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子どもが食べ物の好き嫌いがあるときの対処法6選~元保育士パパが考える【好き嫌いとの向き合い方】

hirofuminice元保育士Webライター

子どもが食べ物の好き嫌いがなく、出したものをなんでもモリモリ食べると親はとても嬉しいものです。料理も片付けも本当に楽でしょう。しかし、好き嫌いがある子はたくさんいます。「野菜が嫌い」「魚が嫌い」「ごはんが嫌い」「麺類しか食べない」など、食卓によく出るものや栄養のあるものが食べられなかったり嫌いな食べ物が多かったりすると、本当に大変です。

今回の記事は、子どもの好き嫌いについて考えます。好き嫌いを克服する方法はあるのか、どのような対処をするとよいのか解説しましょう。

子どもはなぜ好き嫌いをするのか

子どもは好き嫌いが多いイメージを持つ人は多いでしょう。大人でも好きなものと嫌いなものがある人は大勢いるので、子どもだって好き嫌いがあるのは当然です。しかし、大人の好き嫌いと子どもの好き嫌いでは少し違いがあります

人間が感じる5つの味覚(甘味、酸味、塩味、苦味、旨味)の中で、子どもが特に苦手に感じるのは酸味と苦味です。人間は生まれながらに酸味は腐敗物、苦味を毒や薬だと認識する力が備わっています。そのため、苦味や酸味があるものは異物(危険なもの)だと認識して食べたくないと思うのです。子どもは大人よりも味覚が敏感なため、苦味や酸味があるものに敏感に反応します。

しかし、味覚は成長とともに変化するため、子どもの頃は食べられなかった食材や料理が大人になったら食べられるようになったという人は多くいます。異物だと認識していたものを安全だと理解したり、味覚が変化したりすることによって食べられるようになるのです。

子どもは好き嫌いを克服できる?

前述したように、成長とともに味覚が変化し食べられるようになるものもあります。しかし、大人になっても嫌いなものが変わらない人や好き嫌いが多い人は周りにもいるでしょう。

子どもが好き嫌いを克服するには、「経験」と「学習」が必要です。苦味や酸味があるものを食べる経験を重ね、安全な食べ物だと学習して理解できれば食べられるようになります。苦味や塩味以外にもその子によって嫌いなものはありますが、食べられるようになるためには経験と学習が効果的です。

好き嫌いの対処法6選

親は子どもの健やかな成長や発達のために栄養のあるものを偏りなく食べさせたいと思うものです。また、好き嫌いがあると毎日の献立を考えたり料理を作ったりするのも大変になるため、なんとか好き嫌いを克服したいと思うでしょう。しかし、好き嫌いを克服しようと思う気持ちをまずは一旦捨てましょう

好き嫌いを克服するには経験と学習が効果的だと言いましたが、誰でも経験と学習を積めば好き嫌いがすべて克服できるとは限りません。そして、経験と学習を重ねるためには時間がかかるので、すぐに好き嫌いを克服することはできません。そのため、子どもの好き嫌いを無理に克服しようとはせず、気長に向き合うことが大切です。

しかし、何もしないで時間が経つのを待てばよいわけでもありません。好き嫌いを克服するためというよりも、子どもの好き嫌いに向き合うための方法を6つ紹介します。

好き嫌いの対処法① 無理に食べさせない

あの手この手で無理に食べさせようとしても、子どもは頑固に口を閉じてしまうものです。その場合はあきらめて、無理に食べさせようとするのはやめましょう。食べないことに対して叱りつけたり、「これを食べられたらお菓子あげる」などとご褒美で釣ろうとしたりするのはやめましょう

好き嫌いの対処法② 残すことを前提に食卓に出す

「子どもは好き嫌いがあるもの」「好き嫌いを克服するには時間がかかる」ということは、よく理解できたと思います。しかし、嫌いなものを食べる機会が全くなければ「経験」につながりません。以前、「給食で野菜を苦手なものをたべているから、家では好きなものしか食べさせません」と言っている人がいました。せっかく作ったものを食べてもらえなければ、ガッカリしたりもったいないと思ったりする気持ちはよくわかります。しかし、好き嫌いを克服するための経験として苦手なものも食卓に出しましょう。その際に、「残すだろうな」「残してもいいよ」という気持ちで気軽に出すとよいでしょう。

好き嫌いの対処法③ 子どもと同じものを一緒に食べる

大人と子どもの好みは違うため、親子で別メニューを食べる家庭があります。カレーを辛口と甘口の2種類用意するなど大人と子どもで味付けを変えるのはよいですが、子どもが食べない激辛料理やスパイスの効いた料理などが好きな人は子どもと別メニューという場合があるでしょう。しかし、子育ての時期だけは少し我慢をして、基本的には親子で同じものを食べましょう。できるだけ家族全員で食卓を囲んで、一緒に食事をするということも大切なことです。

好き嫌いの対処法④ 大人がおいしそうに食べる

親子で一緒に同じものを食べるだけではなく、食事の時間はテレビを消して会話をしながら楽しく食べられるようにしましょう。そして、大人がなんでもおいしそうに食べている様子を子どもに見せることも大事なことです。親も苦手な食べ物はあるかもしれませんが、それをおいしそうに食べている様子を見せるのもよいでしょう。子どもも「食べてみようかな?」と思ったり負けじと頑張って食べようとしたりすることもあります。

好き嫌いの対処法⑤ 言葉かけは一言

「好き嫌いがあるのは当然」「残してもよい」とは思っていても、何も言わず放置していては学習になりません。しかし、口うるさくしつこくすすめるのは逆効果です。「おいしいよ」「少し食べてみる?」など、“一言”の言葉かけを工夫しましょう。反応がなかったり食べなかったりしても、それ以上言うのをやめましょう。しかし、あきらめずに毎日一言の言葉かけを継続してください。食べられたときには褒め言葉や「作った料理を食べてくれて嬉しい」という嬉しい気持ちを表す言葉を、たくさんかけましょう。

好き嫌いの対処法⑥ 食べられる工夫をする

親は栄養のあるものをバランスよく食べてすくすくと育ってほしいと思い、野菜を細かく刻んでわからないように入れるなど苦手なものを少しでも食べられるように工夫をするでしょう。それもよいことですが、子どもが知らず知らずに食べているので好き嫌いの克服にはあまり結びつかないかもしれません。食べやすいように工夫をすることは大切ですが、わからないように入れるよりも味付けや切り方など見た目を変えて、子どもが「食べてみようかな?」と思えるような工夫をすることが望ましいでしょう。

毎回工夫をするのは大変です。また、どうしても食べられない食材や料理があってもすぐに健康に害が及ぶようなことはありません。食べられない食材があれば、「ご飯が苦手ならパンや麺類」チーズが食べられないなら牛乳やヨーグルト」「ニンジンが苦手ならほかの野菜」など、代わりの食材でカバーする方法をおすすめします。

また、料理の工夫だけではなく「おやつを食べ過ぎない」「たくさん身体を動かして遊ぶ」など、お腹がすくようにすることも効果的です。できる範囲で、食べられるようなちょっとした工夫を心がけてみましょう。

まとめ

子どもの好き嫌いについて、解説しました。子どもに好き嫌いが多いと心配になったり負担になったりしますが、あまり深刻に考えすぎず紹介した対処法をできるものから1つでも実践してみてください。そして、成長とともに苦手だったものが食べられるようになることを楽しみに、ぜひ家族で楽しい食生活を過ごしましょう。

元保育士Webライター

元保育士で、現在はフリーランスとしてWebライターのほか、リトミックや親子遊びの指導など幅広く活動しています。保育士やリトミック指導のスキルや知識、父親としての子育て経験を基に、子育てや保育に関する情報を発信していきます。

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