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福岡市内有数の低価格と行例のできる有名博多ラーメン店の味わい!その両輪の最強パフォーマンスを実現

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

開業以来30年近く、低価格路線を維持してきた〈18(いっぱち)ラーメン〉は、コスパと味わいの両輪の「最強豚骨ラーメン店」と言える。創業60周年を迎える名店と変わらない味を「300円」で未だに味わえる。現在〈18ラーメン〉は、福岡県福岡市博多区博多駅南の〈18ラーメン博多駅南店〉をはじめ、福岡県春日市の「大土居店」、福岡県糟屋郡須恵町の「須恵店」、福岡県飯塚市の「上三緒店」の全4店舗体制。福岡県内有数の博多ラーメンの有名店で、いつも行例の絶えない大人気店の「一九ラーメン老司店」のセカンドブランドにあたる系列店になる。

福岡県福岡市南区老司。1965年(昭和40年)創業の「一九ラーメン老司店」は、地域を代表する老舗の博多ラーメン店。今回ご紹介する〈18ラーメン博多駅南店〉の店頭にある看板には「創業50年」という文字が、かなり長い間、掲示されているが、その母体(本店)となる「一九ラーメン老司店」自体はもうすぐ60周年を迎える。
※「一九ラーメン老司店」については、コチラの内容もご参照ください。

豚骨の「ラーメン」のお値段は、未だに1杯=300円。実はちょっと前までは1杯=280円、10年ほど前は1杯=250円で(私自身が知る範囲では)その頃の時々では、おそらく福岡市内でも、最も安価な価格設定だったかもしれない。

今年(2024年)から新しくなった18ラーメンの丼碗。一九ラーメン老司店の物と同類。
今年(2024年)から新しくなった18ラーメンの丼碗。一九ラーメン老司店の物と同類。

「一九ラーメン老司店」のラーメンは、昔懐かしい豚骨のスープで、純粋でまろやかな豚骨の旨みを味わえるとともにキリリとしたカエシとのバランスが最高。至福のひと時を味わえる一杯。また歯切れのいい麺とスープとの相性も抜群で、あわせる具材もネギとチャーシューのみの昔ながらの構成。

一九ラーメン老司店の「ワンタン麺」。
一九ラーメン老司店の「ワンタン麺」。

18ラーメンも「ワンタンメン」推し

そんな中「一九ラーメン老司店」で、もっとも有名な、人気No.1メニューは「一九と言えば」の「ワンタン麺」である。そのメニューは普遍であるけれど、実は〈18ラーメン〉と言っても、やっぱり「ワンタンメン」が推しであり、券売機の中に居並ぶライバルメニューたちを押し退け、最上段左の「特別枠」に収まっている。

昨年食べた18ラーメン「ワンタンメン」。※丼碗は昨年までのもの。
昨年食べた18ラーメン「ワンタンメン」。※丼碗は昨年までのもの。

そのワンタンも、ツルンとした皮の食感と餡の味付けが力強い感じで、まさに唸る美味しさ。塩味しっかりめの豚骨スープとの相性も抜群によく、やはり「一九老司」仕込みなんだなぁと思わせる逸品なので、機会があればぜひおすすめしたい。

旧丼碗での麺リフト。
旧丼碗での麺リフト。

今年初めて来たら丼碗が変更されていた

最初から「ラーメン」だけが目当てな私自身は、パチンコをしない(※博多駅南店に隣接したパチンコ店は現在閉店している)ので、お店の裏口にある券売機を利用することはなく、いつも表通りの入口券売機で食券を購入し、店内に入るのがルーティン。

一九老司にはない半熟味玉ラーメン

今回は、本店となる「一九老司」には無い「半熟味玉ラーメン400円」を選択。そして待つことしばし、配膳された一杯は、まずは見た目の丼碗が変わっていて、本店とのソレと、ほぼ同じ丼碗なっていた。

先に紹介した通り、ベーシンクな「ラーメン300円」が最安値。「大盛りラーメン400円」「チャーシューメン500円」「辛し高菜ラーメン500円」「半熟味玉ラーメン400円」「もやしラーメン400円」「きくらげラーメン400円」「黒豚チャーシューメン450円」人気の「ワンタンメン500円」。さらに「ラーメンとおにぎり450円」まで入れてもすべてワンコイン以内に収まっている。

一九ラーメン老司店ではお見かけできない「半熟味玉ラーメン」が美味しい。
一九ラーメン老司店ではお見かけできない「半熟味玉ラーメン」が美味しい。

唯一「黒豚チャーシューメン(肉ダブル)600円」と「黒豚チャーシューメン(肉トリプル)750円」だけが例外だけど、それでも福岡市内随一の最強コストパフォーマンスで安い。それにしても「丼碗」がほぼ同じになって、味玉が入っていなければ、見た目は、ほぼ「一九老司」の一杯になった印象。

安いばかりではない名店の味をそのままに

〈18ラーメン〉のスープは、すべて「一九ラーメン老司店」で炊かれているので、その名店の味と基本的には同じということ。ただし、最終的なお店での作り手の違いやスープの移動などもあるので「まったく同じ味」というのとは、ちょっと違う気がする。もちろん店主が常に目を光らせてスープのそばを離れない「一九ラーメン老司店」の味わいが「最高だ」と思っているからである。

そして〈18ラーメン博多駅南店〉の店内には『こだわりの味と麺』についてのポスターが貼られている。麺は、こだわりの「自家製麺」で「本店」が仕入れている特注麺とは違って、小麦とかんすいだけを使って製麺されている。また『お子様からお年寄りまで安心してお召し上がりいただけるよう保存料や防腐剤など一切使用せず作り上げている』そうなのでどなたでも安心して楽しんでいただける。

その麺の違いはあるにせよ、全店舗分の大量のスープを「一九ラーメン老司店」で炊いているわけだから、間違いなく〈18ラーメン〉も、それに準じて美味しいし、ラーメン自体は本店と変わらない味と言っていいのではないだろうか。

安かろう旨かろうを実現した一杯

安くて旨いラーメンを生み出す最大の理由は、パチンコ店などの併設店で、家賃が抑えられているからこそ。さらに本店(一九ラーメン老司店)との違いは、運営自体を若い方や外国人スタッフに任されている様子で、この日ものびのびと楽しそうにお仕事をされているように見受けられた。

このお店は、特に地元や近隣にお住まいの方々が〈18ラーメン〉の近くに立ち寄られた時に、ふらりと行かれるような「安くて美味しいお店」です。地元福岡のみなさん、久しぶりにひと啜りしに行かれてみてはいかがでしょうか?

18ラーメン博多駅南店
住所  :福岡県福岡市博多区博多駅南6丁目8-1[地図
営業時間:11時00分〜24時00分
店休日 :不定休 ※要確認
駐車場 :近隣有料専用駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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