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シーツの洗濯頻度はどのくらい?美肌を目指すなら枕カバーを清潔に

平島利恵洗濯研究家

シーツは最低でも週1~2回洗濯を

洗濯研究家の平島 利恵です。皆さんは寝具のお洗濯をどのくらいの頻度でしていますか?
人間は人生の3分の1もの時間を睡眠時間にあてるといわれており、毎日長い時間、直接肌に触れる寝具は清潔に保っていただきたいアイテムです。

一見綺麗に見えるシーツでも、表面にはフケや皮脂などの汚れが残っています。シーツは最低でも週に1~2回、こまめに洗濯をし、清潔な状態を保ちましょう。

寝ている間にかく汗はコップ1杯分

人は寝ている間にも汗をかきます。布団・毛布・枕は湿度が高く、皮脂やフケなどダニのエサとなる汚れが豊富なため、ダニが繁殖しやすい環境です。

シーツを洗えなくても、寝具の湿度を下げる意識をもちましょう
シーツを洗えなくても、寝具の湿度を下げる意識をもちましょう

ダニは、温かく湿度が高く、暗い場所を好むため、水洗いできない布団・枕も日に当てて干し、ダニの繁殖を防ぐため湿度を下げるようにしましょう。

枕カバーは毎日洗って美肌に

寝具の中で、できるだけ毎日洗ってほしいのが枕カバーです。
枕カバーは就寝中、顔や頭皮に触れる時間が長く、フケ・皮脂・よだれなど、汚れが蓄積します。不衛生な枕カバーで何時間も寝ていると、ニキビや吹き出物、肌荒れ、かゆみなどの肌トラブルの原因となることも。お肌への負担を減らすためにも、枕カバーは毎日洗濯しましょう。
毎日洗うのは大変な方(面倒な方)は、洗い替えに予備のカバーを何枚か用意しておくと、心に余裕が生まれるのでおすすめです。

寝具のダニ対策も忘れずに

シーツを洗うときには、マットレスに掃除機もかけましょう。週に1度、ダニの死骸やフンをしっかり吸い込むため、布団1枚当たり5~10分を目安に、ゆっくり掃除機をかけます。
アレルギーや、お肌が弱いご家族がいる方は、より頻繁に掃除を行うことが望ましいです。

ダニを死滅させるには50度以上の高温処理

ダニを死滅させるには50度以上で20~30分の熱をかける必要があります。布団乾燥機やコインランドリーの大型乾燥機を活用しましょう。
天日干しでもダニの繁殖を抑える効果はあります。
ダニは暗い場所を好み、布団の奥に隠れるため、天日干しの際は両面干すようにしましょう。

仕事・家事・子育てなど忙しい毎日の中で、シーツを頻繁に洗うのが難しい場合でも、まずは枕カバーのお手入れから始めるのがおすすめです。
1日の長い時間を過ごす寝具だからこそ、無理なく、清潔に保ち、より快適な睡眠時間を過ごしましょう。

洗濯研究家

2004年に武庫川女子大学文学部を卒業し、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置さ洗剤の着想を得て帰国。株式会社Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド"Rinenna"を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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