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あなたならどの写真を選ぶ?「赤」をテーマにした写真展で人気投票、ぜひご参加を!【神戸市】

Hinata Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

ちょっと面白そうな写真展があるよと聞いたので遊びに行ってきました。テーマは「RED」、赤です。

湊川神社から徒歩3分のギャラリー「sen」は、集中して見ていないと通り過ぎてしまうような、扉ひとつ分の入り口から細い階段を上がった2階にありました。

壁に飾られた写真たちは、どうやら作品ごとに全て違う作家さんのようです。写真の内容も赤というテーマ以外には全く統一されておらず、それぞれが自由に思うところの赤を表現しています。

窓際で会話をしていたのは、この写真展に出展している写真家のDokachin(ドカチン)さんと浅田トモシゲさんのお二人。ちょっとお邪魔をしてお話を伺うことに。

このRED展は年に一回行われていて、今年で8回目。写真家の浅田さんは何度もこの企画で出展しているのだそうで、今はもう無くなってしまった場所、出屋敷にあった遊郭を撮ったスナップショットを今回選んだのだとか。

RED展では各写真集も販売しているのですが、その中から浅田さんが以前ここに出展した作品を見せてもらいました。アフリカで撮ったという写真にはパンチの効いた赤が背景にあり、手前のロバが強く印象付けられています。

一方、プロミュージシャンのライブ写真などを撮る傍ら、実はポートレイト撮影もやっているというDokachinさん。この日から新作の写真集も発売、来月にはここで一週間ほど個展もするのだとか。

今回は「かぐや姫」のイメージで撮影、前回は「ビーナスの誕生」と、同一女性をモデルに6回ほど出品したのだそうです。女性の「美肌」をフィーチャーして赤を効かせたという作品は、会場で見てのお楽しみです。

オーナーの國米恒吉さんの作品もありました。元々ここは写真家でもある國米さんの仕事場として使っていて、そこをギャラリーにしたというのがこの空間「sen」。

なぜREDなのかを伺うと「写真にそこまで興味がない人にも見てもらうために、わかりやすいテーマとして赤を選びました。赤は街中にも結構多いし、なるほどこんな赤もあるのかと出品者にも楽しんでもらえています」と。

8年間のうち変わったことは、去年から額に入れての展示になったそうで手作りのオリジナル額などもあり、より印象も違って見えるというお話でした。

初回から参加のタカギトオルさんは、今回はポイント部分だけを赤にしたポートレイト。人や街を撮るのが好きで、撮られていると意識していないような人の自然体の写真が好きなのだけれど、最近は難しいですねとのコメント。

確かに今は街中を切り取ることひとつにも気を使う世の中ですが、個人の権利を尊重しながらも、あるがままの世界をアートとして表現できる自由は無くならないでいてくれたらと願います。なので誰もがアートに触れられる、こういう企画は嬉しいですね。

さて。この写真展では投票を行なっているのですが、人気ベスト3に入ると翌年の1週間ほどギャラリーを無料で借りられるとあって皆さん張り切っています。全43作品、さぁ、あなたならどの写真を選びますか?ぜひ投票しに行ってみてくださいね。

写真展『RED』vol.8

観覧無料
開催期間

2023年9月1日~3日(←こちらは終了)
2023年9月8日、9日 13:00~19:00 (開催中) 、
9月10日 12:00~17:00 (開催中)

開催場所 「sen GALLERY/SPACE」
交通アクセス 阪急・阪神・山陽電鉄「高速神戸駅」11番出口からすぐ、またはJR神戸線「神戸駅」から徒歩5分、または地下鉄「大倉山駅」・「ハーバーランド駅」から徒歩7分

Google マップ(外部リンク)

旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

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