエイター/ライター(海老名市・座間市)

海老名市下今泉1丁目。海老名駅から徒歩10分程の場所。駅近くの賑やかな通りから一本道を挟むと閑静な住宅街が立ち並ぶ。その中に市川農園さんがあります。

海老名で100年以上も歴史のある市川農園さん。もぎたてフルーツ、新鮮なお野菜がおいしいと地元のファンも多く、スイーツ店やレストランからも広く支持されています。

『果物』は、ブルーベリー、いちじく、柿、『野菜』はミニトマト・ナス・とうもろこし・きゅうり・里芋・じゃがいも・栗など年間を通して現在約30品目を栽培され、旬のおいしさをたくさんの方々に届けられています。

直売所

住居の一角に無人直売所があり、季節ごとの朝採れ野菜や旬の朝採れフルーツが楽しめます。

この日の朝採れ野菜は茄子(200円)・じゃがいも(150円)・おかわかめ(150円)

★全て取材時の金額です
★全て取材時の金額です

いちじくは大人気の為、開店早々あっという間に売り切れます!

完熟いちじく「ドーフィン」

市川農園さんのいちじくは全て皮ごと食べられます。
市川農園さんのいちじくは全て皮ごと食べられます。

念願叶い購入したのはドーフィン(700円)。すでに最後の1パックになっていましたが無事に購入することができました。

そのまま皮ごと食べるのはもちろん、ジャムにしたりスムージーにしても最高!!

いちじくスムージー作ってみました♪贅沢〜
いちじくスムージー作ってみました♪贅沢〜

『市川農園』の魅力

こんな閑静な住宅街に農園があるの?と、初めて来られる方は驚かれるほど。市川農園さんの立派なご実家の奥を抜けるとこんなに長閑で清々しい場所。

市川農園さんの田んぼ
市川農園さんの田んぼ

周りにはオフィスビルやマンションと見渡す限りの田んぼの風景。えびなを象徴するかの様な景色が広がります。

相模川沿いの自然豊かな大地。以前は多くの農家さんがいて農業の盛んな場所でした。

都市化が進み周りは住宅地に。そんな中、大切な農地をお祖母さまから引き継がれ13代目となられた園主の市川晋さん。

「一口食べておいしいって言ってもらえるものを作りたい!」
「みんなが集まり楽しみながら体験できる農家・みんなが“もう一度来たい”と思ってもらえるような農家にしたい!」

素敵な想いを持たれ日々農業と向き合っている市川さん。小さい頃から農業をされていたお祖母さまの背中を見て育ってこられたといいます。

仙台の大学院を卒業されてからは、有機野菜宅配会社の物流センターに務められ、全国の契約農家さんから毎日出荷される農産物を管理し“生産者から消費者へ届ける”というお仕事をされていました。

農業をやろうと思ったきっかけは?

「やっぱり小さい頃から見ていたこの風景、景色を残していきたいというのが一番。子どもの頃から祖母の背中を追いかけて畑の手伝いをするのが当たり前の毎日でした。自然と祖母から英才教育を受けていたのかもしれません!」
「小学校の頃に畑で自分が作ったスイカを軒先で売った経験があり、そこで自分が頑張って作ったものが売れた、それを喜んでもらえたというその時の体験が今になっても繋がってる気がします。」

現在はご実家が職場として毎朝通われている市川さん。仕事をする中で一番大切だと感じられたのは味と鮮度の良さ。どれだけ良い栽培をしても鮮度が良くないものは廃棄になってしまったりと前職ではいろんな現場を目の当たりにされたそう。いつからか、“自分が作ったものを食べて喜んでもらいたい、作っている人と食べる人とのお互いの顔が見れる関係性でおいしさを直接届けたい”そんな想いから今に至ったといいます。

ブルーベリー畑

ご自宅のすぐ後ろのブルーベリー畑では、6月〜7月頃までブルーベリー狩りも体験でき、常時10種類以上のブルーベリーの食べ比べができます。園内はとても広いのでお子様連れやベビーカーでも安心して楽しめそうです♪

季節はずれのブルーベリーとのことですが、たくさん試食させていただきました!大好きなブルーベリー。美味...!
季節はずれのブルーベリーとのことですが、たくさん試食させていただきました!大好きなブルーベリー。美味...!

以前取材させていただいたケーキ屋さん「クゥデラパン」で頂いたクレープも、市川農園さんのブルーベリーが期間限定で使われていて...そのおいしさに感動したのを覚えています。

ブルーベリーも直売所に並ぶので、旬の時期にはぜひこのおいしさを体験してください♪

野菜

野菜は主にお父さまが担当され、6月7月はとうもろこし、夏はナスやミニトマトなどの農作物を育てられています。89歳になられるお祖母さまも今も現役で一緒に畑仕事をされているとか。「祖母のパワーにはかなわないです!」と市川さん。

ご家族で一緒に育てていける場所があるって素敵だなと感じる瞬間でした。

おいしいお米「はるみ」

市川農園さんの田んぼは海老名と座間にあり、神奈川県で初めて特Aランクを獲った「はるみ」を栽培されています。このお米が収穫されたら新米として10月頃から販売される予定。もともと自家用米から始められたというお米の栽培。美味しいと言ってくださる方が増えているので作り続けているそう。注文後に精米をして直接お渡しするというのも魅力の一つです。

田んぼは、ゲリラ豪雨などで大雨が降った時に一時的に水を溜めて貯水してくれ流してくれるという役目もあるんですよと色々な知識を教わりました。

■今年からの取り組み

お米の田植えや稲刈り体験

今年の4月からお米作り体験がスタート

市川さん
『田植えの時期から10月には稲刈りと、一年を通してお米ってどうやって作られているのかをたくさんの方や地域の子ども達に知ってもらいたいです。カエルやトンボ、たくさんの生き物に触れ合いながら田んぼの大事な役割も楽しみながら伝えていきたいですね。住宅の中にある農園なので、ただ野菜や果物を作って売るというより、中に入って体験してもらえるようなそんな場所にしたいです。』

いちじく畑

ご実家から田んぼを抜けて少し離れたところにいちじく畑が広がります。周りは住宅街、一歩入ると太陽の恵をたっぷり浴びたいちじく畑が広がっています。

5種類のいちじくを栽培されています
5種類のいちじくを栽培されています

生命力が強く背の高いいちじくの木々。

いちじくって木の下から実っていくそうです。今年はこの暑さで収穫の時期もかなり早まっているそう。

ふっくら色づき始めた可愛らしいいちじくの実。

一番の食べ頃のものを毎朝7時頃に収穫され、それがそのまま直売所に並びます。畑で採ったものがすぐ届けられ、買われる方との距離が近いのも都市農業の魅力。

ぜひ皮ごと食べてみてくださいと、採れたてを試食させていただきました!

小さい種類のものから大きくて立派ないちじく。こんなに大きさもさまざまで、いちじくってこんなにみずみずしくて甘い果物だったのですね...!太陽の下で食べるもぎたての味は、もう最高でした。

10月〜11月に採れるものはまたおいしさが別格!?

夏のいちじくもフレッシュで美味しいですが、これから涼しくなるにつれ熟すのがゆっくりになるため濃厚で甘みがもっともっと増していくそう。今より味が濃くて美味しいいちじくってどんなに美味しいんだろう?ぜひ味わってみたいです。

鎌倉のレストランや地元のスイーツ店からも大好評。市川さん「いちじくのイメージを変えたいです。そして秋が深まるにつれ、味が変わっていくのもぜひ楽しんでください!」
鎌倉のレストランや地元のスイーツ店からも大好評。市川さん「いちじくのイメージを変えたいです。そして秋が深まるにつれ、味が変わっていくのもぜひ楽しんでください!」

\美味しいくて食べごろだけが直売所に並びます/

出会えたら...奇跡です。

◇販売状況はインスタグラム公式LINEなどでご確認いただけます。

11月中旬から12月中旬は柿の収穫も始まりこの一ヶ月間は柿のおいしさも楽しめます。柿は直売所、グリーンセンターで購入でき、贈答用もご用意があります。

今現在、人がたくさん集まれる場所があまりないという下今泉の地。今後はもっと地域を盛り上げながら、人がふらッと立ち寄れ、たとえばフルーツのスムージーが飲めたりと...集まれる場所を作っていきたい、もっと解放していきたいと楽しそうに語る市川さん♪

『お互いの顔が見える関係性作り』

ただ単純に作って売るというだけではなく、この場所で楽しんでもらいたいという園主市川さんの願い。今までにない魅力を届けてくれる市川農園さんの今後にぜひご注目ください!

※撮影協力の為、果物の試食等させていただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。

『市川農園』
住所:海老名市下今泉1−4−26
アクセス:海老名駅より徒歩10分
下今泉ファミリーマートの裏
駐車場:直売所横に2台
営業時間:9:00~18:00
売切れ次第終了
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直売所の予定は雨天や農作業で変動する為、インスタグラムや公式LINEにて直接ご確認ください
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地域クリエイター/ライター(海老名市・座間市)

氷面鏡~ひもかがみ〜と読みます。氷の表面がキラキラとまぶしいくらいに美しく、その氷の表面に風景が映って鏡の様に見える様子。あたたかくなって凍った氷が溶けるように人の心も親しく優しく寄り添える様に。一人一人の心に響くような、あたたかい情報をお届けできたら嬉しいです!

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