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「おめでとう」は幸福の引き寄せ!!年が明け、年神様をおウチに迎えた時に頂くものとは?【神戸市】

Hinata Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

新年、明けましておめでとうございます。無事に新しい年を迎えられ、皆さんにここでご挨拶することができて嬉しい限りです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、2022年を始めるにあたって皆さんはまず何をしますか?初日の出を見る、新年の目標を立てる、書き初めをする、おせちを食べる、凧揚げをする…などなど結構忙しいですよね。

では「初詣」はどうでしょうか。地元の氏神様にお参りしたり、その年の恵方にあたる神社に行ってみたりと色んな選択があるかと思います。(因みに今年の恵方は北北西らしいですよ)

神社の手水舎に浮かべられた花手水(はなちょうず)
神社の手水舎に浮かべられた花手水(はなちょうず)

神社にお参りする時にお賽銭を入れますが、その時の作法があるそうです。お金を入れる時、神様に向かってポイと投げるのではなく、できるだけそっと渡すようにお金を賽銭箱に入れると良いとのこと。

これは人同士で考えてみると分かりやすいのですが、目上の人に向けて、しかもお願いをする時にお金を渡すと考えてみたらどうでしょうか。ボイっと投げて渡しますか?そっと手で置くように渡しますよね。

神様に対しても同じことで、ちゃんと礼儀正しくお賽銭を渡す方が良いそう。投げることで祓いとする土地柄もあるということですが、基本は真心の表現として丁寧な方がいいようですね。

神戸の街を歩くと、お正月を祝うかのようなお花飾りがあちこちに
神戸の街を歩くと、お正月を祝うかのようなお花飾りがあちこちに

民族学的なお話ですと、正月に年神様がおウチにやって来て、みんなに一歳づつ年を授けるという意味合いがあるそうです。大晦日はリセットの日で、元旦にはあらかじめ「おめでとう」と言葉にすることで年神様から運気を引き寄せるとのこと。

毎年、歳を取っていくことを少し寂しく思うような感覚でしたが、毎回元旦に「神様から一歳ずつ歳を貰っている」のだと思うと、何だかとても有難いことのように感じてきました。

因みに、神様をおウチに迎えるための目印として「門松」が飾られるそうです。そして神様は綺麗好きなので、正月までに大掃除をしてお迎えをする。全て理にかなった行為なんですね。

色んな事が目まぐるしく起こってきましたが、こうやって新しい年を迎え「おめでとう」と言い合える時がまた巡ってきたことに感謝しつつ、新しい歳をありがたく受け取りたいと思います。

皆様にとっても、今年一年が素晴らしい年となりますように。ゆったりとした笑顔のままで、穏やかに日々を過ごせますように。頑張りすぎず肩の力を抜いていきましょうね。ではでは、2022年の良き始まりを。

旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

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