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33年間ありがとう!こだわりの天然温泉「神戸クアハウス」に、クローズ前に行くべき理由【神戸市】

Hinata Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

神戸っ子にはお馴染みの神戸クアハウスが、33年の月日を経て長期休館することになりました。

神戸クアハウスと言えば「お水」と言われるくらいに、有名な神戸ウオーターを使用。「日本一、お湯と水にこだわりがあります」と看板にもうたわれたこだわりの天然温泉です。

100円で約18リットル汲める水汲み場
100円で約18リットル汲める水汲み場

温泉入口の隣には、水汲み場もあります。ここではその名水「神戸ウオーター」を購入することができるとあって、地元らしき人々が水用のポリタンクや空いたペットボトルに水を組んでいる姿が見られました。

布引の滝からも近いこの地域の水は、六甲山系の花崗岩層で自然濾過された、天然の抗酸化質を含んだ口当たりの柔らかなお水。

昔から外国船が神戸に寄港した時には、好んでこの水を汲んで船に乗せていたというのは有名な話ですが、その理由はこの水が赤道を超えても美味しさの変わらない「腐らない水」だったからです。

自動販売機でも神戸ウオーターが売っていた
自動販売機でも神戸ウオーターが売っていた

そんな神戸ウオーターを、贅沢にも毎分50Lの勢いで放流している水風呂もあり、ミネラルウォーター100%で抗酸化力の高いお水に身体を丸ごと浸すことができます。

もちろんその隣にはサウナがあるので、そこで身体を温め切ってからドボン。水風呂も、女子の方は直径3メートルほどあるような古い大きな木の桶があって、そこに入れるんです。とても雰囲気があって面白体験という感じ。

「重曹泉」「硼酸泉」「高濃度炭酸泉」など温泉の種類も豊富で、どれも個性豊か。街中にあってこれだけ色々と温泉が楽しめるのは凄いことだと思います。

館内の温泉などは写真禁止のため撮影はできなかったのですが、今流行りの昭和感がたっぷりのレトロ空間で、可愛いサウナハットをかぶった女の子達もいたりしました。

33年を経て、施設の老朽化のため建て替え・長期休館をすることとなった神戸クアハウス。今ある個性的でレトロな温泉空間を楽しむことができるのは3月末まで、あと残りわずかです。

その後は複合施設が建った中にクアハウスも入るとのことですが、その規模などはまだ分かりません。神戸ウオーターの水汲み場もクローズするらしく、スタッフさんに伺いましたがその後どうなるかはまだ決まっていない様子。やはり残りわずかな今、存分に楽しんだ方が良さそうですね。

施設内のエレベーターにあった時刻表 (2023年8月7日時点)
施設内のエレベーターにあった時刻表 (2023年8月7日時点)

神戸クアハウスは新神戸駅近くにあるのですが、三宮駅前から無料送迎バスが出ているので、買い物帰りに寄るのも全然ありです。遅い時間までバスがあるので、湯冷めもせずに行き帰りできるのが嬉しいところ。

ロッカーは、更衣室などにあるような縦長の無料のものがあります。スーツケースなどが入る幅ではありませんが、簡単な買い物荷物ぐらいなら入る感じです。体の芯から温もることも間違いなし。お値段も1,100円(税込)で、ネットからだと割引もあります。

施設内にはレストランもあり、定食・麺類・軽食などを楽しめます。「サ飯セット日帰りサウナ温泉プラン(入湯料+タオルセット+選べる定食+オロポがついて¥2,100)」などのお得セットも。漫画本が壁いっぱいに並んでいる休憩室もあるので、結構長い時間のんびりできますね。

クローズする前に行っておくべき神戸の名所「神戸クアハウス」。まだ行ったことのない神戸っ子も、神戸以外からの観光スポットとしても楽しめる、どこか懐かしいような空間です。

施設が新しく生まれ変わるのは嬉しいことでもありますが、今しか体験できない味わい深さがここには残っているような気がします。それを楽しめるのは後わずか、3月末までですよ。ぜひ足を運んでみては。

神戸クアハウス

神戸クアハウスHP(外部リンク)
入湯料:
大人(中学生以上)¥1,100
小人(4歳~小学生)¥540
貸しタオルセット
(バスタオル・小タオル)¥280 etc
電話:078-222-3755
24時間営業/年中無休
住所:兵庫県神戸市中央区二宮町3-10-15
● JR 三ノ宮駅/阪神・阪急 神戸三宮駅/地下鉄 三宮駅より 徒歩8分
● 新幹線・地下鉄 新神戸駅より 徒歩12分
● 送迎バス停車場所
 JR三ノ宮駅 中央口 北側の信長書店前に停車

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旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

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