寒桜が咲いたよ。寒さの中に訪れたささやかな幸せ…空を見上げ、心ほころぶ時を【神戸市】
道を歩いていると、可愛い桜が開花していることに気がつきました。寒いこの時期にふんわりしたピンク色の花が咲いている姿に、急いでいた足は止まりしばしそこに立ち尽くしてしまいました。
最近は、世の中のニュースを見ていると心が悲しみに包まれることも多く、つい下を見て歩いてしまっている自分がいたのですが、世界は闇に包まれている訳ではないのだと気付かされた瞬間です。
桜は春に咲くものでは?と思っていたのですが、どうやら寒桜と言って冬に咲くものがあるのだそうです。冬場の、木々の葉も落ちて色が少ないような道に不意に現れた寒桜。
ここに、春に咲く桜ではなくてあえて寒桜を植えたのはどうしてなのだろうとぼんやり考えながら歩きます。寂しい冬の道、ここに寒桜を植えてくれた人に感謝を感じました。
路地を曲がって住宅街の方へ歩いていくと、そこにも何本か咲いていました。これだけあちこち咲いていると、さながら早い春のような様相ですね。
淡々と咲いては散る桜。こんなに小さな存在が命を輝かせている姿から、深く教えられることがありました。そう、ありのままでいいのです。
心が明るさを求め始めたので、あちこちに目をやりながら植物の様子を観察してみました。足元にもピンク色を見つけましたよ。このピンク色の草は「コキア」、別名をほうき草と言うそうです。
不思議な白い玉をつけている木もありました。まん丸なこの玉は蕾ではなく実なのでしょうか、鳥がついばんでいるような姿も見えました。美味しいのかな?
鳥が賑やかにピチピチ鳴いている姿からも元気をもらえます。こんなに小さい体なのに寒くないのかな。いつもどこで眠っているのだろう、毎年の寒さをどうやって乗り越えているんだろう…厳しい環境の中でもとても元気な生き物たち。尊敬します。
大きな実がついた木を発見、これは「ふよう」という木なのだそう。夏を代表する花木で、今は種に姿を変えています。ゆっくりと時間をかけて変化していく木々は、冬は静かに眠っているように見えて確実に命を次へと繋いでいっている様子。
周りにある小さな生命に意識を向けただけで、なんだか元気をもらえました。冬に咲く桜からも、そろそろ春が近いよと話しかけられた気がします。
そういえばいつも1月から3月まではあっという間ですよね。寒い冬も通り過ぎていつかは春が来るのです。だから大丈夫。温かい飲み物を飲んで、一息つきながらいきましょう。
JR神戸線、新長田駅山側に咲いていた寒桜でした。春の桜も楽しみですね、その時にはまたレポートしますね。
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