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玄米のイメージ更新!香ばしい旨み「寝かせ玄米」のごはん屋さんに通う訳とは?【神戸市・ごはんやゆたか】

Hinata Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

玄米ってどんなイメージがありますか?もし固くてボソボソしているというイメージなら、きっと「ごはんやゆたか」の寝かせ玄米を食べると全く違う感想を持つかもしれません。

玄米を炊いて3日間寝かせたものを、ごはんやゆたかでは「寝かせ玄米」と呼んでいます。一般的には酵素玄米や発酵玄米とも呼ばれています。

ごはんやゆたかのランチには3種類の日替わり料理があり、そこにメインとして寝かせ玄米が登場します。おかずはカウンターに並べられたものから、最初に自分で好きに盛り付けるシステム。

定番メニューの「蒸し鶏のネギニラソース」を選び、お皿におかずを載せていきました。一度にたくさんの野菜を食べることができるのって嬉しいですよね。

玄米をひと口頬張ると、ふんわりして香ばしく柔らかな甘味が引き出されていました。おかずも酸味や甘味、油分などがバランス良く感じられ、手作りの優しさを感じる味にほっこりします。

玄米を寝かせることで余分な水分も飛び、栄養価が凝縮された美味しい玄米になるのだと教えてくれたのは店主の笹山さん。

ここでは寝かせ玄米がメインなのですが、笹山さんが寝かせ玄米に出会ったのはなんと病院なんだそうです。出産の後、入院して2日目には驚くほどのスッキリお通じだったんだとか。 (※個人差はあります)

朝も起きやすくなり、体が整ったとリアルに実感を得た笹山さん。もともとオーガニックな食材や調理法にも興味があったのですが、この実体験を経て食の大切さを改めて考えさせられたそうです。

オープンキッチンから気さくに話しかけてくれる笹山さん。だけど手元はずっと動きっぱなしで、さすがは料理人といった感じ。この時はアジフライにする魚を手際よくさばいていました。

冷凍物などは一切使わず、魚は朝一番に中央市場まで仕入れに行きます。刺身でも食べられるくらい新鮮なアジフライ、お客さんはそのフワフワ食感に驚くそうです。

もちろん、主役の「寝かせ玄米」も無農薬。小豆も入ってほのかに色付いています。さっきから圧力鍋で炊いている音が聞こえていますが、香ばしく美味しい玄米になるよう、手間と時間をかけて準備をするのが笹山さんの日課です。

お客さんは「寝かせ玄米」を初めて食べたという人がほとんど、だけどオープン3ヵ月目ですでにリピーターさんが多いというから驚きです。

2日ごとに来る人や、健康診断が終わるまでは毎日通う!という人もいるのだとか。女性のひとり客、会社員さん、情報を見て遠くからやってくる家族連れなど客層も幅広いといいます。

リピーターさんから「ここに通うようになってから、味の濃い物が食べられなくなってきた」という声も。そのお客さんは、今まで特に気にせず何でも食べていたそうなのですが、どうやら味覚が自然と変わったようですね。

「ごはんやゆたか」では、寝かせ玄米や日替わりおかず、総菜などを「量り売り」でテイクアウトできるので、気になる家族がいたらお土産に持ち帰るのもいいかもです。

食べ物をただ提供するだけではなく、来てくれた人の背景に寄り添えたら嬉しいと笹山さん。地域の人や、皆んなに健康になってもらえたらという思いを抱き、今日も寝かせ玄米を仕込みます。

ごはんやゆたか

ごはんやゆたかInstagram (外部リンク)
営業時間 11:00〜14:00
土日祝休み(不定休はインスタにて)
阪神阪急「新開地駅」から徒歩8分
「JR兵庫駅」から徒歩10分
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取材協力 ごはんやゆたか

旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

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