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やっぱり洋食の王道は、エビフライとハンバーグ&目玉焼き、そしてデミグラスソースと思えた日【神戸市】

Hinata Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

あぁ、今日は洋食屋さんに行きたいな。ハンバーグの上にはトロッとした目玉焼きが載っているやつがいい。デミグラスソースたっぷりで、しかも大きなエビフライ付き!

想像しただけで早く食べたい気分になってきますが、そこにたどり着くにはちょっと並んだりする根気も必要です。

「洋食の藤」は、JR神戸駅から徒歩6分ほどの場所にある小さな洋食屋さん。先日、土曜日に行くと店の前にはちょっとした行列が。平日のほうが比較的入りやすいようですね。

「サービスメニュー(A〜Dセット)」が人気だそうで、定食メニューにあるハンバーグや有頭エビ、トンカツ、カニクリームコロッケなどのうち2種類が組み合わさったものに、目玉焼きが付いたものがメインになっています。

その中の「Aセット」は、洋食の王道とも言えるコンビネーション。まさにハンバーグ、目玉焼き、エビフライといった素晴らしい顔合わせです。そこにサラダ、スパゲティー、ご飯、味噌汁も付いてパーフェクト。ご飯は大盛り無料で1,200円(税込)となっています。

早速いただきます。エビフライは太めで食感プリプリ、カリッと揚った有頭エビの頭の中には濃厚なミソが。タルタルソースに絡めて、身と一緒にいただきました。

次は半熟卵の黄身に箸を入れ、その下のハンバーグをひと口サイズに切り分け、デミグラスソースをたっぷり絡ませてパクリ。

肉肉しくジューシーなハンバーグに濃いめのデミの味が馴染み、そこに黄身がマイルドにとろけます。このデミグラスソースが洋食では重要になってくるのですが、ここのソースはインパクトがあって後味の風味が鼻腔に残る感じなんです。

「デミグラスソースは塩味と甘味のバランスを常に意識しながら、コクが出るように寝かしたり材料を増やしたりと細かい調整を心がけています」と話してくれたのは、キッチンに立つ料理人でもあり「洋食の藤」「手作り弁当の藤」代表でもある大塚さん。

今年の3月で「洋食の藤」オープンから5年が経つのだそうで、その月日は思ったより長く感じられたと振り返ります。そろそろ次のステップも考えているということですよ。

「今は、若い料理人を育てたいという想いがあります。お客さんに伝わるものがしっかりとあるように、次の展開を考えていきたいですね」と、大事な味を引き継いでいけるよう願いを込めて大塚さんは語ります。

大塚さんが料理人としてスタートしたのは、ご両親がされている「手作り弁当の藤」から。そこからしっかりと繋いできたものがあり、だからこその想いなのでしょうね。

追加でオーダーできるトッピング「カニクリームコロッケ350円」「有頭エビフライ400円」
追加でオーダーできるトッピング「カニクリームコロッケ350円」「有頭エビフライ400円」

シンプルだけども定番として欠かせない洋食メニューは、港町神戸に150年以上もの年月を経て脈々と繋がれてきた食文化です。

次の世代も、そのまた次の世代も。ハンバーグとエビフライを食べながら、「神戸の美味しい洋食」という看板を背負っていつまでも絶えることなくこの味を繋いでいってもらえたら嬉しいなと、じんわり思った日でした。

洋食の藤

洋食の藤インスタグラム(外部リンク)
住所:兵庫県神戸市中央区相生町5丁目10-21
電話:078-681-6667
※席の予約不可※テイクアウト可能
Lunch:11:00〜14:30close(14:00Lo)
Dinner:17:00〜21:00close(20:30Lo)
定休日:火曜日と不定休(インスタに掲示)

※取材では洋食の藤様の協力により、サービスセットを無償で提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

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旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

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