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創業当時の味を今も大切に守り続けている豚骨ラーメン店〈小郡系の辛味だれ入りの豚骨ラーメン〉を提供

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

2005年、福岡市中央区春吉で創業。お昼は辛味入りの豚骨ラーメンを提供し夜はラーメン居酒屋として、朝まで開いているお店として人気を博した。2011年には同中央区今泉にももう一つ店をかまえ、やはりお昼はラーメンを、夜は焼き鳥なども提供するお店として、どちらのお店も時間を選ばず利用しやすかったこともあり定期的に訪問するようになっていた。現在はその2店舗に加え、同南区長丘にあった「長丘店」、福岡県筑紫野市にあった「筑紫野店」も閉店し、現在では「那珂川店」と「雑餉隈店」の2店舗が以前の名残を残したまま現在に至る。そんなこともあり、やや遠めだけど、今もときどき思い出しては訪問するのが今回ご紹介する〈らーめん屋 鳳凛那珂川店〉だ。また現在は、郊外型の「榎田店」や「原田店」もあり、創業当時とはまた別の流れの展開になっているようだ。

従来の雰囲気の残る鳳凛那珂川店

〈らーめん屋 鳳凛那珂川店〉は、2016年11月の開業で今年8年目になる。過去に存在した従来の各店舗と同様、カウンター8席、テーブル12席という、ちょうど良いサイズのお店。創業時からの、純豚骨スープ、自家製の麺、特製の辛味だれと、それぞれのバランスとハーモニーが織りなす一杯を変わらずに提供し続けている。

小郡系のラーメンのこと

現在はインスパイア系のラーメン店が多く存在する。福岡県小郡市にあったラーメン店を起源とし、その味を継承したのはもちろん現在では全国区となった本家本流の超有名店。そのお店の味をインスパイアして展開するお店が増えてきたことから「小郡系ラーメン」という系統が生まれたと聞く。個人的には数十年前、あの本家の味を初めて食べた時の衝撃、その後馬鹿みたいに通い続けた日々。こんな旨いラーメンがあるんだなぁと感動した日々のことを今もなお忘れられない。その味の要となる、豚骨スープ、細ストレート麺、ネギ、辛味だれという基本的な構成要素が同じということもあるけど、今もどのお店に行っても、その当時のことを懐かしく思い起こさせてくれる小郡系ラーメンの味に、今も変わらず感謝している。

全てのらーめんに「辛味だれ」が入っている

ベースのらーめんは1種類のみ。現在の価格は「らーめん」780円、「特製らーめん」1050円、「チャーシューめん」960円、「味玉らーめん」910円、「月見らーめん」910円、「キクラゲらーめん」910円、「もやしらーめん」910円、「ねぎらーめん」910円、「ミニらーめん」480円と、トッピング付きのメニューが豊富なラインナップ。このご時世だから当たり前だけど以前よりもだいぶお値段も上がっている印象。そんな中「替玉」100円「替玉(小)」60円と安さをキープしてくれているのは嬉しい限り。

辛味だれを溶かす前にひと口スープを啜るとそのままでも驚くほど美味しい。豚骨スープの本来の旨みと少しトロミのあるまろやかであっさりとした出汁感。麺は細めのストレートで、コシの強めなパツパツ食感で小麦の風味も感じられる。味付けたまごもこだわりを感じるほどしっかりと味が染みていて美味しく、とろとろの半熟具合もちょうど良い。辛味だれを徐々に溶かしていくと、唐辛子の風味がだんだん強く感じられてくる。思いの外、辛みよりも旨みが口いっぱいに広がる。さらにスープに溶け込むとらーめん自体の味わいがまとまってくる感じになり、辛みが活かされた深みのある逸品になる。

一品料理もいくつかあるので、ご近所の方ならお酒を飲みながら寛いだ後、シメに「らーめん」をいただくのも良さそうです。という福岡市中心部の「天神エリア」に属する今泉や春吉にお店があった時は、ほぼそのような使い方をしていたのでシメの「らーめん」にもおすすめしたい一杯です。

らーめん屋 鳳凛那珂川店
住所  :福岡県那珂川市片縄10-4-1[地図
営業時間:11時00分~22時00分 ※要確認
定休日 :不定休
駐車場 :専用駐車場あり(店舗横に5台ほど)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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