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【一人暮らし洗濯の基本】洗濯頻度は?効率化・時短したいときに守ってほしい3つのこと

平島利恵洗濯研究家
もっと効率的・効果的に洗濯しよう!

洗濯研究家の平島 利恵です。
新生活とともに、一人暮らしをスタートされた方もいらっしゃると思います。
一人暮らしの場合、まとめ洗いや、部屋干しが多くなりますよね。

「洗濯の時短」「部屋干し」「まとめ洗い」で悩みのタネとなるのが、臭い・シワ・汚れ残りです。

今回は、効率的に洗濯をしつつ、洋服を綺麗に保つ7つのコツを解説します。

洗濯の不満は当たり前じゃない

洗濯の「仕方ない」は解消できます
洗濯の「仕方ない」は解消できます

誰かに教えてもらう機会が少ない洗濯は、洗濯機の「おまかせ」ボタンを押すだけと思われがちです。そのため、洗濯後にニオイ、シワ、汚れ残りなどがあっても「仕方がない」と諦めがちです。

でも、洗濯のトラブルには必ず原因があります。

手間をかけなくても、洗濯機の設定を変えたり、洗濯の仕方を変えるだけで、原因が解消されることが多いので、まずは「正しい洗濯の仕方」を知りましょう!

【洗濯初心者向け】一人暮らし洗濯の基本

洗濯頻度は?

汚れはついてから時間が経つほど落としにくくなります。また、菌が繁殖することで臭うようにもなります。
時間に余裕がある・衛生面が気になる方は、毎日洗濯するのがいいでしょう。

洗濯カゴは必ず用意しましょう!
洗濯カゴは必ず用意しましょう!

まとめ洗いの場合、洗濯物は風通しの良い洗濯カゴで保管します。
洗濯槽に洗濯物を溜めると、洗濯槽の黒カビ・服の臭いの原因になります。

特に、毎日使うタオルは洗い替えを用意し、毎日清潔なものを使いましょう。

一人暮らしにおすすめの洗濯機は?

洗濯の手間を最大限減らしたい方は、ドラム式洗濯機がおすすめです。
「干す」工程を減らせるドラム式は、効率化の救世主です。温水洗いまでできると、まとめ洗いで染み込んだ汚れまで落とすことも!

縦型の場合、ドラム式よりも価格が手ごろで、狭いスペースにも設置可能です。
時間を気にせず洗濯したい方は、静音機能のある洗濯機を選びましょう。夜間に洗濯・乾燥するなら45dB以下の洗濯機推奨です。

【一人暮らし洗濯】臭い・シワを予防する7つのコツ

濡れものは乾かしながら保管

洗濯物から嫌なニオイがする原因は、「菌の繁殖」です。
水分・温度・栄養(皮脂汚れ)が揃うと、衣類に菌が繁殖します。

濡れたタオル・汗をかいた服は、乾かしながら保管しましょう。濡れたまま洗濯カゴに入れると、繁殖した菌が他の洋服にまで移ってしまいます。

衣類量は適量で

洗濯槽に入れる衣類の量は、汚れ落ち・仕上がりを大きく左右します。
衣類量を減らすことで、汚れ落ちが良くなるうえ、シワや傷みを抑えることができます。
<衣類量の目安>

ドラム式洗濯機:洗濯槽の5~7割まで
縦型洗濯機:洗濯槽の8割まで

シミがついたらすぐ洗う

ファンデーション・日焼け止には台所用洗剤も◎
ファンデーション・日焼け止には台所用洗剤も◎

シミはついてから24時間以内であれば、手間をかけなくても落とすことができます。シミに洗剤を塗布し、その日のうちに洗濯しましょう。

また、Yシャツの襟袖汚れの予防には、洗濯機にかける前の前処理が大切です。
襟袖に襟袖用洗剤かお持ちの液体洗剤を塗布してから洗濯機にかけると、黒ずみを予防できます。

すすぎは2回以上に設定

1回すすぎ(真ん中)では汚れが残ってしまいます
1回すすぎ(真ん中)では汚れが残ってしまいます

すすぎは、洗剤と汚れを、綺麗な水で薄めて落とすために行います。
すすぎ足りないと、衣類に汚れや菌が多く残留し、それをエサとして、菌が繁殖することで、嫌な生乾き臭の原因になります。
また、蓄積汚れが溜まることで、黄ばみ・黒ずみ・生地のゴワつきの原因にも。

臭いで悩んでいる方は、とにかくすすぎを増やすことがおすすめです。
洗剤や柔軟剤を変える前に、すすぎの回数を増やしましょう。

柔軟剤の入れすぎに注意

柔軟剤は計量して使いましょう
柔軟剤は計量して使いましょう

本来柔軟剤は、香りづけ・消臭のためのものではありません。衣類の肌触りをよくするためのものです。

強すぎる香りは他の方にとって香害になることも。特に部屋干しの場合は、外干しと比べて香りが残りやすいので注意しましょう。

また、すすぎ不足で汚れが残った衣類に使うと、汚れごとコーティングし、黒ずみや嫌なニオイの原因にもなります。
柔軟剤を使う方は、すすぎ回数を増やし、汚れをよく落とすことが大切です。

洗濯が終わったらすぐに干す

衣類同士の間隔はこぶし1つ分開けるとニオイ防止に◎
衣類同士の間隔はこぶし1つ分開けるとニオイ防止に◎

洗濯後は、すぐ干すことで、臭い・シワを予防できます。
洗濯後、洗濯槽に放置された洗濯物は、1~2時間で雑菌繁殖の温床になってしまいます。

干す際は、衣類同士の間隔を空け、風の通り道を作るように干すと、生乾き臭を防ぎながら、早く乾かせます。

洗濯槽掃除を忘れずに

一番大切なことは、洗濯槽を清潔に保つことです。

この中↓に洋服を入れられますか?

洗濯槽裏は黒カビが繁殖しやすい場所
洗濯槽裏は黒カビが繁殖しやすい場所

どんなに気を付けて洗濯しても、洗濯槽がカビだらけでは台無しです。
忘れがちな洗濯槽クリーナーは、定期便を活用し、届けてもらうのもおすすめです。

明日から守ってほしい3つのこと

まずは意識と設定を変えてみましょう!
まずは意識と設定を変えてみましょう!
  1. 洗濯前後に雑菌を増やさない
  2. よく洗い・よくすす
  3. 洗濯槽を清潔に

洗濯槽掃除をしていない方は、まずはクリーナーから始めてみましょう!
新しく洗濯機を買ったばかりの方は、1~2ヶ月に1回、忘れずにクリーナーを使いましょう!

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イチからもっと詳しく知りたい方はこちらのYoutubeもご覧ください。

洗濯研究家

2004年に武庫川女子大学文学部を卒業し、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置さ洗剤の着想を得て帰国。株式会社Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド"Rinenna"を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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