躍動感をリアルに感じて!遠くて近いアフリカに出会いに行ってみよう【神戸・Arts For All】
ここ最近ずっと海外の事ばかり考えていたら、地元の商店街で「アフリカ」と出会っちゃいました。いやいや、実際にかなり遠いですよねアフリカって。だけどほんのすぐ近くで、とてもリアルで躍動的な「アフリカ」と出会えたんです!
本日のイベント「HAPPY AFRICAN FESTIVAL」の会場は、JR新長田駅から程近い「DANCE BOX」。その入り口の向こうには、思った以上に大きな空間が広がっていました。
どうやら既に演目が始まっているようですよ、今日の主催者でもあるアフリカ、トーゴ出身のアラン・シナンジャと彼が率いる「Arts For All」によるパフォーマンスです。
ステージの前方では、子供たちが興味深そうにじっと観察していました。どうやら初めて出会う音やリズムの虜になっているようですね。それもそのはず、アフリカのダンスを見られるチャンスはそう滅多にあるものではありません。
太鼓をひとつとってみても、日本の太鼓とは叩き方や音、リズムなどが違っていてまさに異文化です。次に登場したゲストの「BALANGOMA」の装いも、とても派手な装飾と色合い。「背中に羽が付いてる!」とザワつく子供たちの声も聞こえてきました。
大きな木琴のような「バラフォン」や、瓢箪で作られているという楽器の独特で優しい音色に心を奪われます。情緒あふれるメロディもあれば、アップテンポで楽しいものもあるアフリカの音楽。そんなアフリカの音楽が持つ果てしない広がりに、世界の豊かさをつくづくと感じます。
音楽が勢いを増していった頃、アランが会場の人々を促してステージの下で踊り始めました。座っていたみんなも次々に立ち上がっています。この日は子供連れの若い家族が多く、お父さんが子供を肩車したり、お母さんもおんぶや抱っこをしながら一緒に楽しそうに踊っている姿があちこちで見られ、会場は徐々にヒートアップ!
楽しそうにしているアランに声を掛けて今の心境を聞くと「今日は和歌山や京都からの人もいたり、みんな遠くからも来てくれて嬉しい。イベントの準備は大変だったけど、新長田の人たちが色々とサポートしてくれて…みんなに心からありがとうと思っている」と感謝の言葉が溢れます。
最初、イベントをやろうと始めた時には何もディテールがなかった。だけどみんなが「やろう!」って言ってくれた。そんなビックファミリーのみんなで、このイベントを作ったよとアランは言います。
アランが日本に来て、みんなによくして貰った事の感謝を伝えたいという想いから始まったというこの企画。それが沢山の人の心を動かして次第にどんどんと大きくなり、今日のイベントとなったのです。
「このイベントにはアランの真心が出ている」と、岡山から演奏をしに来たBALANGOMAの大西さんが教えてくれました。アフリカンのグループがこうやって集まるイベントはなかなかないとのこと。それが新長田という小さな場所にギュッと集まったのは、アランという人柄によるものなのかも知れませんね。
イベント当日、会場には雑貨出店や飲食ブースも出てあちこちで色彩豊かなアフリカが表現されていました。黄色いTシャツを着たスタッフも会場内でサポートしていて、ホントに沢山の人が関わっているのが見て取れます。
これからもアランのチャレンジはまだまだ続くそうで、ここ新長田ではアフリカンダンスのワークショップなども開催されるとのこと。躍動感あふれるアフリカをリアルに感じたいなら、ぜひ参加しに来てみて下さいね。遠いと思っていたアフリカは、こんなにも近くにありますよ!
※11月30日に、新長田のDANCE BOXにてワークショップ「TRY!アフリカン・ダンス」が開催されます。小学6年〜中学3年までを対象とした、無料の体験プログラムです。
「TRY!アフリカン・ダンス」
お申し込み先:DANCE BOX (担当:よこぼり)
電話:078-646-7044
メール:info@db-dancebox.org
「Arts For All」HP