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創業78年の歴史を誇る博多ラーメン発祥のお店の一つ元祖赤のれん〈暖簾分け店の独自の個性を楽しむ〉

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

1946年(昭和21年)の終戦後まもない時期の創業で、福岡を代表する老舗の博多ラーメン店。また同じく福岡市東区馬出の「博龍軒」や福岡市博多区祇園の「三馬路=現在のうま馬」と並んで「博多ラーメンの源流のお店」としても知られている有名なお店。それが「元祖赤のれん」。その名店からの暖簾分けで2016年、福岡市博多区那珂に創業したのが〈元祖赤のれん雄ちゃんラーメン〉で、今年で8年目になる。以前は「福一ラーメン」があった場所に開業し、これまた名店で老舗の「達磨ラーメン」のお隣に存在する。福岡では「筑紫通り」という名前で知られる通り沿いにあり、博多駅方面からだと「ららぽーと福岡」のすぐ手前(近く)になる。

以前、晴れた日に訪れた時の外観。
以前、晴れた日に訪れた時の外観。

今回は11時の開店直前。赤い暖簾が掛かる前に到着した。この日はお隣の「達磨ラーメン」の定休日でもあり、雨降りとも重なってなのか、2店舗専用の共同駐車場には車が1台も停まってない状況。それが珍しいので、とりあえず駐車場抜けの外観も写真におさめておくことにした。

定休日だったお隣の「達磨ラーメン」の外観。
定休日だったお隣の「達磨ラーメン」の外観。

雨の中、開店直後の〈元祖赤のれん雄ちゃんラーメン〉の外観。「赤いのれん」が掛かり、この後、準備中の表示の上に「営業中」の看板が掛かられた。

2種類の「平打ち・ストレート」麺から選べる

元祖赤のれん創業当時から、このスープに合うように開発された汁吸いの良さを追求した「平打ち麺(麺の硬さは「カタ・普通・ヤワ」から選択できる)」と、独自の個性として、コシの強さと喉越しを楽しめる〈雄ちゃんラーメン〉限定の「細ストレートの丸麺(麺の硬さは「バリカタ・カタ・普通」から選択できる)」の、2種類から選べるのが特徴の一つ。

この日、選択したのは昔ながらの「平打ち麺」。
この日、選択したのは昔ながらの「平打ち麺」。

ここだけの豚骨スープの味わいを体感できる

豚骨スープは見た目からも「元祖赤のれん節ちゃんラーメン」や「元祖赤のれん和亭」のような醤油系のカエシが強めな褐色の色味ではなく、それよりもやや薄めな見た目。味わいもどちらかと言えば甘さのある前者とは違い、キレのある旨みとやさしい豚骨スープの味わいの個性を感じられる。もし「節ちゃん」や「和亭」の味わいを期待されるのであれば、それとはちょっと違うので卓上の「ラーメンのタレ」などで微調整するのがいいのかもしれないけど、やはりここだけの美味しい味わいを、まずはそのまま楽しんでいただきたいと思う。

定番セットメニューもチェックしておきたい

開店と同時に赤い暖簾が店頭に掛かり営業開始。そのまま連れと一緒に店内左手のテーブル席に着席。今回は定番セットメニューの中からメニュー表の左上「ラーメン①セット:ラーメン+半チャーハン」1020円を選択し注文した。

待つことしばし。配膳された順番は、まずは「ラーメン」から。その後、間をおかずに「半チャーハン」も到着する。ラーメンのスープと麺をまずはいただきながら、途中からチャーハンをひと口いただく。

パラっと炒められた感じと塩加減がちょうど良く、ラーメンのスープにも抜群に合う逸品の「半チャーハン」。この組み合わせは相性抜群で、ぜひおすすめしたい。その他の定番セットメニューは「ラーメン②セット:ラーメン+餃子3個」820円、「ラーメン③セット:ラーメン+半チャーハン+餃子3個」1170円の3つのラインナップになる。

ラーメンに自家製辛味噌を入れると絶品

個人的なおすすめになってしまうけど、単品の「ラーメン」にお店の「自家製辛味噌」130円をトッピングすると、いわゆる「元祖赤のれん」とはまったく別の顔になり、これがまた美味しい。こちらも機会があればぜひお試しいただきたい。

もちろん単品に限らずラーメンメニューも一般的なものもあり、ベーシックな「ラーメン」670円、「チャーシューメン」920円、「ワンタンメン」920円、「ワンタンチャーシューメン」1150円というラインナップ。「替え玉」は150円、「半替え玉」もあり90円。さらに「麺大盛り」は180円になっている。

また、ラーメンの他にも豚骨と鶏がらのダブルスープに海鮮の出汁を加えた「特製ちゃんぽん」もおすすめの逸品。さらに「鶏の唐揚げ」や「ニラレバ炒め」などの酒の肴になる中華系の一品料理も豊富に取り揃えているのも魅力的。

元祖赤のれん雄ちゃんラーメン
住所  :福岡県福岡市博多区那珂3丁目22-27
[地図
営業時間:11時00分~23時00分(平日)
    :11時00分〜20時00分(日祝)
定休日 :不定休 ※要確認
駐車場 :専用駐車場あり(達磨ラーメンとの共同駐車場)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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