Yahoo!ニュース

博多の郷土料理「水炊き」の有名店が水炊きのノウハウを生かした製法でつくり上げた「特製鶏そば」を提供

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

二つのフラッグシップ麺「特製鶏そば」「特製しょうゆ鶏そば」を提供する専門店〈博多鶏soba とり田〉は、博多の郷土料理「水炊き」の名店「博多水炊き とり田」系列の新業態として、福岡市博多区美野島の現在地に、2021年10月「100日限定オープン」のお店「博多鶏そばとり田」として開業。その後、惜しまれつつ100日後の2022年1月をもって終了。さらに1年半の歳月を経て、昨年の2023年7月から正式な常設店として新たに〈博多鶏soba とり田〉を開業した。

この場所でいただける麺の種類は二つ。「とり田」独自の水炊き製法で鶏の旨みがギュッと凝縮させた「特製鶏そば」と、フレンチの基本というコンソメ製法でじっくりと炊き上げられた淡麗でクリアな「特製しょうゆ鶏そば」という二枚看板のメニューが味わえる。

休日の営業開始時間ちょうど、11時に訪問した日。通算5度目の来店になる。お店に入るまでは「特製しょうゆ鶏そば」の気分でその予定だったけど、お店に入って迷った挙句、今回は「特製鶏そば」に味玉をトッピングという決断。どちらも美味しいから迷ってしまう必然。

水炊きの製法から生まれた「鶏そば」

とり田の水炊き製法で、鶏の旨みがギュッと凝縮されたトロミのある旨みたっぷりの鶏100%のスープに、地元福岡の醤油と鹿児島県産の厚削り節のかえしを合わせた「博多水炊きとり田」のスープの進化系版。それがたまらなく美味しい。さらに味変用として添えられている大分県産の完熟した黄柚子を使った柚子胡椒を入れるとまた違った味わいが楽しめる逸品。

「鶏そば」の麺は、地元福岡の老舗製麺所で麺を知り尽くした「北村製麺」の卵不使用の特注麺。独自の配合で開発された、モチモチとした食感の中太ちぢれ麺を使用している。

フレンチの製法から生まれた「しょうゆ鶏そば」

店主のご出身はフレンチ。その基本となるコンソメ製法で、時間をかけて炊き上げた淡麗でクリアなスープをベースに、福岡県糸島市の明治時代から続く「北伊醤油」の希少な生搾り特吟醤油を使用。その醤油の旨さを直に感じてほしいという想いから、お出汁はあえて昆布、鰹節、椎茸、野菜などの旨みは一切加えず、鶏そのものの澄んだ味わいと、天然醸造醤油の旨みだけが合わさるスープにしていて、旨み素材を極限まで削ぎ落とした「天然しょうゆの鶏そば」の美味しさも、ぜひご堪能いただきたい。

「しょうゆ鶏そば」の麺は、中細ストレート麺を使用していて「鶏そば」の中太ちぢれ麺とは違った味わいを楽しめて美味しい。また、波佐見焼の丼碗にもこだわり、上品で美しい白磁が麺を一層引き立てている。

炙り鶏ももチャーシューが絶品

低温調理でしっとりと仕上げた薄切りの自家製の鶏ハムと厚めにカットされた炙り鶏ももチャーシュー、それにメンマ、刻み玉ねぎ、能古島発祥の貝割れ、博多湾で作られた姪浜産の海苔という、地元福岡産を中心に厳選された具材が上に添えられていて、特に「炙り鶏ももチャーシュー」の美味しさが毎回忘れられない。

お席は、カウンターが中心で10席ほどと、入口横のスペースにテーブル席もあり、お一人様や友人知人同士、ご家族連れでも十分に楽しめるスペースです。博多駅方面からだと徒歩で10分〜15分ほどの場所です。

博多鶏soba とり田
住所  :福岡県福岡市博多区美野島1-4-1[地図
営業時間:11時00分~14時00分(月・火・木)
    :11時00分〜14時00分&18時00分〜21時00分(金・土・日)
定休日 :水曜日
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

RAMEN ANTENNAの最近の記事