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2005年創業で来年20周年。その間、博多のラーメンシーンを牽引する実力と存在感を発揮してきた名店

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺
「黒とんこつ全部のせ」1000円。

福岡市南区高宮。どちらかといえば住宅街の近くで、交通量の多い高宮通り沿い。そんな場所に〈博多新風〉の本店が存在する。2005年創業で来年には20周年を迎える名店は、博多のラーメン界に新しい風を吹き込みたいという想いから店名を「博多新風」と名付けたという。

〈博多新風〉の特徴は、独特の存在感を放ち豚骨のスープを黒く輝やかせる「黒マー油」。その存在感はまさに「新風の伝家の宝刀」。もう一つは美味しいと評判の高い「自家製麺」で、他店へも卸しているという逸品。さらに焼豚チャーシューも主役級の美味しさと、本格的な豚骨ラーメンでありながら、これまでになかったような博多ラーメンの新たな一面を追求し、瞬く間に人気店の仲間入りをした。2007年には美味しんぼ塾ラーメン道で全国準優勝を飾り、全国区へと躍り出ることになった。

「黒とんこつチャーシュー」950円。
「黒とんこつチャーシュー」950円。

現在の〈博多新風〉は、水曜日から日曜日までの週5日間、お昼のみ12時から15時までの営業というスタイルで運営されているが、今年(2024年)の3月1日からは、金曜・土曜:19時〜27時、月曜〜木曜:19時〜24時で〈新風酒場スタンド〉として、夜営業がスタートする見込みのようだ。(日曜は夜営業なし)

黒マー油入りの独特な味わいのスープ

博多ラーメンとしては、どこにも似ていない存在感を放つ逸品で、濃厚な豚骨スープの中にアクセントとして「黒マー油」が加わることで、香りとコク深さが強調される。さらに不思議なことに、とても後味のスッキリとした一杯に変貌する。かなり昔、初めてこの一杯を食べた時の衝撃は、今も忘れられないほどの存在感がある。

美味しいと評判の高い「自家製麺」

さらに新風独自の配合で製造されている自家製麺は、独特のパツパツとした食感の歯切れのいい細ストレート麺で「黒マー油」の入った豚骨のスープにピタリとはまって、スルスルとよく絡んでくる。スープやマー油だけではく、麺に対しても、ずば抜けたこだわりを感じる。

焼豚という表現がピッタリの「チャーシュー」

外はパリッと香ばしく焼きあげられ、中は柔らかい食感の残るジューシーな逸品の「チャーシュー」。「焼豚」という表現がピッタリで、先に記載した通り、これだけでも間違いなく主役級で存在感のある美味しさがある。

メニューの基本は「黒と白」のとんこつ

まずは「黒とんこつ」のランナップとして、断然お得な「黒とんこつ全部のせ1000円」、次にお得な1日限定10杯の「黒とんこつとろとろ半熟玉子850円」。ベーシックな一杯の「黒とんこつ750円」、それのネギ盛りは「黒とんこつねぎだく850円」さらにベーシックな一杯にチャーシューをプラスする「黒とんこつチャーシュー950円」がある。

数量限定の「黒とんこつとろとろ半熟玉子」

並びの有料駐車場に車を止め、急いで店内の券売機前に到着。選択は全部のせと迷いながら、。カウンターの一番奥に着座し、待つことしばし、配膳された一杯は、特製の黒マー油がよく効いた、円やかなとんこつのスープと、歯切れのよい自家製麺の食感。香ばしく丁寧に焼上げられた、焼豚チャーシューも主役級で、これら三つが特に毎回楽しみ。

黒とんこつとろとろ半熟玉子。
黒とんこつとろとろ半熟玉子。

お得感が半端ない「黒とんこつ全部のせ」

そして別日のほぼ満席の日。券売機前での選択は迷った末に、お得な「黒とんこつ全部のせ」を初めて発券。カウンター唯一の空席に着席し待つことしばし。配膳された一杯は、絶品焼豚チャーシューが5枚と、半熟玉子にネギ&キクラゲ盛で、見た目からも分かるお得感から、毎回コレにしとけば良かったな。特製黒マー油入の豚骨スープは、風味のよいマイルドな味わいで、合わせる自家製麺とも相性抜群。

黒とんこつ全部のせ。
黒とんこつ全部のせ。

黒マー油なしの「白とんこつ」も選べる

そして「白とんこつ」のランナップは、お得な「白とんこつ全部のせ1000円」、次にお得な1日限定10杯の「白とんこつとろとろ半熟玉子850円」。ベーシックな一杯の「白とんこつ750円」、それのネギ盛りの「白とんこつねぎだく850円」、そらにベーシックな一杯にチャーシューをプラスする「白とんこつチャーシュー950円」となる。

白とんこつとろとろ半熟玉子
白とんこつとろとろ半熟玉子

数量限定の「白とんこつとろとろ半熟玉子」

さらに別日の白とんこつを選択した日。入ってすぐの券売機に立つと、いつも選択したくなるのは「黒とんこつ」。だけどこの日は一年半ぶりの「白とんこつとろとろ半熟玉子」(1日限定数量10個)。黒との違いは「黒マー油」の有無。カウンター席の一番奥に着席し待つことしばし。配膳された一杯は、豚骨スープがしっかりと前に出て来る、かえしの旨みも楽しめる逸品。口あたりも思いの外まるやかであっさりとした味わいがあり、後味もスッキリ。自家製の歯切れのいい細ストレート麺との相性もよく、スルスルとスープに絡みあっという間に完飲完食してしまう一杯。焼豚も相変わらず抜群の旨さ。

カウンター席のみで、10席ほどのお店なのでお一人様やお二人での訪問が最適かもしれない。最寄りの駅は、西鉄天神大牟田線の「平尾駅」から徒歩7分ほどで「高宮駅」からもさほど変わらない距離感。お近くにお寄りの際はぜひお運びいただければ幸いです。

博多新風高宮本店
住所  :福岡県福岡市南区高宮1丁目4-13[地図
営業時間:12時00分〜15時00分
店休日 :月曜日・火曜日(火曜日が祝日の場合は水曜日)
駐車場 :専用駐車場なし、近隣に有料駐車場あり

新風酒場スタンド
営業時間:19時00分〜24時00分(月曜〜木曜)
    :19時00分〜27時00分(金曜・土曜)
店休日 :日曜日

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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