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梅の見ごろ。ふわり舞い降りた鳥。白サギがまるで仏の使いのように現れるお寺【神戸市】

Hinata Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

いよいよ春も近づいてきましたね。立春を過ぎて冬の厳しさもいくぶん和らいでいくかのようです。

先日、梅の花が見頃との噂を聞いて須磨寺まで散歩に行ってきました。

小さな梅の木には、かわいい白い梅がぽつぽつと咲き始めていました。満開とまではいきませんが、たくさん花をつけています。後ろを振り向くと…

真っピンクの梅の木が、満開に近い様子。近寄ってみると色んな種類の梅があるようで、それぞれに色も枝垂れ方も違っています。

この梅はガクが緑色をして、全体的に少し黄身がかっているような色合いでした。珍しい梅のような気がします。

同じ白でもこちらは薄くピンクがかっています。「八重野梅」「白滝枝垂れ」「藤牡丹枝垂れ」「呉服枝垂れ」などの名札が、ひとつひとつ木につり下げられていましたよ。

様々な梅を、一ヶ所で見比べることができるのは面白いですね。梅を取り囲むように「本坊」と「書院」が2棟並んでいるのですが、この中に座って庭を眺めるときっと美しいのでしょうね。

この日はヨガマットを持った人たちが横を通り過ぎて行きました。ここの建物内ではイベントなども行われているようですよ。

「源平の梅」が、大量の蕾を抱えていました。須磨寺は源平一の谷合戦の舞台として有名なお寺。源氏の大将「源 義経」の陣地だったのだそう。

この蕾が一度に花開くと豪華ですね。歴史に想いを馳せながらも、平和な世にあって梅を愛でることができる今のありがたさに感謝です。

一緒に散歩をしていた母が「あっ!見てみて」と驚いた声をあげて、橋向こうの水場へ向かいました。「ふわっと白いものが空から降りてきて、凄い綺麗だった」と興奮気味に話します。

よく見てみると大きな鳥がいます、どうやら白サギのようですね。くちばしと足が黒く、足の先が黄色っぽい。コサギと呼ばれる種類のようです。

水面に映るその姿も美しく、ほとんど動かず静かにたたずんでいました。山からやって来たのでしょうか。

以前ここで、本堂の屋根の上にとても大きな白サギがとまっている姿を見たことがあります。サギの中でもダイサギと呼ばれる種類かなと思いました。もしそうだとしたら体調は約90センチあるようで、結構な大きさです。

その時も、あまりの堂々とした姿に「あの鳥は仏の使いかも」と話していたのを思い出しました。上からこちらを見下ろしているその姿に少しドキドキしたことを覚えています。

須磨寺の敷地はとても広くてあちこちにお堂があり、のんびり散歩を楽しめます。句碑、歌碑、文学碑なども24ヶ所に配置されていて、山の上には奥の院もあります。

梅はこの時から見頃に向かっている感じだったので、今からでも充分間に合いそうですよ。毎月20日と21日は境内や参道に屋台も登場、弘法大師のご入定の日のご縁日で様々なお勤めや行事があり賑わうのだとか。

白サギも訪れる須磨寺。やがて来つつある春の気配を感じながら、梅散歩をしに行ってみてはいかがでしょうか。

大本山 須磨寺

大本山 須磨寺HP (外部リンク)
料金:拝観料無料
電話:078-731-0416
住所:兵庫県神戸市須磨区須磨寺町4丁目6-8

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旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

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