インテリアコーディネーターが教える「お部屋がリラックスできない原因」
- お部屋がどうもパッとしない…
- いまいちリラックス感がない…
そう思っているなら、もしかしたら「○○が多く○○が少ない」のかも!
インテリアコーディネーターがシンプルに整えるポイントを紹介していきます!
インテリアは○○が多いとリラックスできない…
さてこの○○、一体何だか想像つくでしょうか?
これが多いとリラックスできるお部屋になりにくいにもかかわらず、ほとんどの人が当てはまってしまってます。
正解は「物」と「色の情報」です。
この二つが多いお部屋は、なかなかいい感じにまとめることが難しいんですね。
その理由を紹介していきます。
物が多いと煩雑になりやすい
お部屋に物が多いと、確実に片付けが面倒になっていきます。
人間はサボりたくなる生き物なので、いつか必ず整理整頓が間に合わずゴチャゴチャしたお部屋に…
もちろん必要な「物」が置いてあるのは普通なのですが、よ~く考えてみてください。
お部屋に溢れている物、本当に必要ですか?
なかったら確かに困るかもしれないですけど、使うときに出すようにすれば、クローゼットにしまっても大丈夫なものではないですか?
お部屋に物を増やしてもいいのは、こまめに片付けや掃除ができる人だけです。
苦手な人は
・物が増えても頑張って掃除と片づけをしよう!
と考えるのではなく
・片付けや掃除が大変だから物を減らそう!
と考えるのがオススメ。
物を減らすことができれば掃除や整理整頓が行き届き、それだけでも整ったお部屋に見えてくるものです。
色の情報が多いと疲れる…
目・耳・鼻・口・手足のうち、あなたはどこから情報を一番多く得ているでしょうか。
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という5つの感覚ですね。
人間は情報の87%を視覚・目から得ていると言われてます。
参考:日赤医療集談会
感覚的にも実感できますよね。
これはお部屋にいる時も当然当てはまっています。
つまり目から見える情報が大部分を占める以上、カラフルなお部屋ほど情報があなたの脳に届いているということになりますよね。
- 赤やオレンジ・黄色といった明るく派手な色
- 原色に近い鮮やかすぎる色
このような色は目から入る情報としては、けっこうダイレクトですよね。
ブルーグリーンの壁と白い壁、どう考えても前者の方が脳に刺激が強そうです(笑)
色は脳で考えるより、見た瞬間に「感じ取る情報」なので、目をつぶって暮らさない限りどうにも逃げることができません。
なので明るく鮮やかな色があるお部屋は、リラックス感が出にくくなってしまいます。
また色の数自体が多くても、やっぱり脳が疲れてしまいますよね。
青いソファにオレンジ色のラグ、グリーンのカーテンにブラウンのテレビ台…
それぞれが抑えめだとしても、色数が多いだけで脳がいろいろと処理をしてしまうので疲れてきます。
ほとんどのお部屋には○○が足りていない!
今度は多くの人が足りていないものです。
それは「灯り」と「植物」ですね。
植物は好きな人はグリーンだらけのお部屋で暮らしていることもあるので、そういう人は当てはまらないですね…
ただ
- お手入れが大変ですぐ枯らしちゃう…
- 虫が苦手だから植物は置かない…
という人も多いと思いますし、後者の灯りに関しては多くの人が足りていません。
こちらも一つずつ見ていきます。
「灯りが足りない=お部屋が暗い」ではない!
灯りが足りないというのは、決して「お部屋が暗い」というわけではありません。
むしろ明るすぎるお部屋が多く、それによって全く雰囲気が出ていません。
灯りには
- 視認性を良くする灯り
- 雰囲気を良くする灯り
の2種類があります。
天井についているシーリングライト、多くの場合は白い灯りでお部屋全体を照らすことができると思いますが、これは視認性を高める灯りです。
そしてほとんどのお部屋は、この天井のシーリングライト1灯だけしかありません。
白い灯り1灯でお部屋全体を照らしても、視認性はいいものの、雰囲気が全く出ません。
リラックスできる灯りは「オレンジ色の灯り」です
なのでむしろ天井照明は少し落とし、置き型の照明でオレンジ色の灯りを増やしてください。
それに比例して、リラックスできる雰囲気のいいお部屋になっていきます。
フロアライト(床に置くちょっと大きめの照明器具)やテーブルランプ(デスクや棚の上に置くやや小さめの照明器具)なら、コンセントさえあれば雰囲気の良い灯りを手軽に増やせます。
天井照明一つでお部屋全体を明るくしている人は、ぜひ天井照明を落とし、オレンジ色の灯りを取り入れてみてください。
おどろくほどリラックスできるお部屋に変わりますよ!
植物は自然界の象徴という捉え方!
観葉植物もリラックスできるアイテムの代表格。
あるかないかで雰囲気には雲泥の差が出ます。
もちろん
- 単純に好きじゃない人
- 世話が面倒だから置きたくない人
- 虫が寄ってくるから置きたくない人
などいろんな理由で置いていない人も多いと思います。
そういう人は少し発想を変えてみるのはどうでしょうか。
植物を「物」として捉えるのではなく「自然界の象徴」「大地の象徴」として捉えるのです。
※生きている植物を「物」と呼ぶのもやや気が引けてしまいますけど、「植える」「物」と書いて「植物」なので、その辺りは深く追求しないでくださいね…
植物という「物」を置くのではなく、自然界の象徴を置くという発想にする。
理由は陰気になりがちなお部屋をクリーンにするためですね。
植物を少し置くだけでも、気持ちはスッキリとします。
お部屋にいながらまるで外でリラックスしているような、そんな解放感も生まれますよね。
なので単純に見た目だけのために植物を置くのではなく、自然をお部屋に取り入れてリラックス感を出すために置く、という発想に変えてみると、少し抵抗感も減るのではないでしょうか。
もちろん生き物なので、成長する喜びを感じることもできますし、だからこそ大切に育てようという気持ちも湧いてきます。
人としてものすごくピュアで根幹的な部分に触れることができ、心の充足にもつながると思いますよ!
まとめ
お部屋から「物」と「色情報」を減らし、「灯り」と「植物」を増やす。
そのシンプルな発想だけで、実はインテリアは激変します。
いまいちリラックスできるお部屋にならない…という人は、ぜひ試してみてください。
ここまで差が出るのかと驚くと思いますよ!
⇒YouTube インテリア初心者さんほど意識したい大事な5か条
動画では紹介した内容に加え、ベースを整えるシンプルな方法として「インテリア初心者さんほど意識したい大事な5か条」も紹介しています!
専用ツールで具体的に解説しているので、気になる方はぜひYouTubeの方もご覧になってくださいね!