「新品=清潔」ではない!?買ったばかりの服を着用前に洗濯すべき3つの理由
洗濯研究家の平島 利恵です。
新しい洋服を買うと、綺麗な状態ですぐに着たくなりますよね!
でも…洗濯研究家としては、買った服は洗ってから着用したほうが断然いいのです。
下着など肌に直接触れるものだけ洗っている方、洗うなんて知らなかった!という方に、今回は新品の服を着用前に洗濯すべき3つの理由を解説します。
買った服を着用前に洗濯すべき3つの理由
理由1:服ができあがるまでの工程でつく汚れ
衣料品は、製造工程で多数の人の手により生産されているので、袋に入って密閉されている衣料品であっても、清潔な状態とは限りません。
また、染色など衣類を加工する際に必要な薬品が残留している可能性もあります。
衣料品への有害化学物質の残留に関する規制はありますが、すべての衣料品で残留をゼロにすることは難しいものです。
耳なじみのある、ホルムアルデヒドは水に溶けやすい物質なので、仮に残留していたとしても、着用前に洗濯することで人体への影響を抑えることができます。
理由2:縫製工場から売り場まで移動するまでにつく可能性がある汚れ
日本で販売されている衣料品の95%以上が、海外で生産されているといわれています。海外から船などで日本に運ばれる輸送中、倉庫での保管環境は、決して清潔な環境ばかりではありません。
日本でもトコジラミが話題ですが、保管されている段ボールや輸送中の船には害虫がいることも‥。もちろん、ホコリやチリ、ニオイなどの汚れも付着します。
理由3:売り場でつく可能性がある汚れ
店頭に陳列されている洋服は、不特定多数の人の手に触れている可能性が。また、長期間売り場にあることで、ホコリが付着しているケースも。
ビニールに入っているものや、バックヤードから出してもらったものであっても、理由1・2の汚れが付着している可能性があるので、洗濯してから着用するのがベターです。
買ってきた服はどう洗う?キレイに洗うための4つのコツ
下着やTシャツはもちろん、おしゃれ着やアウターであっても、洗濯表示を見て洗えるものは必ず洗う習慣をつけましょう。
タオルも洗ってから使うことで、汚れを落とすだけでなく吸水力がUPします。
洗剤を使って洗う
衣料品は製造・販売の過程で不特定多数の人の手に触れています。手垢や汚れが付着している可能性もあるので、洗剤を使って洗う方が安心です。
型崩れ・シワを予防したいときは、おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)を使用しましょう。
衣類の量は少なめ、おしゃれ着コースで洗う
洗濯すると傷みやシワが心配な方は、少量の衣類量+おしゃれ着コースで洗濯しましょう。
シワになりやすいシャツは、洗濯後、濡れた状態でアイロンをかけてから干すと、細かいシワまで綺麗に伸ばすことができます。
色の濃いものは単体で洗う
ジーンズや黒のパンツなど、色落ちする可能性があるものは単独で洗うか白物と分けて洗う方が安心です。
洗濯槽を掃除する
買ってきた衣類の汚れを落とす目的なのに、洗濯槽が黒カビだらけだったら…カビだらけの汚水に新しい服を浸けているようなものですよね。
洗濯槽は常に清潔に保つことが大切です。
月に一度はクリーナーを使って掃除する習慣をつけましょう。
洗濯槽の詳しいお手入れ方法は、こちらの記事をご覧ください!
半年使った洗濯槽は黒カビだらけ!!洗濯研究家が洗濯槽掃除を徹底解説【黒ずみ・ニオイ対策】
特に店頭に陳列されている衣類や、小さなお子様、お肌が敏感な方が着用する衣類は、必ず洗ってから着用する習慣をつけましょう!
洗い上がりが気になる・不安な方は、是非洗い方を見直してみてくださいね!