ついに待望のグランドオープンを迎えた、神戸市湊山の「NATURE STUDIO (ネイチャースタジオ)」。ここでいろんな試みが行われると聞いていましたが、記者内覧会に行ってきたのでいち早く情報を公開します！

7月1日オープンの「みなとやま水族館」は、他の水族館とは少し違った雰囲気。天井には巨大な流木が吊り下げられ、廊下や職員室などがあったという広い空間にはアートな水槽が並んでいました。

スター・ウォーズの映画をイメージしたという水槽も。映画を見たことがある人が見るとすぐに分かるかもしれませんね。流木の間を魚達が行き交う姿が、どことなくジオラマっぽい。

ふとした瞬間に小学生だった頃を思い出しそうになるのは、教室で使っていた懐かしい椅子のせいかもしれません。低いその椅子に座ってちょうどいいくらいの高さに、水槽が配置されていました。

歩いて通り過ぎるだけでは、魚の面白い行動を見逃しがち。だから座ってじっくり観察できるように椅子やクッションが置かれているのだとか。

水槽の中に派手さはあまりなく、どちらかというとシンプル。だけどよくよく見ると目が離せなくなるような奥深さがあります。小学生の感覚に戻って、観察日記を書きたくなるような空間です。

じゅうたんが敷いてある部屋ではまるで自分のお部屋のよう。リラックスしながら寝転んで水槽を眺めることもでき、チンアナゴの水槽ではニョキッと首を出せるフォトスポットも。水族館は格安の年間パスポートもあるそうですよ。

※チケット、年間パスポート情報はこちら

庭の「FISH POND」では、ニジマス釣り体験ができます。ここでは2匹までニジマスが釣れ、ガーデンキッチンに持っていくとその場でフライにしてもらい食べることができるという面白いシステム。(調理まで全部込みで1,500円)

「植物と人間には、恵みをいただいた上で自然を守ってきたという関係性がある」というお話をスタッフさんから伺いました。ここでは自然との付き合い方を楽しみながら体感し、考えていけるようなコミュニティを目指しているのだとか。

そんなコンセプトが中心にある「ネイチャースタジオ」。環境問題やサステナビリティーというと難しく考えてしまいそうですが、頭でなく体で感じると分かりやすいのかもしれませんね。

さて、おなかも減ってきました。いよいよ次はお待ちかねの「FOOD HALL」です。

「実はここ、母校なんです。湊山小学校はたくさんの出会いを与えてくれた場所。ここでの全ての出会いのおかげで今があります」と、出店の経緯を話すのはマンドリル(株式会社Mandrillus)の代表、深澤さん。

ここでは日替わりカレーを含む9種類のカレーやサイドメニューなどを組み合わせて、自分だけのオリジナルプレートを作れます。タンドリーチキンやジャークチキンなども登場するそう。

1階には「open air」のブリュワリーもあり、新鮮なクラフトビールも楽しめます。スタッフがいる時にタイミングが合えば、見学や案内もしてもらえるそうですよ。実際に作っている様子を見てから飲むと、おいしさもまた格別ですね。

2022年4月には既に、こちらのブリュワリー「open air 湊山醸造所」と、ハーブなどの販売やアロマオイルなどを手作り体験できる「HERB SHOP」などがスタートしています。

その他にも、小さな保育園や学童保育、就労支援のコネクトスクールなどが始まっていました。

自然を感じられる場所で一日ゆったりと過ごすと、心も身体も本来の呼吸を取り戻してリセットされていきます。

三宮からもバス一本で来られる、都会からも近い自然空間。太陽の元で自然と戯れる体験をしながら、校内に入ると涼しく水槽ウォッチングができクラフトビールも飲めちゃうなんて、なんとも幸せな環境ですよね。

参加型で、みんなで地域を作り上げていくような楽しさがある「ネイチャースタジオ」。皆さんもここで、新しい休日の過ごし方を見つけてみてはいかがでしょうか。

NATURE STUDIO (ネイチャースタジオ)