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生乾き臭を防ぐ!乾きにくいバスタオル・パーカーを早く乾かす3つのコツ

平島利恵洗濯研究家

洗濯研究家の平島 利恵です。
日照時間が短い冬は、取り込む時間になっても「まだ乾いていない!」と困ることがありませんか?
特にバスタオルやパーカーなど、厚手で乾きにくいものを早く乾かすには3つのコツがあるんです。

コツ1:脱水時間を長めに

乾きにくい冬場は、脱水の時間を長めに設定するのがおすすめです。天気が悪い日や部屋干しをする日は特に、いつもより長めに設定しましょう。

おしゃれ着の脱水には要注意

脱水時間が長くなると、洋服への負担も大きくなります。型崩れが心配な洋服や、シワになりたくないおしゃれ着、ニットなどは長時間脱水を避け、タオルに包んで優しく水分を移しとりましょう。

タオルでくるくる巻き、優しく水分を移しとります
タオルでくるくる巻き、優しく水分を移しとります

コツ2:空気に触れる面積を増やす

衣類同士の間隔をあけ、風の通り道を作ります
衣類同士の間隔をあけ、風の通り道を作ります

洋服を早く乾かすために、空気に触れる面積が増えるように干しましょう。風通しの良い場所で、衣類同士の間隔はこぶし1つ分空けます。

パーカーはフードを持ち上げて

パーカー専用ハンガーを使うとフードの型崩れ防止に◎
パーカー専用ハンガーを使うとフードの型崩れ防止に◎

乾きにくいパーカーは、フード部分を持ち上げて干します。パーカー専用のハンガーや洗濯ばさみを使うと乾きやすくなります。

タオルは空気に触れる面を増やす

M字に干すと空気に触れる面積が増え、乾きやすくなります。

片面だけ長く干すのも効果的です。

バスタオル専用のハンガーを使うと、風の通り道ができ、早く乾きます

パンツは筒干し

ウエスト部分を上にして干します
ウエスト部分を上にして干します

長くて厚みがあり乾きにくいパンツは、筒干し用ハンガーや小さめのピンチハンガーを使い、風の通り道を作ります。

コツ3.部屋干しも活用する

冬場は日照時間が短いため、曇りの日は乾燥した室内に干す方が早く乾くこともあります。室内干しだと生乾き臭が気になるという方は「すすぎ」と「干し方」を見直してみましょう。

生乾き臭の原因は雑菌

生乾き臭の原因は、衣類に残った雑菌の繁殖です。
洗濯が終わったばかりの衣類でも、雑菌をゼロに減らすことはできません。乾くまで時間がかかり、濡れている時間が長ければ長いほど衣類に残った雑菌は繁殖し、生乾き臭の原因となります。これは、外干しをしているときも同様です。ニオイを防ぎ、衣類を清潔にするためには早く乾かすことがとても大切です。

生乾き臭を防ぐ干し方

部屋中央の風通しの良い場所に
部屋中央の風通しの良い場所に

サーキュレーターで風を当て、エアコンで除湿しながら干すと、衣類が早く乾きます。
部屋干しでカーテンレールに干す方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこれはNG!
窓の近くは湿気が溜まりやすく、カーテンにはカビが生えていることも。そもそもカーテンレールは洗濯物を吊るすように作られていないので、レールを傷める原因にもなります。

すすぎと衣類量も見直そう

生乾き臭を防ぐためには、よく洗い、よくすすぎ、衣類から雑菌を減らすことが大切です。部屋干し臭にお悩みの方は、洗濯で次の3つを見直し、衣類に残る雑菌を減らしましょう。

  1. 衣類量を8割まで減らす
  2. すすぎは2回以上
  3. 月に1度は洗濯槽の掃除

乾きにくい冬場ですが、風の通り道を作ることを意識して干すと、乾燥時間を短くすることができます。乾きにくい日は思い切って部屋干しするのもおすすめです。
冬のお洗濯のお悩みが一つ減り、家事のストレスも減らすことができると嬉しいです。

洗濯研究家

2004年に武庫川女子大学文学部を卒業し、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置さ洗剤の着想を得て帰国。株式会社Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド"Rinenna"を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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