シンプルな塩ラーメンが食べたい時ってありませんか？あっさりとしているけれども出汁が特徴的で、ちゃんとインパクトがあるものがあるのがいいなと思っていたら、見つけちゃいましたよ。

御影にあるラーメン屋さん「はなたば」です。外から見るとまるで割烹のような雰囲気、高級感があるのでもしかしたらお高めのラーメン？と思いつつ店内に入ると、入ってすぐに券売機があってホッとひと息。

店内は緊張感のある感じではなく、綺麗なお蕎麦屋さんのようで落ち着きます。これなら女性ひとりでも入りやすいですね。メニューを見ると「鯛」の文字一択。ブレないところにお店の自信を感じます。

夜のメニューに、ちょうどいいサイズがありました。「夜限定少なめセット1,000円(税込)」です。真鯛そばと鯛めしが、麺とご飯が少なめで両方ついていて嬉しい。

真鯛そばの、塩味を選びました。黄金のスープが美しくて全体の色合いも素敵です。麺の上にはチャーシュー、カイワレ、小松菜、穂先メンマ、白髪ネギ、ゆずペースト、そして真鯛の昆布締めの切り身などが上品に載せられています。

鯛飯が運ばれてきた時にふんわりと鯛の香りが漂ってきて、それだけでも幸福感がありました。お米の味も鯛の旨味がじんわり染みていて、ゴマの香ばしさとベストマッチです。

スープを入れて食べるといいとありますが、これだけでじっくり味わって全部食べてしまいたいほど。だけど味変も試してみたくて最後にスープを少しだけかけて楽しみました。

鯛出汁のスープは、シンプルな中にコクもあり独特な味わい。「小さな子どもさんから大人まで楽しめるよう、他のラーメン屋さんよりはあっさりしている味付けにしてあるので、動物特有のくどさはなく食べやすいと思います」と話してくれたのは、店長の後藤さん。

あっさりと言っても鯛のオイルが旨味を出しているので、決して薄いスープではありません。むしろしっかりした鯛の風味が味わえます。

少なめセットを注文してみたものの、この残ったスープはまだまだ楽しめそうだと思って追加注文。替え玉は140グラムだそうで、ボリュームがありました。全粒粉の粒が見える細麺でスープにしっかりと絡みます。

今は季節限定で味噌味もあるそうですよ。たぶん今月いっぱいくらいまではあるかも？というお話。あとスープは塩、醤油、パイタンがあり、ワンタン麺や混ぜそばなどもあるみたいです。どれも気になりますね。

なぜ鯛の専門店にしたのかを伺うと「ちょっと珍しいラーメン屋さんにしようと思ったのと、兵庫は明石鯛があって流通もあるので」と後藤さん。切り身も基本的に天然の明石鯛(漁などの関係で手に入る時)を使っているそうです。

和のさっぱりした要素を感じつつも、ラーメンとしての深い味わいを楽しめる「はなたば」の真鯛そば。鯛のほぐし身の入った香ばしい鯛飯と一緒に、ぜひ。

真鯛そば はなたば

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