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【日野市】のびの〜びと過ごせる第3の学ぶ場。「フリースクール 寺子屋 のびの〜び」を見学・取材。

ひのさんぽ地域ニュースサイト号外NETライター(日野市)
「フリースクール 寺子屋 のびの〜び」の室内

こんにちは。日野市の地域ライターのひのさんぽです。小学生の子を持つ母でもあります。

昨年末に流れた、不登校の子どもが最多となったというニュース。皆さんの記憶にも新しいと思いますが、非常に衝撃的でした。

令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」東京都教育庁(令和5年10月発表)小・中学校における長期欠席の状況より
長期欠席児童・生徒のうち、不登校児童・生徒数は小学校10,695人、中学校16,217人(合計26,912人)であり、令和3年度と比較して小・中学校ともに増加している。

今のところ毎日学校へ通っている我が家の子どもも、いつ何時「行きたくない。行かない。なんで学校へ行かないといけないの?」と言い出すかわかりません。

突然そんな日がやってきたら、単に「子どもは学校へいくもの。だから行きなさい。」と言い切ってよいのでしょうか?

黒川清流公園のすぐ近くのフリースクール「のびの〜び」に見学&取材をさせてもらい、子どもの学ぶ場について考えてみるきっかけを得ました。

「フリースクール 寺子屋 のびの〜び」が開所したのは2023年7月。場所は、JR中央線、豊田駅北口から徒歩6分ほど。カワセミハウスと黒川清流公園のすぐ近くです。

この日、お話をお聞きしたのは代表の森さん。学習塾を運営する傍ら、「のびの〜び」の開所以前より、学校以外の学ぶ場やイベント、居場所作りを行っていたそう。

「のびの〜び」は学校へ行けない、行かない選択をした子どもたちが、主体的に学べる場。子どもが先生役をするchild teacherという授業があるのも特色です。

自然光が入る明るい室内
自然光が入る明るい室内

毎週木曜・金曜の10時〜15時に開所しているという「のびの〜び」。毎週木金必ず通うというのではなく、公式InstagramLINE公式アカウントから次の予定が発信されるので、「行きたい!」と思ったら、前日までに参加する旨の連絡を入れるというシステムです。(初回無料。2回目以後は、1日1人1,500円。※活動内容によって変更あり)

高い天井の大きなシャチは見もの!
高い天井の大きなシャチは見もの!

天井が高く、開放感あるワンフロアの室内は、明るい陽射しが差し込みリラックスできる雰囲気。柔らかな風合いの木の机や椅子と共に、子どもたちが制作したであろう作品が多数飾られています。アットホームな雰囲気を感じます。

この日作ったペットボトルのろ過器が並んでいます。
この日作ったペットボトルのろ過器が並んでいます。

自然豊かなこの場所で、子どもたちはどのように過ごしているのでしょうか?

見学をしたのは金曜日。この日は3人の子供と2人の講師が過ごしていました。親子での参加も、子供だけの参加も可能だそう。日野市内に限らず、遠方から通う子供もいるそうです。

10分〜30分ほどの子ども会議を開き、やりたいことや、お昼ご飯に食べたいものなど、意見・提案を子どもたち自身から発信するそうです。

毎週木曜は「探究学習の日」、金曜は主に「活動の日」として、ひとりひとりのペース・興味のあることにあわせ、学びを深めているそう。これまでの活動は公式Instagramや、ホームページにアップされていましたよ。

材料集めも自分たちで。
材料集めも自分たちで。

見学へ行った2024年2月2日(金)は、ペットボトルを使って手作りのろ過器を作り、浄水や水のことを学んだそう。この実験も、子どもたちから出た希望を実現したものだとか。

テーマに合わせて講師が作成するオリジナルの教材
テーマに合わせて講師が作成するオリジナルの教材

異なる年齢、理解力の違いを超えて、一つのテーマにそれぞれが向き合うことで学ぶことは、「これはこういう仕組みになってるから覚えてね。」という学び方とはまた違う、気付きがありそうです。

実験だけにとどまらず、講師が子どもたちへ疑問を投げかけ、日本と他の国との違いや、浄水の仕組み、インフラの重要性などを考えるきっかけも与えます。

給食専用スタッフの手作りランチ
給食専用スタッフの手作りランチ

毎週金曜は給食がある日(木曜はお弁当持参)で、キッチンには手作りのお昼ごはんが用意されていました。

子どもたちの希望で、お好み焼きをみんなで作ったこともあるそうです。楽しそう!

午後は子どもたち同士で相談して、黒川清流公園へ自然観察と公園へ遊具遊びをしに行くことに。自然の中には沢山の発見や学びがあり、子どもが主体的に楽しみながら活動することができます。

過去には近隣の東京薬科大学内にある薬草植物園へ行ったり、手作りの凧を作って遊んだりと、体験を通じて子どもの知的好奇心や探究心が広がっていったそうです。大人が思いもよらないアイディアやひらめきも沢山出てきそうですね。

学校へ行くことも行かないことも、子供がもつ権利。のびの〜びと子どもたちが暮らせるように、子どもにとって安心できる場を作りたいという思いで開所したフリースクール。

「学校へ行かない、行けないという事に悩んでいる方に、学校と家庭以外の第3の場所として、気軽に遊びに来てほしい。」と森さんはいいます。

「児童の権利条約や日野市子ども条例に基づき、子どもの人権を尊重して運営しています。子供の学ぶ、参加する、意見を言う、などの権利を大切にしています。」と、お話ししてくれました。

チョコレートをもらいました!
チョコレートをもらいました!

「また遊びに来てね!」と帰り際に声をかけてくれた子どもたち。「不登校」という言葉を見ると、ちょっとネガティブに感じてしまっていたのですが、楽しく主体的に学びに向き合う先生と子どもたちに出会えました。

学校だけが学べる場ではないんだ、ということを実感しました。

フリースクール 寺子屋 のびの~び
住所:東京都日野市東豊田3丁目23−3
開所日:毎週木曜・金曜 10時〜15時
対象:6歳〜15歳の小中学生・保護者

地域ニュースサイト号外NETライター(日野市)

日野市在住、子育てしながらひのの暮らしをお届け中。幾度となく聞かれる「日野市ってどこ?」『東京都の”ど”真ん中です!』ひのさんぽは大好きな日野の魅力を知ってもらうため、ひのの美味しい!きれい!すごい!楽しい!をご紹介します。

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