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異彩を放つ、唯一無二の〈劇場型〉ラーメン店 。揺るぎない世界観と存在感を発揮し続ける表現力。

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺
玄瑛流ラーメン。

2014年のミシュランガイドビブグルマンに選出された福岡の有名店は、2023年、創業20周年迎えた。

唯一無二の世界観を表現する、中央区薬院の〈麺劇場 玄瑛〉へ訪麺。

休日は特に、行例ができるほどの人気店。店頭の「開演」の木札が開店の合図。重厚な引き扉を開いて、劇場内へ進むと、ちょうどお昼の時間帯で先客も多数。

この看板(木札)が、開店(開演)のしるし。
この看板(木札)が、開店(開演)のしるし。

重厚な扉。「右」にスライドさせて劇場内(店内)へ。
重厚な扉。「右」にスライドさせて劇場内(店内)へ。

すり鉢上に広がる、まさに劇場さながらの「観客席」。

「観客席」は、中央の通路を挟んで左右対称の作りで、すり鉢上に広がっている。1段目は2名席が二つ、2段目は3名席が二つ、最上段の3段目に4名テーブル席が二つと、すべての客席から、中心部にある舞台(厨房)が見渡すことができ、まさに劇場さながら。

階段状になっている観客席。
階段状になっている観客席。

最上段からでも、この距離感で観覧することができる。
最上段からでも、この距離感で観覧することができる。

博多ラーメンとは違う「豚骨」の〈玄瑛流ラーメン〉が看板メニュー。

1段目がすでにお一人様と2組で埋まっていたので、2段目の観客席に着座しつつ、メニュー表〈演目〉の中から、玄瑛の看板メニューで、博多ラーメンのソレとは違う独特な豚骨の玄瑛流ラーメンを選択。

店長の美しい所作を眺めながら、渾身の一杯を待つことしばし。

とても広い店内。それをワンオペで回すことが多い平日。お一人でさばくのは、とてもたいへんそうだけど、丁寧かつ美しい所作と、明るく元気な接客は、いつもながら頭が下がる思いだ。

ラーメンをつくる過程を眺めつつ、ワクワクしながら待つ。
ラーメンをつくる過程を眺めつつ、ワクワクしながら待つ。

豚骨ラーメンのカテゴリーを超越した完全無欠の一杯〈玄瑛流ラーメン〉。

そして、待つことしばしで熱々の着丼は、久しぶりに食べたけど、これがまた美味しくて豚骨ラーメンのカテゴリーを超越した完全無欠の一杯。香り豊かな香油と醬の効いた複雑な旨みがじわりと広がる深みのあるスープと、自家製のモッチリとした食感が独特な細麺との相性が抜群で、〈麺劇場 玄瑛〉の一番人気だ。

さらに〈演目〉には、個性豊かな醤油ラーメンと担々麺がそれぞれ2種ずつある。

その他のメニュー〈演目〉も、こだわりの逸品揃いで醤油系のラーメンが「潮薫醤油ラーメン」と「海老薫醤油ラーメン」の2種類。担々麺系の「玄瑛流担々麺」と「玄瑛流黒胡麻NUTS担々麺」があり、どれもこれも、個性が光る逸品。いずれも無化調なのに、玄瑛自慢の醤油ダレ「醬」の個性が活かされた旨みたっぷりで味わい深い一杯である。

潮薫醤油ラーメン。
潮薫醤油ラーメン。

海老薫醤油ラーメン。
海老薫醤油ラーメン。

玄瑛流ラーメン。
玄瑛流ラーメン。

お近くにお立寄りの際は、ぜひ、いずれかをお試しいただきたい。正直なところ、どのメニュー〈演目〉も、甲乙つけがたい美味しさなので、いつもどれにするか?で迷ってしまうけど、個人的には、まず一番人気の「玄瑛流ラーメン」をおすすめしたい。

麺劇場玄瑛 福岡本店

住所  :福岡県福岡市中央区薬院2-16-3

営業時間:11時30分~14時30分 18時00分〜21時00分(月〜土)

    :11時30分〜16時30分 18時00分〜21時00分(日・祝)

定休日 :月曜夜・火曜日(祝日の場合は営業し翌日振替休日)※年末年始は、要確認

駐車場 :専用駐車場なし

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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